DAILY NEWS ★あなたの気になる特集内容は?ソーシャルボタンでシェアしよう!

番組スタッフ
大阪府立高校の高校3年の女子生徒が、頭髪が生まれつき茶色いのに、何度も指導され、精神的な苦痛を受けたとして、約220万円の損害賠償を求める訴訟を起こした問題。

「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴(「朝日新聞デジタル」2017/10/27)

生徒の母親は入学時、生徒の髪が生まれつき茶色いことを学校側に説明。
黒染めを強要しないことを求めたのですが、教師らは染色や脱色を禁じる「生徒心得」を理由に、黒く染めるよう指導し、「生来的に金髪の外国人留学生でも、規則では黒染めをさせることになる」とも話したのだといいます。

私が高校生だった今から20年ほど前も、もちろん茶髪を禁じる風潮はありましたが、今回の問題からはこの風潮の根深さを感じてしまいます。

それとともに感じるのは、学校側のおかしな配慮が増えたこと。

地毛茶髪、黒染め強要 高3提訴 心身に傷、不登校に 修学旅行、締め出し 大阪の府立高(「毎日新聞」2017/10/27)

この記事によると、複数の大阪府立高校では、頭髪が生まれつき茶色い生徒に誤った指導をしないように、「地毛登録」と称する制度を導入。

約10年前からこの制度を始めたある府立高校では、地毛が茶色い生徒は入学時に色合いを計測し、数値化して登録し、色の変化がなければ指導しないといいます。

「地毛証明書」、都立高の6割で 幼児期の写真を要求も(「朝日新聞デジタル」2017/4/30)

また、東京の都立高校の約6割が、生徒が髪の毛を染めたりパーマをかけたりしていないか、生まれつきの髪かを見分けるため、一部の生徒から入学時に「地毛証明書」を提出させていることが、朝日新聞の調査で判明。

こちらは、勘違いによる指導を防ぐ狙いがあるようですが、そこまでして黒髪にこだわるのか、こだわる必要があるのかとも思ってしまいます。

日本人の多くは、小中高と黒髪が当たり前、大学に入ったら髪を自由に染められるものの、就活になると、また黒髪に逆戻り。
その後は、職種によっては髪を自由に染められますが、とくに男性は黒髪が一般的です。

こうした空気を、メディアプランナーの指南役さんは「黒髪を強要する社会の同調圧力」を表現。ツイッターにこう投稿しています。
*****
例の茶髪の髪染め強要の件は言語道断だけど、一方で就活中の女子大生を見ると、みんな黒髪だったりする。多分、面接受けを考えてのことだけど、だとしたら黒髪をよしとする面接官も、コトを穏便に済ませたい就活性も、実は黒髪を強要する社会の同調圧力の一員なのかも。この問題、実はもっと根深い。
*****

結局のところ、「黒髪=真面目」という考え方が支配的で、「茶髪=不真面目」と捉える人も少なくないのが現状。
そうなると、見た目で損をするのも面白くないという思考が働き、自然と黒髪という選択肢になってしまうわけです。

とはいえ、わたしは別に、黒髪で居続けることに不満があるわけではありません。ただ、「黒髪=真面目」という考え方がまかり通っていることに腹が立つのです。
こうした現状を変えるためには、「黒髪=真面目」を根付かせる大もとである、小学校の教育の変化が不可欠。
髪を染めることに対する寛容さが出てくることを願うばかりです。

(スタッフH)
(2017/10/31 UPDATE)
番組スタッフ
10月30日(月)佐々木俊尚 ●ネットフリックス値上げで考えるサブスクリプションモデルのあり方
ネット動画配信の世界大手、ネットフリックスは10月から本国アメリカで値上げを始めました。ネットフリックス躍進に見るサブスクリプションモデルのあり方とは?

10月31日(火)速水健朗●「生きがいのない時代」にどう生きればいいのか
年金シニアプラン総合研究機構の調査で、「生きがいを持っている」と答えた人の割合が初めて5割を切ったことが分かりました。

11月1日(水)ちきりん●“排除”で明らかになった、個室民主主義という傾向
希望の党の失速で見えてくる個室民主主義とは?

