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番組スタッフ
日本は「失敗を許さない社会だ」と言われます。
果敢な挑戦ができなくなったがために、どんどんつまらなくなっていくテレビのバラエティ番組。
「売れ筋」の焼き増しのようなものばかりを生み出し、イノベーションなどほど遠いメーカー。
まるで1回きりかのように全神経が注がれ、失敗した者は死すら選びうる就職活動。
「1度失敗したら、はいアウト!」という空気は日本のいたるところに蔓延しているように思われます。

失敗を許さない空気はどこから生まれるのでしょうか?

「失敗を許さない」、言い換えると「寛容さの欠如」。

特にネットの世界では「過度な倫理を求める空気」と「寛容さの欠如」がうまく合わさって、まるで魑魅魍魎のすみかかのような光景になっている時があります。

最近だと、自民党の片山さつき議員がTwitterで「民主党政権の事業仕分けで常時監視の対象から御嶽山は外れた」と発言し、事実誤認だと猛バッシングをくらい、問題のツイートを削除、謝罪ツイートで埋め合わせするハメになりました。
また、ジャーナリストの江川紹子さんは御嶽山の噴火において、被災者救助や安全確保などの目的で自衛隊が現地に派遣されたことについて、「むしろ警視庁や富山県警の機動隊や山岳警備隊の応援派遣をした方がよさそう」とツイートし、専門家から誤解を指摘され、謝罪。
問題を指摘された人と指摘した人で、議論の着地点を見つけていれば良いのに、Twitterのシステム上、やりとりの全てが可視化され、それをおもしろがる外野がリツイートなどをすることで煽ります。
日常光景であるTwitterでしょうもない犯罪自慢をした連中にしてもそうです。
外野に煽られて、ボロボロになっていきます。

これらの件に関して、片山議員らを擁護するつもりはないのですが、いつも思うことは当事者ではない外野がやかましいこと。
もちろん、ふざけることと失敗することは別です。
Twitterでバカをやってしまう人と片山議員のような失言を、大きく「失敗」とくくってしまって良いとは思いませんが、いつもの過剰な外野からの攻撃を見ても「寛容さの欠如」を感じます。

私たちは、失敗を許さない社会に嘆きます。社会が寛容じゃないから、挑戦できない。だから、息苦しいと感じてしまう。
だから、つまらないと思ってしまう。
でも、誰もそれを変えようとはしません。政治や企業、社会という大きな枠で見ると、「挑戦を!」という声だけは上がっているようですが、私たちの狭い日常生活で考えても「寛容さは欠如」しています。

失敗を許さない、寛容さの欠如は日本企業、社会の特徴と思われがちですが、よくよく見ると「寛容さの欠如」はどこにでも転がっているのです。

「失敗を許してあげ、再チャレンジの機会を与える」

そんなことができる企業が今、伸びているようにも思われます。
インターネット企業大手にのし上がったサイバーエージェントがそうです。サイバーエージェントは社員の挑戦をどんどん促し、挑戦した敗者にはセカンドチャンスをという価値観で成長し続けています。
サイバーエージェントの藤田晋社長に関しては、失敗して再挑戦の機会を与えた社員が退職し、普段は社員の退職など全く気にしないのに、実は競合に引き抜かれたことを知り、今回ばかりは激怒したという記事も話題を呼んでいます。この件に関しては色々と物議を醸しているようですが…。

社会、経済の面でも「失敗を許したものが笑う」のかもしれません。

今では口に出すことすら、恥ずかしい「お・も・て・な・し」。
およそ1年前の東京オリンピック招致を決めたスピーチで滝川クリステルさんはこう言いました。

「そのおもてなしの心があるからこそ、日本人がこれほどまでに互いを思いやり、客人に心配りをするのです。一例を挙げてみましょう。皆様が何か落し物をしても、きっとそれは戻ってきます」

確かに、客人にはやさしいのかもしれません。
しかし、身内(=日本人)にはとことん冷たかったりもします。

企業も失敗を許さない、社会もそれを許さない。
ネットは相手がひれ伏すまで、徹底的に追い詰める。
そんな現代を生きる日本人が互いを思いやっているかどうかは、悲しい哉、疑わしいところです。

スタッフ・坂本
(2014/10/2 UPDATE)

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