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番組スタッフ
1990年に週刊少年ジャンプでの連載がスタートし、日本にバスケットボールブームをもたらした「スラムダンク」。
ジャンプでの連載当時、私の周りでもスラムダンクきっかけでバスケを始める人が多数いました。読み返す機会があった時などは、やはりこの頃のジャンプは最強だったなぁと感慨にふけったりするものです。
記憶と記録に残る同作。
全31巻のコミックス累計発行部数は1億2千万部に上り、2001年には24巻にまとめた「完全版」も発売されました。

そのスラムダンクが6月に「新装再編版」として発売されると、作者の井上雄彦さんがツイッターで発表しました。
井上さんのツイッターによると、31巻分を20巻に再編成、表紙20枚書き下ろし、ジャンプコミックスのサイズになるそうです。

スラムダンクを知らない世代が同作を読んでも、リアルタイム世代である私たちと同じ感情を抱くのでしょうか。
今は絶滅器具種のような気もするリーゼントの「不良」が主人公であることはどう受け入れられるのでしょうか。

大きくて乱暴な言い方になりますが、コンテンツ産業を見渡すとリメイク、リバイバルの繰り返しです。
スラムダンクのみならず、ドラゴンボールやジョジョの奇妙な冒険、るろうに剣心など、私たちの世代が多感な時期に触れたものは今でも続編開始、リメイク、実写化等で親しまれています。
それらに惹きつけられるのは”リアルタイム世代”だけではないようで、先日まで放送されていたドラゴンボール超は、”リアルタイム世代”の知人の子(小学生)=”非リアルタイム世代”も釘付けにされていたそうです。

アメリカでバットマンやスパイダーマンが繰り返しリメイクされ、幅広い世代に受け入れられているのも同じような意味合いなのでしょうか。

最近、めっきり物欲が減ってきましたが、何か趣味に関する欲しいものがある時は大体が「思い出」や「ノスタルジー」を刺激された時です。
実際に買うかどうかはさておき、干し芋ことamazonの欲しいものリストに入っていくのは、昔作ったプラモデルのリメイクだったり、おもちゃだったり。Kindleでは、昔読んだ漫画を大人買いしたり…。

日本のコンテンツ市場が成長を鈍ってしまったのか。
あるいは、人というものは年をとると「思い出」や「ノスタルジー」を刺激されることによって消費しがちなのか。
新しく生み出されるもので、素晴らしいものはもちろんあります。それでも、私のような人間がそれらに手を出さないのは、時間や金を消費するにあたって「失敗したくない」というのがあります。

時間や金を消費するに値するきっかけとなるのが、「思い出」の中の「予備知識」だと思っています。
海外ドラマの「ハンニバル」を先日ようやく見終えたのですが、メイスン・ヴァージャーはどうやって映画のような姿になったのか。レクター博士はどのようにして警察に捕まるのか、など映画や原作を通じて得た「予備知識」があったからこそ、先の展開が気になり、大いに楽しめました。

記憶と記録に残る漫画は、手を替え品を替え、再び消費者の元に届けられる宿命にあります。
それらは決して「味のしなくなったガム」ではありません。(中には失敗もあるでしょうが…)

手塚治虫作品、藤子・F・不二雄作品は著者がこの世を去ってしばらく経ちますが、現代風にアレンジされたものも、当時のままのもの、どちらも愛されています。
もはや立派な「古典(クラシック)」です。

文学、音楽、映画などの「クラシック」がなぜ良いのかを説明するのは非常に難しいのですが、そもそもの作品が良いということはもちろんのこと、後世にも伝えようと働きかける組織の力(広告・宣伝等)が圧倒的であったため、継承に成功したのではないかと思ったりもします。
「仕掛け人」や「インフルエンサー」なくしては忘れ去られていた「クラシック」もあることでしょう。

リアルタイム世代から非リアルタイム世代への継承が成功した作品こそ、クラシックと呼ばれる条件の一つを満たしたことになるのかもしれません。

スタッフ坂本
(2018/4/5 UPDATE)

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