11月2日(木)小田嶋隆●カズオ・イシグロとボブ・ディランの世界をつないだ扉
今年のノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロ氏。昨年の同賞受賞者、ボブ・ディラン。2人をつなぐものとは?
(2017/10/30 UPDATE)
番組スタッフ
先日、「ウルトラマン症候群」という言葉があることを知りました。
北朝鮮リスクに関する日本人の平和ボケを考察する内容で、その一つとして「ウルトラマン症候群」なるものを上げています。

***************
一つめは、本当に困ると最後には正義の味方が現れると信じる「ウルトラマン症候群」である。これに侵されているかどうかは、トランプ米大統領やマティス国防長官の発言に対する心の声でわかる。「軍事オプションも机の上だ」と聞いた時に、ほっとする気持ちがほんの少しでも表れれば、すでに「ウルトラマン」登場への期待感が脳内に浸透していると考えられる。「きっとアメリカなら完璧な攻撃能力があるのではないか」と希望を抱くのだ。
【毎日新聞・平和ボケとウルトラマン症候群=東洋大学国際学部教授・横江公美】
***************

程度の差はあれ多種多様な課題が山積する日本ですが、果たして私たちはそれらを「ヒーロー」に解決してもらいたいと思っているのでしょうか。
記事でも言及されている北朝鮮問題。目下の事態改善のため確かにアメリカとの連携が必須であることは言うまでもありません。
しかし、かのトランプがヒーローと重なるとはどうも思われない。記事を書いた人も、ヒーローを個人ではなく「力を持った他者による問題解決」として見ていることは承知はしていますが。

長らくリーダー不在と言われてきた日本ですが、誰もリーダーやヒーローの登場を待ち望んでいないのではないか、と思えてくることもしばしばです。
日本のヒーローといえば、ウルトラマンもそうですが戦隊モノや仮面ライダーも何十年も愛される存在です。
そんな戦隊モノと仮面ライダーが放送される日曜朝のスーパーヒーロータイムも10月から時間帯が移動し、ワンピース、ドラゴンボールというこれまた日本のアニメ界を代表するヒーローですと視聴率を巡って大人しか喜ばない戦いを繰り広げています。

今の戦隊モノは、9人の究極の救世主「キュウレンジャー」。
すでに悪によって支配されている宇宙の星々をキュウレンジャーが解放していくというストーリーで、「ヒーロー」が不在だったために起こった最悪の状態から始まります。
平成ライダーで初の改造人間がライダーに変身する「仮面ライダービルド」も優しいけれど、アイデンティティの模索の方に心血をそそぐ姿が今のところ多いため、わかりやすいヒーローとは言えません。

アメリカのヒーローといえば上記記事でも言及されるバットマンがいます。
今年、公開された『レゴバットマン ザ・ムービー』を観た時、私はヒーローの不在を実感しました。

同作ではアメリカを代表するバットマンがヒーローとは程遠い存在で描かれています。
他人を信じられず、誰にも興味がなく、趣味も良くなく、なかなかのクズ。もちろん友達もいない。
そんなバットマンは劇中で自身のことをヒーローと呼んだりもするのですが、とても痛々しく感じます。
おなじみの悪役ジョーカーに「最大の敵はオレじゃない。アンタ自身だ」とまで言われ、バットマンは自身の「こじらせ」「迷走」に徐々に気付いてきます。

あることがきっかけで、名だたる悪役が幽閉された極悪ゾーン(ファントムゾーン)に行くことになったバットマン。そこのガイドをしているおしゃべりブロックが極悪ゾーンにやってきたバットマンが本当に悪人なのかを査定し、こう言います。

「昔ながらの悪者ではない。けど、良い人というわけではない」

アメリカを象徴するヒーローであるにもかかわらず、バットマンはヒーローでもなければ、善人ですらないのです。

なんでも政治に絡めるのは悪手かもしれませんが、選挙の結果を見てもそうです。大勝した自民党は私たちの未来をより良くしてくれるヒーローとは言い難い。しかし、現実的に考えると…という理由で選ばれたのではないか。
バットマンでは「自分自身をヒーローだと思い込む」人間の厄介さも描かれていました。
野党の体たらくを見ていると、敵役を作って攻撃してヒーローを気取る素っ頓狂な人間に仕切られたくないという気持ちが湧いてきます。

話をバットマンに戻します。クライマックスでゴッサムシティが崩壊しかねない最悪の展開に見舞われるのですが、ゴッサムシティを救えない、ヒーローではないバットマンは自分と向き合った結果、こうつぶやきます。

「1人じゃ救えない…俺を助けてくれ。」

ヒーローとしてゴッサムシティを救うのは自分ではないと悟るのです。
冒頭1分でバットマンが名言だとして、自身のこんな言葉を紹介します。

「世界をより良い場所にしたければ、自分を見つめて変わるんだ。フー」

誰もヒーローによる救済を望んでいない時代。これは差し迫った命の危険がない日本だからこそ、言えることなのかもしれませんが、誰かに何かをしてもらうと期待するよりも自分が能動的になった方がうまく行くのではないか。そう思わされます。

