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番組スタッフ
以前から問題となっている、ネット記事の「釣りタイトル」。その釣りタイトルに関する、あるツイートに目が留まりました。

『勉強できる子 卑屈化社会』などの著書がある文筆家の前川ヤスタカさんがおととい(25日)にした2つのツイート。

1つ目がこちらで…
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某ネットメディアの某編集の方は「我々はクリック数で食ってる。なので記事タイトルは任せてほしい」と言い、こちらが「釣りタイトルは不快に感じる声が多いですよ」と言うと「いちいちそういう声に左右されてたらキリがない」と言う。それって読者をバカにしてると私は思うのですよ。
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もう1つがこちら。
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ネット記事の釣りタイトルだけじゃなくテレビの視聴率稼ぎのCMまたぎ引っ張りとかもそうですが、そういう小細工で増える顧客と、それによって減る顧客がいるわけで、後者がいることを見ないふりして、前者のプラスばかりをアピールする態度はどうしても肯定できないのですよ。
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なぜこのツイートに目が留まったのかというと、今、あるネットメディアに関わっているからです。

そのネットメディアでは「釣りタイトル」は基本的には禁止なのですが、閲覧数を増やすためのタイトルの付け方に会議の時間の大半を費やしていて、会議ではこんな発言がなされます。

「この記事は、こっちのタイトルの方が、閲覧数が伸びたんじゃない?」

たまに、自分が付けたタイトルもこうした指摘をされることがあるのですが、その場はやり過ごしつつも、やりきれない思いが残ったりします。

閲覧数が上がることを正解と捉えるとして、そもそも、その正解と言えるタイトルの付け方はあるのでしょうか。

グーグルの検索履歴を分析したノンフィクション『誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』(光文社)には、興味深いテストとその結果が記されています。

テストは、ボストンの地元紙『ボストン・グローブ』が行った、複数の見出しに関してAもしくはBを選んでもらうというもの。

3つだけ見出しを抜粋しますが、より読まれたのはどちらか分かりますか?

<1>
A「スノットボット・ドローンはクジラを救う?」
B「このドローンはクジラを救う?」

<2>
A「マサチューセッツで最も検索された言葉は『空気を抜いたボール』」
B「地元で最もググられた検索語は「まったくの恥」」

<3>
A「セントポール中心部のレイプ裁判」
B「寄宿学校のセックススキャンダルで無罪判決」

正解は、<1>はA、<2>はB、<3>はB。

私は、<1>と<3>は当てることができたものの、<2>は不正解という結果でした。
ここで注目すべきは、選ぶときに何を重視したかという点。
私は、より具体性のあるタイトルを選んだのですが、<2>は具体性のないタイトルの方が読まれていて、規則性が見えてこないのです。

*****
この見出し当てクイズからだけでも、勝因の一般論を引き出すのがどれほど難しいかを知ってほしい。実際、1では違いは「スノットボット・ドローン」と「このドローン」だけで、大きな閲覧率の違いを生んでいる。
それなら、ディテールを盛り込んだ方が良いのか?だが2ではより具体的な「空気を抜いたボール」が敗れている。
それなら俗語がよさそうだが、3では強姦裁判を意味する俗語(hookup contest)が敗れている。
<『誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』(光文社)>
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そして、このテストから得られる教訓について、この本の著者はこう記しています。
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A/Bテストの教訓は、通説を警戒せよということである。
ニュース/娯楽サイトのランカー・コムは、見出しやサイトのデザインを決めるうえでA/Bテストに頼っている。同社のクラーク・ベンソンは言う。
「つまるところ、何一つ推測などできません。文字通り、すべてを試すのです」
試験は、人間の未知の性質を教えてくれる。そしてそんな未知の性質は無限である。
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「人間の未知の性質は無限である」
これを知ってしまうと、なおさら、タイトルの付け方で右往左往するのは不毛なのでは、と思ってしまいます。

(スタッフH)
(2018/2/27 UPDATE)
番組スタッフ
2月26日(月)佐々木俊尚●日本人選手を謝らせる「個人ではない」という呪縛
メダルをとれなかった日本人選手はなぜ謝るのか?その理由を「個人ではない」という視点で読み解きます。

2月27日(火)●スリーパーセル論争が示す日本の現実
話題となっている「北朝鮮のスリーパーセル」。
スリーパーセルをめぐる議論によって見えてきた、日本の現実とは?

