三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2021.08.10

望み通りに子どもを授かることができない経験をする人が、1人でもいなくなってほしい

MEDERI 株式会社
代表
坂梨亜里咲 さん
妊娠時に備えたカラダづくりプロダクト「Ubu」やオンライン診療サービス「mederi Pill」を展開している会社


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストはMEDERI 株式会社 代表の坂梨亜里咲 さんです。
おはようございます。

坂梨亜里咲 さんは、
大学を卒業後ECコンサルティング会社でマーケティング及びECオペレーションを担当。
女性向けwebメディアのディレクターや、代表取締役などを経験したのち、2019年にメデリ株式会社を創業されています。
MEDERI 株式会社、今どのような事業を展開されているのでしょうか。


「女性向けのヘルスケア商材の販売っていうところでございまして、
妊娠したい女性に向けて、チェックキットだったりサプリメントの販売してる「Ubu」というブランドだったり、
PMS や生理で悩む女性にピルっていう選択肢を提供するためのオンライン診療サービス「mederi Pill」を展開してます。」

私も TBS にいた頃、PMS が酷くてピル服用していたのですが、やっぱり、服用することは普通のことなんだよっていうことが、
もっと広まればいいなっていう風に思っていた経験があります。


「どうしても、ピル=避妊目的っていうところが先行しているような形なので、
もっと女性の生理周期のトラブルに有効なんだよってことが広がればいいなと思ってます。」

起業するきっかけ、坂梨さんご自身の経験も大きかったのですか?

「そうです。私が、26歳にして不妊治療をスタートしまして、臨んだタイミングで子供がなかなか得られないという経験をして、
今、治療5年目なのですが、このように同じように悩む人を減らしたいなーっていう思いから、起業しました。」

起業する上で越えてきたハードル、どんなものがありましたか?

「資金調達とかサポートしてくれる人っていうところは、ハードルが高かったと言うか、苦労したところであって、
スタートアップがヘルスケア領域をやっていくっていうのはなかなか難しいことなので、資金力とか、サポートしてくれる人が大事になってくるのですけれど、
どんな人を迎えようかなとか、ちゃんと資金調達できるかなという不安が常にある感じです。」

ご自身で足を運んで説明したりとか、SNSを通じて資金調達されたのですか?

「コロナ禍で起業しているので、オンラインミーティングがメジャーになっていて、全部ZOOMでしたね。」

MEDERIを創業される前は通販サイトの会社に入られていたということで、これを就職先に選んだ理由は何かあったのですか?

「当時は、兄がアナウンサーということがあって、アナウンサーになりたいなみたいな憧れがあったのですが、東日本大震災で就活が停止してしまって、
考える時間ができたことで、自分って本当は何になりたいのだろうって見つめ直した時に、
通販がすごく大好きで、宮崎は色んなファッションブランドがない中で、よくネットで服を買ってたことを思い出して、受けたという感じです。」

通販サイト会社に入られて、割と早い時期に転職されたそうですね。

「その通販サイトが自分とは異なるターゲット層に物を売ってたっていうこともあって、
途中からワクワクしなくなってしまって、自分ごと化できるサービスがあったらいいなと思うようになったのです。
そんな時に大学時代の友人達が、通販に集客できる Web メディアを立ち上げるって言う話を持ちかけてくれたので、
私も転職してスタートアップに入ることになります。」

スタートアップに転職、親御さんはどんな反応でしたか?

「最初は大丈夫?っていう、宮崎から上京して就職をして、
そんな未来が不安定なところに就職して大丈夫かっていう不安が大きかったみたいです。」

このスタートアップの会社に参加した経験、ご自身で立ち上げる時にどのように役立ちましたか?

「奇想天外なことばっかり起こっていて、会社が存続できない危機をいくつか経験して、かと思えば上々企業に2回会社を売っているのですが、
そのようにジェットコースターのような日々を送らせてもらったので、ピンチをチャンスに変える突破力みたいなものを学んだ気がします。」

めげそうになった時もありますか?

「そうですね、それこと会社の存続危機って、自分の存続危機でもあるので、
転職活動をこっそりやってみたりとか、自分で逃げようとした時もありました。」

そういった危機を乗り越えて今活動されているということなのですが、そこから今、MEDELIを起業されるということになります。
これはどうしてだったのでしょうか。

「スタートアップで友達と立ち上げたサービスの子会社社長まで経験させていただくことになって、2年間経験させてもらっていたのですが、
子会社社長ってモチベーションセットがすごく難しくて、しかも当時20代で未熟者なので、業務がルーティーンになってきてしまったのです。
で、このままでいいんだっけっていうの30歳を目前に考えたところ、自分がお金も時間も費やしてることを改めて見つめなおしたら、
不妊治療っていうところに行きついて、
”こうやって私みたいに産めることが当たり前と思っている女性が多いかもしれない”とか、
”気づいた時には取り返しのつかない状況になっている女性もいるのかもしれない”と思って、
この領域、フェムテック領域と言ってちょうど海外でも話題になってる領域だったので、今やるタイミングなのではないかなと思い、起業しました。」

そろそろお時間となります。
坂梨さん、最後にこれからの夢を教えていただいてもいいでしょうか。

「これからも、女性が自分の体に興味を持つ、ワクワクするプロダクトだったりサービスを提供していきたいなと思っています。
今後は、男性もお悩みを解決できるような商材にも取り扱っていってフェムテック領域だけではなくて、
ヒューマンテックみたいなところで成長できるように頑張っていきたいです。」

ということで、ここまではMEDERI 株式会社 代表の坂梨亜里咲 さんにお話を伺いました。
ありがとうございました。

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