スタッフ坂本
(2017/10/26 UPDATE)
番組スタッフ
文藝春秋の松井社長が図書館に「文庫の貸し出しをやめてほしい」と異例のお願いをしたことが波紋を広げています。

「文庫本貸し出しやめて」 文春社長、図書館に呼び掛け(「東京新聞」2017/10/14)

松井社長は今月13日、全国図書館大会で出版業界が主催する分科会に登壇。
文芸書が中心の文藝春秋で、収益の30%以上を占めるのが文庫だとの実情を明かしたうえで「良書を刊行し続けて作家を守り、版元の疲弊に歯止めをかけるために必要なのが、文庫の生み出す利益、市場の低迷は、版元にも作家にとっても命取りになりかねない」、そして「できれば図書館で文庫の貸し出しをやめていただきたい」と呼びかけました。

東京新聞の記事で重要なのが、文藝春秋の収益の30%以上が文庫であること。
ここからさらに深堀しているのが、こちらの記事。

「図書館で文庫本貸さないで」文芸春秋社長が訴え 「文庫は借りずに買ってください!」(「ITmedeia NEWS」2017/10/12) 

松井社長は、図書館が文庫の貸し出しをやめることで「文庫の売り上げが大幅に回復するなどとは思っていない」が、「図書館では文庫は扱っていない。それなら本屋で買うしかない。文庫くらいは自分で買おう。そんな空気が醸成されていくことが何より重要」だと訴えています。

このように、出版社のトップが図書館にモノを申すのは、実は今回が初めてではなく、2015年には、新潮社の佐藤隆信社長が全国図書館大会の分科会で、売れるべき本が売れない要因の一つは図書館の貸し出しにあると発言し、物議を醸しました。

図書館は出版社から悪者扱いされがちですが、果たして売れ行きを左右するほどの存在なのでしょうか。

今回の全国図書館大会では、図書館と書籍の売れ行きに関する研究報告が行われ、「少なくともマイナスの影響は与えてない」との結果が示されました。
*****
マイナスの効果というのは、図書館で本を無料で借りられるのだからわざわざお金を出して本を買う必要はないという人が増えること。
それに対してプラスの効果とは、図書館に通ううちに本を読むという習慣が形成されて、その結果逆に本を買う消費者の数が拡大するということを指します。
それで、研究の結果は、どちらの効果もあるのだけれど全体で見ればすくなくともマイナスの影響の方が大きくはないということだったのです。
<文藝春秋社の社長が図書館に異例のお願いをした背景(「MONYE PLUS」2017/10/19)>
*****

また、以下のまとめに目を通してみると、興味深いのが【「音楽業界で見た流れ」という意見】というくくりの中のツイート。

文藝春秋の社長「図書館で文庫本を貸し出さないで」→さらに衰退するだけでは?そもそもデータは?などの意見(Togetter)

「CDから離れられなかった音楽業界と同じ斜陽へ向かっている」
「聞く機会がなくなって買われなくなってCDと同じ末路をたどる流れ」

いずれも、図書館で文庫の貸し出しをやめたところで大した効果が見込めないことを暗示しています。

そもそも、本が売れなくなったのは貧困層の増加と、スマホなどの娯楽の多様化が背景にあると言われています。
つまり、貧困層の増加により、本を買う余裕がある人が減り、娯楽の多様化により本の優先順位は下がったというわけです。

ここで思い出すのが、10月18日放送の『バラいろダンディ』(TOKYOMX)でライムスター宇多丸さんが示した見解です。
*****
文庫を買うお金をケチって図書館で借りる人が文庫買うか?相関関係が本当にあるのかが、ちょっと怪しい気がするんだけどな。
*****

図書館サイドのベストセラーを複数購入する「複本」はたしかに問題で改善の余地はあるものの、文庫を貸し出さないという措置はあまり合理的とは思えません。
聞く機会がなくなって衰退したCDと同じ末路をたどらないためにも、出版社は図書館との共存の道を模索すべきなのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/10/24 UPDATE)
番組スタッフ
10月23日(月)佐々木俊尚 ●「空想」と「現実」がぶつかる、日本人の平和ボケ

平和主義を装った日本人の平和ボケ。ぶつかりあう現実と空想とは?

10月24日(火)古谷経衡 ●ものづくり大国ニッポンの失墜はいつ始まったのか?

日本も製造業を失墜させた「失われた20年のツケ」とは?

10月25日(水)飯田泰之 ●各党が掲げた「教育無償化」実現に欠かせない「教育の質」の向上

今回の衆院選、大きな争点の一つだった教育無償化。その落とし穴とは?

