三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2021.10.12

人生を教えられる先生に

ライフイズテック株式会社
代表取締役CEO
水野雄介さん
中高生向けのプログラミング教育を事業として手掛ける会社


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、中高生向けのプログラミング教育を事業として手がける、ライフイズテック株式会社 代表取締役 CEO の水野雄介さんです。
水野雄介さんは1982年生まれ、北海道のご出身。
大学院在学中に、開成高等学校の物理非常勤講師を2年間務められ、
その後、人材採用のコンサルタント会社で経験をつみ、
2010年、「日本のIT界にイチロー並みの人材を送り出す!」を目標にライフイズテック株式会社を設立されています。

先週は主な事業内容を伺いました。
中高生向けに対面やオンラインでアプリ・ゲーム・映像などの作り方を短期、
あるいは長いコースで楽しく教える教育プログラムを展開されているということで、大人も学べる教材まであって我々も学びたいなって感じました。

今回、は水野さんの生い立ちなども伺っていきます。

子供の頃はプログラミングと聞くと、どうしてもインターネットとかのイメージが強いですが、野球に熱中されたと?

「そうですね。小学校から高校まで10年くらいやっていました。」

プロ目指したいなとはならなかったですか?

「そこまでのレベルではなかったので、ただ甲子園行きたいという夢はありました。たまたま僕が1年生の時に、3年生で松坂選手が優勝した時、
神奈川で野球やってたのですが、たまたま3回戦で当たれて、それは良い思い出ですね。」

そんな高校時代に、将来は教師になろうと思われたそうですね。

「僕、中高の免許を持っていて、3年間、高校1年生に理科と物理を教えていて、
教師になろうと思ったのは、自分だったらもっといい教師・・・
なんか数学しか教えれないみたいな先生とかって嫌だったじゃないですか・・
かっこいいなって思わないというか。
高校時代に、もっと良い先生になれるなと思いました。」

逆にそういった中で、この先生は良かったなっていう先生はいましたか?

「たまたま物理の先生で、一番覚えているのが、
余ってる時間にサッカー一緒にやってくれた先生が居て、そして、人として魅力的でした。」

そして、大学院時代に開成高校で講師として物理を教えられたということですが、
これはどういうきっかけで教えることになったのでしょうか。

「たまたま学校の掲示板に教員募集が出ていて受けてみたら、受からせていただきました。」

開成高校に入りましたっていう話も凄いけど、開成高校で先生やってましたってのもなかなかインパクトありますね。
生徒の皆さんも、相当優秀なイメージですが、

「僕よりも全然優秀です。」

え!
それって例えば、先生として教えてて、”先生ちょっと気になったんですけど”みたいなこともあったりするのですか?

「最初の頃とかは、試してくるじゃないですけど、
昼休みにタオル持ってきて、タオルの両端を持ち重力で垂れ下がるのを見せてきて、”先生、これってどういう方程式ですか?”という質問があり、
わからなかったので、職員室戻って調べました。『カテナリー曲線』というらしいです。」

それは鍛えられましたね。
そのまま学校の先生を続けたわけではなく、就職をされたそうですね?
それはなぜですか?

「自分が教師のことを見ていた頃に、教科の事しか教えられない先生に嫌だと先ほども話しましたが、なので自分自身も社会に出て、人生を教える教師になりたいと思っています。」

教師としてのスキルを上げる為の事だったのですね。

「なので、広告業の面白さやマスコミ業の面白さなどを学んだ上で子供達にそういった話をできたら良いなと思いました。」

いつかまた先生に戻りたいという考えもあるのですか?

「そうですね、その就職した時は3年後にも教師になろうと考えていました。」

明確に教師に戻るゴールを決めた上での就職だったのですね。
実際に戻られたのですか?

「教師に戻ることよりも起業するってことになるのですが、新しい教育を作りたいという気持ちが強かったので、
先生になってやることは素晴らしいことですが、起業した方が教育変えるには早いかもなという気持ちで起業させて頂きました。」

2010年にライフイズテックを起業。
プログラミング教育に着目したのはなぜですか?

「昼時間の子供たちを見るのが好きなのですが、野球の話をしている子達は40人中4人くらい。
IT とかゲーム・アニメ、プログラミング系の話してる子達は10人以上いました。
みんなの好きなんですよね。
野球は実際にプレイしてる子は2人ぐらいですが、IT は実際に作っている子はほぼいなかったです。
好きだからやりたいけど誰も褒めてくれない状況で、だけどアメリカを見てみるとFacebookなどが出てきていて、1人の力が社会を変える時代でした。」

デジタルの分野だと日本は、最近特に遅れがちとか、デジタル後進国という
嬉しくない称号をつけられたりしているので、
そういう意味では、水野さんのような方々が、今の子どもたちの背中を押すようなプログラミングやIT技術をもっと伝えてもらえるといいなという風に思いました。

最後に、これからの夢を教えていただけますか?

「次、学校作りたいと思っていまして、
僕らの会社のミッション、中高生ひとりひとりの可能性を1人でも多く、
最大限伸ばすと、なので中高生の可能性を伸ばしたい事が僕のやりたいことで、
プログラミング教育自体も1つのツールですし、その中で学校を作ると。
オックスフォードって800年続いていて地域社会に溶け込んだ、ほんと人類の歴史だなと思います。なので新しい学校作りたいなという風に思ってます。」


2週にわたってありがとうございました。
ライフイズテック株式会社 代表取締役 CEO の水野雄介さんでした。


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