ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生！ アナザーストーリー

2014年8月24日のショートストーリー

「言葉には魂が宿る」

[ストーリー]

この街を初めて訪れたのは、高校の修学旅行だった。
親友の聡子と一緒に回った街並は
今も変わらず、その歴史を刻み続けている。
私たちは、いつも一緒で、
この街でも自由時間は二人で行動した。

あの日、二人で上った塔の上に上がってみると、
そこには、変わらない夕日が映っている。

静かに落ちて行く太陽を見ながら、
あの日、将来の夢について語ったことを思い出した。

「先生が、「言葉には魂が宿る」っていつも言うじゃない？
それなら、お互いの夢を言葉にして、叶えようよ」

そう言いだしたのは、聡子だった。
他の人に言うのは恥ずかしいけれど、
聡子になら言える・・・そう思い、
私たちは、お互いの夢を言葉にした。

あれから１０年。
その夢を形にしつつある自分がいる。
そして、聡子もまた、海を渡り、夢を叶える途中にある。

「言葉には魂が宿る」

先生のくれた魔法が、
今も私たちの心の中で、走り続ける勇気をくれている。

広島県「クリオネ」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・永坂久美

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