10月26日(木)小田嶋隆 ●人工知能は神になれるか

人工知能は神になれるのでしょうか。その可能性を探ります。
(2017/10/23 UPDATE)
番組スタッフ
二元論で物事を考えるのは、あまりよろしくないことかもしれませんが、「ボケたい人」と「ツッコミたい人」どちらが多いのでしょうか?
ネットで話題となる出来事を見ているとやはり「ツッコミたい人」の方が可視化されやすいように感じます。

何かとツッコミを食らってしまうのが、CMです。
月桂冠が公開したCM動画に、おそらく制作サイドが予期していなかったであろうツッコミが殺到しています。
と「遠距離恋愛の二人。二人の共通点は月桂冠『つき』が好きなこと。料理が苦手な彼に、『つき』に合う料理の作り方を彼女が自撮りで届けます」という設定の動画なのですが、突っ込まれているのは動画に登場する女性の木べらの使い方。
私もこの動画を見た時、木べらの向きが逆であることが気になりました。登場する女性が作る料理のレシピも合わせて公開されていますので、料理を知らない人が制作側にいなかったとは考えづらいですが、指摘したい人は言いたくなるのでしょう。

5月にはユニ・チャームのおむつのCMがワンオペ育児を賛美していると批判されました。7月にはサントリー「頂」のCM、そしてタレントの壇蜜さん起用の宮城県の観光PR動画、8月には、「牛乳石鹸」のCMが炎上しています。

炎上するCMを見ると、ジェンダーや多様性への配慮が欠如しているものが多いですが、要は時代にそぐわない古臭い嗜好や論理を織り交ぜているんじゃねぇ!ということでしょう。一方で、それらへの批判の中には「正しさ」の強要もあるかもしれません。

今回の月桂冠のCMも「正しくあるべき」という批判においては、他と共通しているかもしれません。いや、本気で「批判」や「怒り」を示している人はいないでしょう。
「突っ込んでウケる」ことでSNSにおける英雄となりたいのかもしれません。

しかし、詰めが甘い場合、受け手は作り手を見下し、時には怒るのです。この詰めは制作サイドの尽力、工夫次第で何とかなることもあるので、批判の可能性は潰すことができるでしょう。しかし、時には言いがかりであることも覚悟しておかなければなりません。
今回の件で学ぶことがあるすれば、おそらくこれ。

他者からの批判が可視化され、容易に拡大するようになったため、あらゆる面において「生きづらさ」が指摘されます。
怒りや苛立ち、不快感こそ誰かと共有したい。ただ「ただ怒っている感情」を表したい。
もし、本当に「木べらの使い方」で苛立っている人がいるとしたら、その人こそ生きづらい。

インターネットは玉石混交の情報の大海と思っていましたが、今や「玉」を探すことの方が難しい。雑多で混沌とした密林のようで、そこには持ち帰ると英雄視される宝物はない。密林をのほほんと闊歩する生き物を弱者や愚か者だと勝手に決めつけてあぶり出し、処刑の的にする場所のように思われます。
「戦果をあげたい」「一番首を取りたい」と躍起になる足軽のごとく、あるいは珍獣を仕留めて一稼ぎしたいハンターのごとく、他者の失敗や醸す違和感に神経を研ぎ澄ませているのでしょう。



スタッフ坂本
(2017/10/19 UPDATE)
番組スタッフ
「かわいそう」という感情を抱く場面というのは“人それぞれ”なのでしょうが、この騒動に関しては“人それぞれ”と、すんなり割り切れないややこしさがあります。

小学校侵入のクマ射殺→「可哀想」と苦情 地元関係者に反論を聞く(「J-CASTニュース」2017/10/13) 

今年9月、岐阜県高山市の小学校の校庭に、野生のツキノワグマが侵入し、地元の猟友会がこのツキノワグマを射殺。
この出来事は、第一報として、いくつかのメディアが報じていました。
*****
高山署によると、体長約1メートルのオスのツキノワグマで、連絡を受けた地元の猟友会の男性3人が、校庭の木に登っていたクマを捕殺した。児童64人と教職員15人は校舎内に避難していて、けがはなかった。
<「朝日新聞デジタル」(2017/9/6)>
*****

この出来事をめぐって、その後、高山市や学校に「クマがかわいそう」という問い合わせが寄せられているのだといいます。

クマを射殺しなければ、子供や教職員が殺されたかもしれないのに、クマの命が奪われたことを嘆く。なんだか、おかしな話です。

「かわいそう」と思っているのは、フリーライターの赤木智弘さんが自身のブログで指摘している、一定数存在するという「無関係の人間よりも動物の命の方が大切だと考える人」なのでしょうか。
*****
世の中には一定数「無関係の人間よりも動物の命の方が大切」だと考える人がいるのである。
それは決して世間から遊離した存在ではなく、そうした人も、普通にそれを表に出して他人を批判することは無い。
また、こうした問い合わせをしてくるのは、更にその中のごく一部なので、多くの動物愛護者は単なる善良な隣人にすぎない。ただ、その「一部の更にごく一部」が大変迷惑であることも事実だ。
<面白半分に動物の命を守るな(「赤木智弘の眼光紙背」2017/10/14)>
*****

