2021.01.12
知への入り口
今週のゲストは、株式会社フライヤー 代表取締役CEOの大賀康史さんです。
大賀康史さんは、早稲田大学理工学部、早稲田大学大学院からコンサルティング会社を経て、
2013年に本の要約サービスを運営している、株式会社フライヤーを設立されています。
まずは株式会社フライヤーの主な事業を教えてください。
「話題のビジネス書などの本を1冊10分で読める要約にして配信する本の要約サービスになります。」
これは良いですよ。すごい発想ですよね。
一冊どれぐらいで読める要約になっているんですか?
「通常のビジネス書だと、読むのに半日かかると思うんですけど、それを1冊10分で大体の事が分かる要約になっています。」
提供する本としてはどういう物が多いんでしょうか。
「ビジネス書が一番多いんですけど、それだけではなく、ビジネスパーソンって色んな知見が求められると思うんですけど、実用書やずっと役に立つ教養書を含めて幅広い分野から厳選しています。」
どんな要約なのですか?
「本って色んなジャンルがあるじゃないですか、そのジャンルに合った詳しいライターが原稿を作って、社内でチェックした上で、本の作り手の人に最終的に確認して頂きます。出版社の編集者の方とか、著者の方にチェック頂いて、お墨付きを得たものを配信するような流れになってます。」
どういう状況で読めるのでしょうか。
「基本的にインターネットに繋がっていればどこでも読めるという感じで、スマホで読む方が多いかも知れないですね。
あと、運転中とか、両手がふさがってるようなシーンでも、音声版があるので要約がそのまま音声になって再生される機能もあります。」
フライヤーでは、本としては何冊くらいの本が要約されてるんですか?
「累計2,300冊以上の要約が掲載されてます。新刊や話題書、過去の名作まで、毎日1冊ずつの要約が公開されていきます。」
プランとしてはどういうプランになっているんですか?
「無料会員から、有料プランまで様々なニーズに合わせてご用意しております。まず無料プラン、フリープランと呼んでいて、固定の要約が20冊程度読めます。
有料プランは二つあります。無料の要約、20冊程度と有料の要約コンテンツ(5冊/月まで)というプランが〜500円/月(税抜)
全ての要約コンテンツが読み放題というプランが〜2,000円/月(税抜)となっております。」
僕は運転する事が多いので、運転中に音声で聴けるというのは朗報でした。
本読みたいなと思う瞬間あるんですけど、移動に時間取られてたりするので、
その時間を本を読む時間に変えられるのは革命なので、素晴らしいサービスだなと思いましたね。
法人向けサービスもあるんですね。
「はい、企業の人材育成に本からの学びを活用したいというお声を沢山頂いております。ベンチャー企業から、大きな企業まで沢山の企業に人材育成の一環としてお使い頂いてる形になります。」
さらにフライヤーでは、読書コミュニティも運営されているとか。
「これ、非常に面白いコミュニティなんですけれども、本好きが集まるオンライン読書コミュニティ"flier book labo"という名前を付けているんですけれども、
コミュニティを運営しております。ワイワイと真剣に本の内容と自分の体験を話し合える、そんな楽しい場になっていると思います。」
良い本読んだ時って人に話したくなるんですよね。
「なりますよね。読書って一人でやるものと思われがちなんですけど、結構人を繋ぐものとしてもとても良いなと、同じ本読んでるだけで仲良くなれるそれを存分に語り合う場ですね。」
気になるのは、フライヤーさんで人気の要約。
ベスト3のタイトルを教えて頂きました。
「フライヤーでは、約2300冊の要約の中で、最も読まれた「2020年のトップ10」を12月に発表しております。
第3位から、「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン / 池田 千恵 / 日本実業出版社
こちら朝の1時間で人生を変えるルーティンですね。前半30分は何して、後半30分で読書してみたいなそんな本ですね。
第2位が、「仕事ができる」とはどういうことか? / 楠木 建、山口 周 / 宝島社
これは、仕事ができるというのをセンスと捉えられて、センス良い人は何してるの?って気になることを語っている。
第1位、人は話し方が9割 / 永松 茂久 / すばる舎
非常に売れている本なんですけども、コミュニケーションが上手い人の特徴を語った本になっております。
どれも素晴らしい本なので、是非手に取っていただければと思います。」
タイトルを聞いただけでも、興味そそられますね!
3冊を全部読もうと思ってもなかなか時間がないという人も「フライヤー」を使えば、1冊10分、3冊30分で読めてしまう。
本って手に取ってサッと読んで買っちゃう時あるじゃないですか。
その瞬間が要約だったらより買おうと思う。お話を伺って楽するコンテンツとは、違うんじゃないかと思いました、
良い本に出会える為のサービスなんだろうなと感じました。
「知への入り口という風に捉えて頂けたらと思います。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。
「ベンチャーの悩みって、事業と人とお金の悩みがほとんどなんですけど、これが一度に来たのが一番のハードルだったかなと思います。」
ありがとうございました。
大賀さんには来週もお付き合いいただきます。