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番組スタッフ
今年も残すところ3週間ほど。年末年始の予定をすでに決めている人もいれば、これから考えるという人もいるでしょう。あるいはどこにも出かけず家でまったりと…という人もいるかもしれません。

年末という時間は、その年を振り返り、新たな年を迎える準備をするという雑務を色々とこなす慌ただしさもあり、いつの間にか過ぎ去っているもの。しかし、やってきてしまった新年というのはよほどの予定がない限り、時間の潰し方に困ったりもします。

どこに行っても人だらけで特別な感じはするのに、非日常などとは程遠い。主体的にどこかへ旅立たない限り、正月とはメディアやイベントによって作り上げられる特別な雰囲気の中で過ごす、日常に過ぎないように思います。この日常に苦痛を覚える人もいるかもしれません。

あらかじめどこかへ出かけるという予定が決まっていない限り、年始をどう「有意義」に過ごすかを思案し、行動に移すのは骨が折れます。
初詣に決まって出かけるのですが、いつも近所の神社に出かけるので数時間で終わるイベントです。その後、どうしようか。家に帰って寝正月に移行するか。この足で初売りでも行ってみるか…。
どこへ行っても人だらけとわかってはいるのに、初物好きの日本人の性質なのか、ついつち初売りに足を運ぶ人も少なくないでしょう。

三越伊勢丹ホールディングスは、首都圏8店舗において、1月1日、2日の両日を店舗休業日として、2016年の初売りを「1月3日から」開始することが話題となっています。一部の小売業においては盆も正月変わらず働くことが当たり前となっている中、三越伊勢丹の決定は「英断」だとして賛同を得ているのです。

【grape「元旦から二日まで休業」 三越伊勢丹の決定に賛同の声ぞくぞく】
バイラルメディアによる上記記事のシェア数を見てみると、12月10日15時時点でフェイスブックで5・8万もの「いいね」が付いています。シェア数から見ると、多くの人が「初売り」の陰で磨耗する人がいることを疑問視しているかも読み取れるでしょう。

従業員の労働環境を改善することで、より高質で手厚い販売サービスの提供を目指すためとしていますが、三越伊勢丹の初入りについては今年の9月に以下のような報道がありました。

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三越伊勢丹ホールディングスは7日、首都圏の店舗について、2016年1月2日を原則休業日にすると発表した。対象となる店舗の初売りは1月3日になる。元日を含めて2日間の休日を設けることにより、従業員の働く環境を改善。意欲を高めて接客水準の向上などにつなげたい考えだ。
【日経新聞】
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人生で一度だけ、海外で新年を迎えたことがありますが、日本のそれとは全く別物でした。
私が過ごしたドイツのある街はクリスマスは大いに盛り上がり、それが終わると1年が静かにフェードアウトしていくという雰囲気に街全体が包まれます。
「包まれる」というと、趣きがあるように聞こえますが、要は店が次々と閉まっていくのです。
年明けに少々、小腹が減って、どこか店は開いてはいないかと街に繰り出してみたのですが、営業していたのはバーガーキングだけ。自宅用の飲み物や食材などは、駅まで出てキオスクで買わなければいけませんでした。電飾は灯っているものの街全体は静か…日本の正月では考えられないでしょう。
もし次の年もこの街で年を越すことになれば、その時はきちんと備蓄しようと心に誓ったものです。

日本の場合、消費者の目線から考えると、家にいようが、外出しようが何とかなります。それなりに選択肢はあるからです。
正月に小腹が減ったとして…日本ではそれを満たす選択肢は実に豊富です。ドイツのある街では、バーガーキングか駅のキオスクしかありませんでした。

日本のサービス業はどの職種もそのレベルが高いと感じます。反面、丁寧すぎるサービスであるがゆえに、色々と社会的問題に発展するような脆さも抱えています。
初売りがなかったとしても、有意義ではないかもしれませんが、私はそれなりの正月3が日を何とか過ごせます。
私も何度か初売りに行ったことはありますが、帰宅後、「果たして初売りでしか買えないものだったか」と、正月3が日にその買い物をする行為を振り返って、後悔の念を抱くものです。

経営者側から見ると、正月こそ商売における好機なのでしょう。しかし、「ワークライフバランス」という言葉が叫ばれる現代においては、これまで正月に働かなければならなかった従業員をいかに思いやり、その処遇をいかに改善するかに努めた企業に賞賛が集まることは明白です。
正月特有の特別感のおかげで「何か特別なことをしないと不安になる」ものですが、何もしないでも何とかなるのもまた事実。それはただの寝正月というやつになるわけですが…。

スタッフ・坂本
(2015/12/10 UPDATE)

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