J-CASTニュースによると、高山市農務部の担当者は、この「クマがかわいそう」という問い合わせについて、以下のような見解を示しています。
*****
『可哀想』だと思う気持ちは理解できるが、私達の仕事は感情的になってはいけない。市民の生命と財産を守ることが最優先です。
高山市はクマが人に危害を加える被害が多い地域です。生活圏と森林が密接していて、クマが住宅地に出没することもあります。
実際、今回の問い合わせは都会の方がほとんど。こちらとしては、都会と田舎では『野生動物に対する考え方が違うのかな』と思ってしまいます。
<「J-CASTニュース」(2017/10/13)>
*****

わたしはこの騒動を見たとき、牛のはく製を店内に吊るしたオーストラリアのレストランに対し、先月、「残酷だ」と批判の声があがったことを思い出しました。
牛肉を食べるという行為は差し置いて、牛のはく製を吊るすことだけを「残酷」だと批判する。
牛肉を食べる前に必ず発生する、牛を殺して解体するという行為の“残酷さ”は置き去りになっているのです。
動物の命を尊ぶ感情というのも大事ではありますが、そこにはある程度の節度や冷静さが伴ってほしいとも思います。

(スタッフH)
(2017/10/17 UPDATE)
番組スタッフ
今週のタイムラインでは「アムロ世代と総選挙〜半径5mの幸せってナニ?〜」と題して、今回の選挙戦で見えてきた、「日本の隠された政治課題」を
「90年代」というキーワードを通して考えます。

10月16日(月)佐々木俊尚●政党が揺らぐ今、政治家に求められる“湯たんぽ”化
政党の存在意義が薄まる今、政治家は有権者のために何をすべきなのか。「湯たんぽ」のような政党とは?

10月17日(火)速水健朗●“90年代の呪縛”に囚われた現代日本
日本はどのような90年代の呪縛に囚われているのか?その呪いを解く術とは?

10月18日(水)ちきりん●日本が「オトナ帝国」から脱却できないワケ
劇場版クレヨンしんちゃんに登場したオトナ帝国化している日本。
その現状を捉え、脱却する術を探る。

10月19日(木)小田嶋隆●長生きがリスクとなった日本の行く末
長生きしたくない高齢者の存在が顕著となる日本で、高齢者は今後どう生きるべきなのか、考える。
(2017/10/16 UPDATE)
番組スタッフ
Yahoo!のトップに『「あおり運転」に遭遇した場合はすみやかにその場を離れて通報を!』という記事がありました。もちろん、あの痛ましい東名高速道路での死亡事故を受けてのことでしょう。
あの事故は煽り運転をする人間の愚劣さを改めて浮き彫りにしたと思います。

容疑者が逮捕され、その容姿を見た時。正直に言うと、妙な納得感がありました。この感覚は私だけではないようで、家族や仕事仲間も同じような感想を抱いていました。
人は見た目で判断すべきではない、と小学校の先生に教えられてきました。しかし、同時に危ない人に付いて行ってはいけないと習う時は、大抵、サングラスをかけマスクをした男性のイラストで先入観を植え付けられたものです。
大人になって多くの人が、「人は見た目で判断してはいけない」というのが詭弁だと多くの人が気づいているのではないでしょうか。

かつて、 『人は見た目が9割』という新書がベストセラーとなりました。それから10年後、さらに10%上乗せされて『人は見た目が100パーセント』という漫画が人気となりました。
長く付き合いうる人の場合は時間を重ねることで初めてその人の良さに気づくということもあるでしょうから、見た目で判断してしまうのは早計かもしれません。
しかし、あまり時間をかけられない仕事等の場合は、残念ながら見た目で判断してしまいがちになります。 スーツであっても何だか地雷っぽい雰囲気を醸す人はいますし、反対にTシャツ姿であっても気品と威厳を纏う人もいます。
「見た目」 というよりは「見た目が醸す雰囲気」かもしれません。

ディストピア小説に注目が集まる昨今ですが、『教団X』で知られる中村文則氏の新刊『R帝国』も近未来の独裁国家を描いています。
同作の中で、R国の与党R党にいる男がこんな言葉を残します。

