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番組スタッフ
「Apple Watch、買う?」

今週、皆さんの周りでもこのような問いの投げかけがあったと思います。

Apple Watchについてはネットのニュースのみならず、朝のテレビのニュースにおいても「速報」として扱われていました。
もはやAppleの新製品発表が速報扱いされるのは珍しくなく、それだけ日本が、世界が注目していることを意味していることは言うまでもありません。

私の周りでも「Apple Watch、買う?」という問いかけから始まるやりとりがいくつかありました。
私は「買ってしまうかもしれない」と答えてしまいました。
今回の「Apple Watch」については、話題が大いに先行しています。金額もピンキリで、最上位モデルは218万円もすると言います。(そんな高級品を街のケータイ・ショップで売るのでしょうか。家電量販店で売るのでしょうか。それはそれで興ざめです)

Appleが新たなハードをリリースするのは久しぶりのことで、これほどまでに話題となるのでしょうが、革新的な機能の有無についてはあまり触れられません。
そもそも革新的な機能などない。
時計としてはあまり格好の良いデザインとは言えない。
バッテリーは18時間しかもたないって、それは時計と呼べるのか。私の周りではそんな疑問も聞こえてきました。

私自身、ウェアラブル端末に特に興味があるわけでもありません。ジョギングなどもしません。
Apple Watchでももちろんメッセージのやりとりができるようですが、その形状から、音声入力の方がスムーズなようにも感じます。Siriの機能はオフにしているくらいですので、いちいちデバイスに話しかけるということも私の生活には定着しないと思っています。
「それでもなぜ欲しいのか」と2問目が来たならば、「Appleの新製品だから」と答えるでしょう。
その時の私は、目が「欠けた林檎」になっている状態かもしれません。

新しいApple製品が「発売」ではなく、「発表」されるたびに、「iPhone6、買う?」「発売日に手に入れる」、「Apple Watch買う?」「今回は見送るわ」といった問答が繰り広げられるのは私の周りだけではないでしょう。
こういった問答は、真偽を無視した「うわさレベル」であっても生じてしまいます。

ライトユーザーも信者もひとまとめにしたファンのほとんどが、常にAppleの新製品を購入するかどうかを検討する。あるいは、実際に購入するかどうかはさておき、Appleのために選択の余白を残してある。そんな気がします。

財布と相談する前にまず、買うことを検討する。買うことによりもたらされる未来を想像する。
しかも、何か新しい製品が発表されるたびに、それが繰り返し行われる。
そんなことを常に消費者にさせる企業が他にあるでしょうか。
製品・コンテンツ、あるいは手がける人・集団の単体で見ると、それに値するものはあるのでしょうが、国境を超えて、ここまで多くの人に「選択を検討させてしまう」のはAppleくらいしか知りません。

選択するという行為は崇高です。
企業、生産者は生産品・商品を通じて、消費者にその商品を消費するという選択を促さなければなりません。
特にモノやサービスが溢れる現代において、何かを選択するということはとても至難の技。選択を促すべく、企業は広告やマーケティングなど様々な戦略を打ち、消費者心理を何とか刺激しようと必死です。
Appleもマーケティングを入念に行っているのでしょうが、他の企業と比べて「消費にいたるまでの関門」がひとつ、ふたつ少ないような気もします。
常に、その企業のために消費、選択の余地を設けてあるというのは、よく考えると凄いことです。

「新しく出るA社のBという商品を買うか?Cも出るらしいけど買うか?」
そんなやりとりが当たり前になされていることこそが、その企業の圧倒的ブランド力の証明です。
次のジョブズを目指せ!次のAppleはどこだ!?そんな文句がよく使われますが、Appleが確固たるブランド力を築き、現在の地位を獲得するまでにいたる十数年を見ると、軽々しく使えたものではないなと思えてしまいます。


スタッフ:坂本
(2015/3/12 UPDATE)

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