DAILY NEWS ★あなたの気になる特集内容は?ソーシャルボタンでシェアしよう!

番組スタッフ
今もなお、震災の爪痕が残る岩手県・陸前高田市。
その“復興のシンボル”である「奇跡の一本松」は、
津波をかぶった7万本の松から、たった1本だけ生き残った木として、
被災地のみならず、日本全国の人に、勇気と感動を与え続けてきました。

そんな“一本松”の保存計画に対し、
今、ネット上では、多くの疑問の声が上がっています。

●奇跡の一本松の募金苦戦 目標額まで遠く/産経ニュース9月1日
「枯死」と診断され、復興のモニュメントとして
保存されることになった奇跡の一本松。

高さ約27メートルの一本松を根元から切断し、幹を5分割。
その芯をくりぬいて、防腐処理を施し、
金属の心棒を通して、立ち姿のまま保存するらしいのですが、
しかし、そのモニュメント化の費用が
なんと1億5000万円もかかるということで話題になっています。

7月初旬からWebなどで募金をはじめたものの、
8月末までに集まったのは約2200万円。
約1億3000万円の不足分は、復興支援の寄付金を積み立てている
市の「東日本大震災絆基金」から一時的に借用し、
いずれ募金から返済していくのだそうです。

これに対し、ネット上では、
“一本松がサイボーグ化!”“費用が高すぎる!”として、
冷ややかな意見があがっています。

+++++++++++++++++++++++++
「芯がカーボンなんて、デッカい鉛筆みたいだな」
「こんな事してると、普通の義援金まで集まらなくなっちゃうよ…。」
「借り入れて いずれ募金からって この手法は批判されるべきだ」
「返済・・・できるのか・・・?」
「奇跡の一本松を保存することで どんな利益が生まれるのかを説明しないと
誰も寄付したいとは思わないだろ。」
「熱心に運動してる市の担当者・役員と受注企業の関係を調べて欲しいところ。
無茶な保存よりも 枝分けで生物として残すほうが良いかと思うのだけど。」
+++++++++++++++++++++++++

私がこのニュースを読んで思い出してしまったのは、
先月下旬、一部週刊誌などで報じられた、
千葉県・浦安市が、震災義援金3.1億円を
市庁舎の改築や花火大会に使っていたというニュースです。

震災以降、国民から寄せられた義援金の使い道が、
大々的に報じられることはありません。

陸前高田市では、一本松を保存するために
新たな募金を呼びかけているので問題はないわけですが、
やはり、「借入」というカタチで寄付金を使用することは、
疑問を感じてしまいます。

また、今もなお多くの人が、避難生活を続けています。
そんな現状を思うと“保存費用、ちょっと高すぎやしませんか?”と
思ってしまうのです。

とはいえ、“忘災”や“観光資源”という観点から考えると、
一本松を保存することは、未来のためにも大切なこと。
何よりも、陸前高田市の市民にとって、心の拠り所になるだろうと思います。
なんとも難しい問題です。

奇跡の一本松は、復興のシンボルとして残すべきか否か。
その境界線は、もちろん残すべきだと思います。

しかし議論の末「残す」ことになったのなら…、
しかも、その運用に多額な寄付金が使われるのであれば、
市民に対して、何かもう少し、してあげられることはないのかと思ってしまいます。

1億5000万円という巨額の費用があれば、
被災者の“今”を救い、より良い未来につながると、
私も含め、多くの人が感じてしまうわけですから。


ちなみに奇跡の一本松は、12日(水)に、
モニュメント化へ向け、伐採されてしまうそうです。
「奇跡の一本松」の今後、そして保存基金に興味のある方は、
ぜひコチラをのぞいてみてください。

担当:梅木
(2012/9/10 UPDATE)

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