〈人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルの幸福なのだ〉

大きな目で見ると、北朝鮮が暴走しうるリスクの方に気を揉むべきなのでしょう。しかし、『R帝国』に書かれているように、私の幸福はもしかしたら、外国の横暴な動きなどよりも、煽り運転をするような連中によって破壊されるのではないかという不安に駆られます。

最近では駅のホームにドアが付くようになりましたが、ない駅では誰かにぶつかるか、押されるかして線路に落ちてしまうかもしれない…。
痴漢の冤罪も、明日にでも私の半径5メートルの幸福を壊すかもしれないリスクです。

私の半径5mの幸福には家族も含まれておりますので、子供の連れ去り事件を知ると犯人に対してどす黒い怒りを覚えます。完璧な安全性が担保されていない組体操もそうです。
もし、我が子が入学した学校で組体操が行われると知ったら、「参加しない」という選択肢の必要性を訴え、何としてでも聞き入れてもらおうとするかもしれません。

半径5mの幸福を破壊するかもしれない人への対策としては、見た目で判断する以外にないのではないでしょうか。趣味嗜好や思想が浮き彫りになりやすいSNSも有効でしょう。(本当の危険というものはもしかしたら何の伏線もなしに訪れるものなのかもしれませんが…)

このように、半径5メートルの幸福を守ろうとすると自分勝手となり、モンスター化しがちです。これは今に始まったことではなく、おそらくずっと昔からそうだったのではないでしょうか。あいも変わらず何が起こるかわからない世の中ですので、これも仕方のない自衛手段なのかもしれません。
自分を中心とした半径5メートルにできるだけ、「信頼できる自分以外の人」を入れることでモンスター化を防げるのではないかと思っています。「愛する自分以外の人」だとモンスター化を促しがちです。どこかのドラマの受け売りになってしまいますが、「愛する」よりも「信頼する」方が難しいのですから。

スタッフ坂本
(2017/10/12 UPDATE)
番組スタッフ
実家があることから、ひじょうに身近であり、馴染み深い東急池上線。
通勤・通学時間以外はほとんど混み合うこともなく、普段はのんびり穏やかなこの路線が、3連休最終日のきのう(9日)は一変。
1日無料で乗り放題となり、“らしくない”雰囲気を漂わせていました。

3連休最終日「東急池上線」無料で乗り放題(「日テレNEWS24」2017/10/9)

そもそも相当なマイナー路線である東京池上線がなぜこれほど大きなイベントに打って出たのかというと、マイナー路線であるがゆえの悩み。
*****
なぜ池上線は、あまり知られていないのか。
その理由として、他の路線とつながっていないことや、沿線はオフィス街や商業地より住宅街が多いこと。また、まわりの路線との距離も近いため選択肢が多く、利用者が限られているという。
さらに―
東急電鉄・担当者「池上線も全国と同じように高齢化が進み始めています。高齢化が始まってくると町の活性化が失われる。電車の乗降客が減ってしまうということでやはり困る」
<「日テレNEWS24」2017/10/9>
*****

まずは池上線を広く知ってもらおうと考え、今回の無料乗り放題が決まったわけです。

そして開催日のきのう、午後1時ぐらいでしょうか。
わたしはたまたま踏切を待っているときに、走る池上線を目撃したのですが、車内は通勤ラッシュ並みの大混雑。

その光景には、電車の旅から連想する「のんびり」や「情緒」といったものは皆無。
むしろ、殺伐とした雰囲気が漂っていました。

半ば呆れながらツイッターで反応を探ってみると、当然のごとく、当日の混乱が多数報告されています。

東急池上線「無料1日乗車券」配布でどの駅も平日ラッシュ並みに混雑、遅延も発生してカオス状態に #池上線1日フリー乗車DAY #池上線(togetter)

さらに、フリーライター・西田宗千佳さんの「無料イベントに意味がない」という厳しめの指摘も見つけました。
*****
私が「休日の池上線無料イベント」に意味がない、と感じた最大の理由は、本来やって欲しかった「沿線を自由に移動して街を楽しんでもらう」ことが、混雑により不可能になっているから。
「一か月の間、1日だけ乗り放題になるチケット」にしつつ、イベント分散ができれば価値も出たと思うんだが……

そもそも3両編成で輸送力皆無の池上線に人を集め、「混んでた」悪印象を来た人に植え付け、さらに地域住民は満足に電車に乗れない……って、どんだけ意味がないイベントなんだ>池上線無料
受け入れ準備がない大規模集客は、軋轢を生むだけで誰も得しない……というのは、よく見る光景ではあるが。
<西田宗千佳さんのツイッター(@mnishi41)より抜粋>
*****

