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番組スタッフ
今では日常茶飯事と言っても過言ではない、ネット上におけるデマの拡散。
日ごろから、デマに引っかからないようにと細心の注意を払っているのですが、それでもたまに引っかかってしまうことがあります。
引っかかるといっても、拡散させたわけではなく、デマを数日、信じてしまった程度のこと。
その程度であれ、それがデマと分かったときは恥ずかしいですし、腹立たしいという感情も多少は湧きあがるものです
最近で言えば、27日の株主総会で壮大な親子ゲンカに、ひとまずの決着がついた「大塚家具」に関するデマ。

<「大塚家具のコピー」は公式のものではありません>

わたしがこのデマを最初に目にしたのは、先週土曜(28日)の夜、あるまとめサイトにアップされた、「【朗報】大塚家具の新キャッチコピーが秀逸」というタイトルの記事。
この記事は、何の前置きもなく、タイトルと以下のキャッチコピー(「iDC大塚家具」というロゴが付いたポスターのようなものに書かれている)が記されたものでした。

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ステキな家具に囲まれてると、親子ゲンカはしにくい。

あたらしい大塚家具は、日本中の家族を、家具で支えていきます。iDC大塚家具
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これ以外にも同じ形式で以下の3つのキャッチコピーが記されているのですが、これがどうにもこうにも本物っぽいのです。
本物っぽいというのは、やり手と言われる久美子社長がやりそうな線をついているということ。

・父と過ごす時間より、家具と過ごす時間のほうが長い。
・生まれて初めて失恋した。父が買ってくれたベッドで泣いた。
・父と一緒にいられなくても、父と過ごしたソファとは、一緒にいられる。

文字だけで本物っぽさを感じなかったという方は、ぜひ冒頭にリンクを貼った記事のなかにある画像をご覧になってみてください。
、、、どうですか?本物っぽいという印象、少しは共感していただけたのではないでしょうか。

とはいえ、これらのキャッチコピーは冒頭で言ったようにデマ。
実は、このキャッチコピーを考えたのは現役のコピーライターで、株主総会が行われる前の21日、「大塚家具が発信したら面白いと思う」という前置きをつけてTwitter上で発表した“架空のキャッチコピー”。
つまり、そもそもの発信者は“架空のキャッチコピー”であることを明言しているわけです。

それが、どうして公式のキャッチコピーとして広まってしまったのでしょうか。
原因は、まとめサイトの取り上げ方にあります。
“架空のキャッチコピー”を材料に、一部のまとめサイトが「大塚家具のキャッチコピーが秀逸」「大塚家具の新キャッチコピーwww」などと、大塚家具の公式キャッチコピーと誤解させるようなタイトルをつけた記事をアップ。
それだけでなく、記事には「コピーライターが考えた」という重要な情報が抜け落ちており、公式キャッチコピーと錯覚させるような罠が仕掛けられていました。
こうしたやり口から、バイラルメディアの絡んだ、抜き出しによる間違った情報の拡散、との見方もされていますが、どうなのでしょう。
どちらにしろ、そもそもの発信者も傷つける悪質なやり口であることは間違いありません。

これは本物っぽいデマですが、同じタイミングで同じ大塚家具を題材にした、いかにも嘘っぽいデマも拡散されています。

<【冗談です】大塚家具・株主総会の日のとんでもアルバイト話が拡散される>

発端は、あるTwitterユーザーの下記のツイート。
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大塚家具が時給3000円、但しスーツ着用のおいしすぎる短期バイトを生協で募集してたから幾分怪しみながら本社まで伺ったらそのまま記者会見場まで連れてかれて何も知らないまま元会長の後ろに神妙な顔して2時間以上立たされた。誰かTVで俺見つけた人いる?
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見るからにデマっぽいのですが、これがものすごい勢いでRTされ、拡散。
このツイートから約1時間40分後、別のTwitterユーザーから「本当ですか?」と質問され、「すみません、冗談です。」と回答し、デマと確定したにもかかわらず、RTは止まらず、その数は今日の17時時点で3700回以上にのぼっています。

これら2つはどちらもデマ。ですが、わたしは前者は許せず、後者はなぜか許せてしまっています。どうしてなのでしょう。

「ネタにリアリティがありすぎるとデマになる」
デマに関してはこんな分析がされていますが、これに沿うとするならば、後者はリアリティが薄く、ネタとして消化したのに対し、前者はリアリティがありすぎたために、「騙された」という感情が強く湧きあがってしまったということなのかもしれません。

(スタッフH)
(2015/3/31 UPDATE)

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