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番組スタッフ
中高生のクラス内の階層や序列を指す『スクールカースト』。
いじめの温床になるとして、問題視されるようになりましたが、最近、また新たな“カースト”の存在が指摘されています。
それは、「女性セブン」と「SAPIO」の最新号が取り上げている『ママカースト』。
ママ友同士が格付けを意識し、格差社会を作り上げている状況を指す言葉で、「SAPIO」(2013年4月号)によると、ママ友同士の対立やいじめは陰湿さを増し、新たな差別にエスカレートしているようです。
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「引っ越してきた人がいると、まずダンナさんがどんな仕事をしているのか、どれくらいお金持ちか、子供を使ってスパイするママがいる」
そう語るのは東京都内の高級住宅地に住む小学2年の男児を持つ36歳のA子さん。子供を遊びに行かせてその父親の仕事を聞き出し、家の大きさや間取りをチェックさせるというのだ。そして、自分たちのグループに入れるかを“審査”する。
夫が有名企業や外資系に勤務していたり、医師や弁護士、大学教員などなら“合格”。
審査項目は夫の職業や住む家だけでなく、所有する車やペット、身に着けるブランド品などが事細かに値踏みされる。
世帯の経済状況のほか、親が資産家かどうかもチェック対象だという。そうしてママたちのほとんどを“勝手格付け”し、不合格になったママたちを徹底的に排除する。
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※「SAPIO」(2013年4月号)より抜粋

「女性セブン」が実施した小中学生の子どもを持つ母親200人へのアンケート結果では、「ママ友との間に格差や格付けがあると感じたことがある」という人は33・5%に上り、3人に1人以上が肌で感じている『ママカースト』。
なぜ、母親たちは互いの格付けを意識し、狭いところで格差社会を作り上げてしまうのでしょうか。
「女性セブン」(2013年4月18日号)には、少子化ジャーナリスト・白河桃子さんの興味深い分析が掲載されています。
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小学生、中学生の子どもを持つ母親というと、30〜40代でバブルも知りません。彼女たちは給料も減り、“自分が下流に転落しているのでは”という危機感を持っています。母親たちが格付けを強く意識してしまうのは、ほかの家庭を下に見たり、横並びであることを確認し、自分が“まだ中流にいる”という安心感を得たいためではないでしょうか。
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この白河さんの分析も十分興味深いのですが、これ以上に興味深い分析を先日、まもなく出産予定の知人N(30代の女性)から聞くことができました。
まず、Nが話してくれたのが、同世代の子供を持つ友人から教わったという『ママカースト』に組み込まれないための知恵。
それは、「出産後、なるべく早く、仕事を再開すること」。仕事をしている母親は社会に組み込まれているため、専業主婦の母親とは別格扱いで、格付けの対象外となり、ママ友同士の嫌な付き合いも強要されないのだと言います。
そのうえで、Nは「専業主婦の母親が自分の立ち位置を把握できるのは、ママ友同士の間だけ。自分の立ち位置を把握し、安心したいから、互いに馴れ合って、裏で格付けし合うんでしょ」と、将来の自分の姿を想像してなのか、不安げな表情を浮かべながら話してくれました。

『ママカースト』は端から見れば、醜い格付けのし合い。
ただ、こうした格付けのし合いは、自分の身近なところ、たとえば、会社の同期やごく親しい友人のグループの間でも密かに行われているはずです。
わたしも恥ずかしながら、ごく親しい友人のグループだけでなく、肉親(きょうだい)においても、密かな格付けをしてしまっています。
『ママカースト』の存在を知った直後は当事者たちを鼻で笑っていましたが、それは今、思えば浅はか。
『ママカースト』を他人事として鼻で笑うのではなく、“人間は自分が安心するために格付けし合う悲しい生き物だ”ということを再認識するきっかけと捉えるべきなのかもしれません。

(スタッフH)
(2013/4/9 UPDATE)

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