わたしは、池上線と多摩川線のどちらも利用できるエリアに住んでいるのですが、比較するとやはり、他の路線の乗り入れがない分、池上線の方が圧倒的に不便。
利用するのは年に10回未満です。

元々それほど良いイメージがないうえ、あんなに殺伐とした車内を見せられたら、利用する気も失せるというものです。

*****
池上線沿線の素晴らしさは「平日昼間」です。
やる気のない午後、ぜひ休みをとってきてください。都心から近いのに色々いい場所がある上に、「ゆったり」過ごせますから。
今日は本質とは真逆の日です。
<西田宗千佳さんのツイッター(@mnishi41)より抜粋>
*****

1日無料乗り放題は、池上線が本来持つ良さを消し去ったわけですが、良さを伝えるだけでは乗降客を増やすのにも限界があります。
元も子もないですが、ネックになっている他の路線の乗り入れや乗り換えの不便さが改善されない限り、乗降客も増えないですし、町の活性化にもつながらないのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/10/10 UPDATE)
番組スタッフ
10月9日(月・祝)佐々木俊尚 ●家電と車の垣根が曖昧に?ダイソンEV参入が示すこと

ダイソンのEV(電気自動車)参入はどんな意味を持ち、今後、自動車業界と電機業界の双方にどんな変化をもたらすのか。コンセプターの坂井直樹さんに伺います。

10月10日(火)古谷経衡 ●右派と左派がねじれる日本の経済政策

経済政策から、日本の左右の誤解を読み解きます。

10月11日(水)飯田泰之 ●インバウンド増加で再び注目される医療ツーリズム

地方を中心にした医療の充実化が期待されるものの、公益性を損なうおそれのある医療ツーリズムの課題を考えます。

10月12日(木)小田嶋隆 ●ドイツ総選挙にみる第3勢力の持つ可能性

二大政党制を目指す政党が出てきた今回の衆院選に先んじて、二大政党が成り立たなくなっているヨーロッパ政治の潮流の理由は何か?
(2017/10/9 UPDATE)
番組スタッフ
先月28日に放送された、フジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」で番組初期のキャラクター「保毛尾田保毛男」の登場が広げた波紋が、未だ収まる気配を見せません。
ホモという単語は男性同性愛者への蔑称であると、LGBT関連団体もフジテレビに対して抗議。同局の宮内正喜社長が即謝罪するに至りました。それでも未だ、多くの人が各メディアでこの件について、論じています。

私も子供の頃、「保毛尾田保毛男」に笑っていた人間の一人です。当時、「保毛尾田保毛男」に違和感を唱える大きな声は可視化されることなく、演じる側、観る側共にそれに笑うことが咎められまでした。
その無神経さが現代に通用しないことは、ここ最近の性的マイノリティーに対する動きを見ていれば明らかです。
「保毛尾田保毛男」が復活すると聞いた時、誰もがこうなることを予想できたのではないでしょうか。

30年前にウケたものを今、堂々と出す。私はこれに、おっさんがやりがちな過去の栄光自慢や古き良き昭和の高度経済成長期をありがたがる風潮を重ね合わせました。

周りを見渡すと、過去の良き思い出を刺激するようなものが実に多く溢れていることにあらためて気付かされます。
フジテレビのあるお台場つながりですが、先日、等身大スケールの新たなガンダム像がお披露目されました。私の周りの大人たちはユニコーンガンダムの勇姿に大歓喜しています。

私が子供の頃、ガンダム、特にSDガンダムの全盛期でした。ネットで当時、夢中になったSDガンダムカードダスが発売されると知りチェックするも、価格が大人向けのそれだったので、ひとまず保留。代わりにというわけではないですが、近所のスーパーでSDガンダムの食玩が売られているのを見て、即購入しました。

先日、この春から小学生となった知人の息子にガンダムBB戦士をプレゼントしてみました。
そろそろ特撮ヒーローを卒業しつつあるというので、「では、これなら」と思い、贈ったのですが、あまりにも反応が薄いので、こちらの思い入れが強いものを押し付けてしまったなと反省した次第です。もちろん、ガンダムが好きな小学生はいるのでしょうが…。

たまにゲームを買うのですが、ほとんどが子供の頃遊んだタイトルのリメイク版。
子供の頃の思い出補正もあって、やはり最高に面白いとの感想を抱きます。
しかし大人になって初めて、ポケットモンスターをやってみたら、モンスターハンターをやってみたら、寝る時間を削ってまで没頭してしまいました。
ポケモンもモンハンもロングセラーの王道なのですが、新たな刺激を得たいならば、能動的に見出そうとすることも重要です。

