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番組スタッフ
連休直前の日本を震撼させた、京都府亀岡市の無免許運転事故
事故直後に、被害者の個人情報が加害者側に漏洩していたこと、
『被害者の名前だけ報道されて、加害者の名前は報道されない』といった苦言が
被害者側から出たこともあり、改めて「少年法の改正」を求める声が高まっています。

その一方で、事故直後は、毎度のことながら通称“特定班”と呼ばれる
不特定多数のネットユーザーが加害者の身元を割りだし、
4月23日事件当日中には、Google検索急上昇キーワードの一位に加害者の名前が浮上。
加害者である顔写真や交友関係なども晒され、
もはや実名報道の自粛が無意味な状態にもなっています。

事実上、実名報道同然の状態ながら、
今、多くの人が少年法を見直すべきだと考える原因は、どこにあるのでしょうか?

そこで今日は、亀岡事故に端を発した「少年法改正を求める賛否の境界線」
考えてみたいと思います。

まずは、ネット上にあがっている意見を集めてみました。

●実名報道に賛成派の意見

・遺族にとっては、加害者が未成年かどうかなんて関係ない
・実名報道されないから、加害者側の罪の意識が低くなる
・マスコミが報じないなら、ネットが真実を暴くまで
・加害者が少年法で守られるのなら、親の名前を公表すべき

●反対派の意見

・こういう子を持った親も、ある意味で被害者
・直接の原因ではない加害者の親戚などまで巻き込んでしまう
・実名報道だと、報復や嫌がらせが行われる可能性がある
・名前の公表より、事故原因や検証結果の方が重要

賛成派・反対派の声が交差する中、こんな指摘も見つけました。

“加害者の名前が流出しているけど、
気に入らない人物の名前を犯人と偽って拡散される可能性もある”



そもそも、この少年法改正の声が高まった理由の一つに、
事故の重大さに見合わないと思われる刑の軽さがあります。

●無免許運転の少年、刑期は7年前後か/産経新聞(4月25日)
記事によると、容疑者の少年に科されるであろう刑罰は、
“7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金”とのこと。

凶悪犯罪事件に匹敵する大事故にして、あまりに刑が軽すぎるのでは?
という憤りは、誰もが感じたことと思います。

しかし、既に実名報道同然の状況下でありながら、
加害者にさらなる社会的な報復を追わせようとする動きに対しては、
私は、恐怖を感じてしまいます。

現に、事故直後の実名特定の際には、
誤って関係のない人に濡れ衣を着せてしまうという冤罪騒動にも
繋がってしまっていました。

また、被害者が運ばれた救急救命センターのブログから発覚した
「マスコミの過剰報道」も問題となっています。

どちらも、暴走する正義を振りかざすあまり生まれてしまった残酷な結果。
我々が事件の傍観者でしかない以上、少年法よりも先に見つめ直すべきは、
事故から派生してしまう、こうした新たな被害ではないでしょうか。

今回のような大事件・大事故は、直後から徐々に風化していく傾向にありますが、
“起こらずに済んだはずの愚かな事件・事故”を未然に防ぐために、
我々はどうしたらいいのでしょうか?

私個人の意見としては、事件・事故直後と同様に、容疑者の少年が負う損害賠償も、
大きく取り上げられるべきだと思います。
(今回の事件に関しては、あくまでも賠償責任を負った場合の仮定ではありますが…)

「お金」で償うことに嫌悪感をおぼえる方もいるかもしれません。
もちろん、お金で被害者の悲しみが癒されるわけではありませんが、
どんなに加害者が誠意を見せたところで、
被害者と加害者という立場が変わらないのも事実です。

それゆえ、少年が負うであろう償いが、具体的に大きく報じられることで、
罪の意識の向上と、将来の抑止効果を生み出すのではないかと思うのです。

あまりにも痛ましい交通事故が、立て続けに起こってしまったここ数週間。
私自身も含め、誰もが、事故を起こしてしまう可能性があること、
自動車が高速で走る鉄の凶器であることを、改めて認識しなければなりません。

担当:梅木
(2012/5/7 UPDATE)

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