未来がわからないからこそ、良かった過去ばかりを振り返るのかもしれません。
しかし、「保毛尾田保毛男」の再来による問題が示すように、美しかった過去に浸っていてはいけません。「保毛尾田保毛男」は当時、面白かったかもしれませんが、この時勢では面白くないのです。思い出補正という名の通り、それはあくまでも「補正」がかかっての良さかもしれませんので、過去の姿が実際にどうであったかを正しく捉えていないかもしれない。

無理に若作りをすることは返って不恰好だと思っていましたが、iPhoneを普通に使いこなす年配者はもはや当たり前。ノスタルジーに浸るのは控えて、新しいものに怖じない姿勢を持ち続けると良いのかもしれません。

スタッフ坂本
(2017/10/5 UPDATE)
番組スタッフ
福岡県福岡市の私立高校で、授業中に男子生徒が男性講師に暴行する様子を撮影した動画が9月28日、インターネット上に投稿され、ツイッターなどで拡散。
その後、男子生徒が逮捕されるに至り、騒ぎが大きくなっています。

問題の動画は43秒。
男子生徒が教壇に立つ男性講師の背中や足を数回蹴った後、背中を拳で殴って胸ぐらをつかむ様子が映っています。
また、男子生徒を止めようとする男性講師の様子、それを見た他の男子生徒が嘲笑する様子もモザイクなしで映し出されていました。

「ねとらぼ」は、この動画を投稿したツイッターユーザーに接触。
動画を投稿した意図を聞き出しています。
*****
――なぜ動画をSNSへ投稿したのでしょうか
投稿者:動画を見て、イライラしましたし、何より先生がかわいそうだと思いました。加害生徒にも反省してほしいという思いで投稿しました。
<「ねとらぼ」2017/9/29>
*****

「男子生徒に反省してほしい」との思いから投稿されたこの動画は5万7000以上リツイートされ、拡散。
すぐにネット上では、高校名や暴行をした男子生徒の名前を晒す行為が行われており、ある種の断罪が済んだため、これで騒ぎは終了かと思いきや、翌日の29日、男子生徒の逮捕というニュースが報じられました。

暴行動画 福岡の男子生徒を逮捕 講師への傷害容疑(「毎日新聞」2017/9/29)

この記事によると、暴行から動画拡散、逮捕までの経緯は以下のようなもの。

▼男子生徒は28日午後の社会科の授業中、授業で使う予定のないタブレット端末を利用したことを男性講師から注意されて激高。
▼動画は教室にいた別の生徒が撮影し、28日中にLINEに投稿して知人らで共有。
▼別の高校の生徒がツイッター上に投稿して拡散し、これを見た人から通報を受けた福岡・東署が29日未明に高校に連絡して発覚。
▼福岡・東署は29日、男子生徒を傷害容疑で逮捕した。

今回は、暴力を振るった男子生徒が逮捕されたものの、いじめにしても、体罰にしても、今回のような生徒から教師への暴力にしても、学校という空間で起きた暴力はなぜか、法によって裁かれにくい印象があります。

今回の騒動をきっかけにツイッター上で拡散している、元中学校教師で教育問題漫画家の眞蔵修平さんがHPで無料公開している漫画『静寂の音』には、こんなセリフが出てきます。
*****
これはとても繊細な問題だ よく考えた方がいい
生徒のことを第一に考えるなら被害届はあえて出さないという方法もある
15歳という年齢で逮捕され――彼はその後 真っ当な人生を歩めると思うかね?
初犯ということで更生のチャンスを与えてみるのはどうかな?
(中略)
それに逮捕されたところで今回のケースじゃ数ヶ月で出てくるだろう
そのときの逆恨みのリスクも考えられるし 何より生徒を更生させることが教師の仕事じゃないかな?
<『静寂の音』第1話>
*****

男子生徒から暴力を振るわれた主人公の男性教師が、先輩教師から職員室で言われたことなのですが、生徒からの暴力に対して教師が被害届を出すことの難しさが表現されています。

教育社会学が専門の名古屋大学准教授・内田良さんもツイッターでこう指摘します。
*****
教員が,生徒から暴力を受ける。これを,「指導力がない」「教育でなんとかしろ」と片付けようとする。
生徒からの暴力も,そして逆に,教師からの暴力も,「教育」でごまかす。学校は治外法権か。
*****

学校内であれば暴力が許されるという風潮は、今回の騒動によって変わるのでしょうか。
劇的に変わるということはまずないのでしょうが、そのいいきっかけになればとは思います。

(スタッフH)
(2017/10/3 UPDATE)
番組スタッフ
靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドが9月から導入した配送サービスプラン「急ぎません。便」。宅配業界のあり方を変えるのか?その可能性を考えます。
(2017/10/2 UPDATE)

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