2月28日(水)飯田泰之●「働き方改革」の不都合な真実
暗礁に乗り上げつつある「働き方改革」。その裏にある不都合な真実とは?

3月1日(木)小田嶋隆●新たな下層階級「アンダークラス」の実態
新たな下層階級「アンダークラス」の実態とは?
「アンダークラス」によって生み出された「新たな階級社会」とは?
(2018/2/26 UPDATE)
番組スタッフ
iCloudの容量を増量すべきか否か、迷っています。
「iCloudストレージが残りわずか」というメッセージが私のiPhoneに頻繁にやってきて、その都度、写真や動画を処理するのですが、無限ループのごとく、時間が経てば再び同じメッセージが。
すでに数年前にiCloudの容量は月額130円の50GBにしています。
月額400円の200GBにアップグレードすればいいだけの話なのですが、満足に整理ができていない現状のデータのまま容量を増やしてしまうと、カオスな状況が放ったらかしにされるのではとの杞憂から踏ん切りがつきません。

バックアップと画像、動画が容量のほとんどを占めているのですが、手をつけられるのは画像と動画。
画質は落ちるも、容量制限のないGoogleフォトに保存、1TBある外付けハードに保存した後、スマホの画像と動画を断捨離していくわけです。
こんな面倒な思いをするくらいなら、印刷して保存した方がまだ良いのではないか…、と思うのですがどうなのでしょう。

ハードディスクレコーダーの容量にも頭を悩ませます。
連続ドラマが一斉に始まる季節になると、5、6年前に購入したハードディスクレコーダーは連日フル稼働。
とりあえず1話は全部視聴するという不毛なことをやってしまっているからです。
そして視聴し続ける作品を取捨選択し、ハードディスクに残し、2話以降も録画していくのですが、うっかりすると容量オーバーになってしまい、観たい作品が録画できていないということがあります。
対策としてはハードディスクに残してあるお気に入りの作品を別記憶メモリに移す、あるいはもっと簡単にハードを増量するということを、面倒臭がることなく実行すれば良いだけの話なのかもしれません、

HuluやAmazonプライムビデオでドラマや映画を視聴していると、作品がハードディスクの容量を占有しない、DVDやブルーレイディスクとして物理的スペースを占有しないことに快感を覚えます。

ドラマや映画は全てストリーミング、オンデマンド配信になってくれたらハードディスクレコーダーと決別できるのですが、意外とそうもいきません。
刑事コロンボシリーズが好きで、Huluで見つけてお気に入り登録し、気が向いた時に視聴していたのですが、今では配信されていません。
この(突然の)配信停止があるがために、ハードディスクやDVD、ブルーレイディスクといった有形の記憶媒体との決別ができないのです。

ハードディスクの「容量」の選択が問題になり、それに頭を悩ませていると「自分の用途に合わせてストレージプランを」などともっともらしい助言をいただきます。しかし、自分の用途に合わせてストレージプランを組もうが、蓄積されゆくデータはあるわけですので、いずれストレージが限界に近づきつつあるとの警告を受けるわけです。

蓄積されるデータに頭をかかえるのは個人だけではありません。

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いわゆる“ビッグデータ時代”とも呼ばれる現代において、ビジネスや教育、研究などで扱うデータは増加の一途を辿っている。モバイルデバイスやIoTの普及、クラウド環境の整備などによって、構造定義を持たないテキスト、音声、画像、数値などの非構造データがリアルタイムで生成される世の中となり、企業や公共機関はこれら膨大なデータの取り扱いに悩んでいるのが現状だ。
【マイナビニュース:ストレージ活用のキーワードは“オールフラッシュ”+“大容量アーカイブ”】
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止まることのないデジタル化への流れの中で蓄積されていくデータ。そこに呪縛のようにつきまとう容量の問題。
個人レベルでできる対処法はたかが知れていますが、データを保存する物、データを管理する者をどう信じ、どう付き合っていくのか、今後も頭を悩ませそうです。

スタッフ・坂本
(2018/2/22 UPDATE)
番組スタッフ
東京メトロ千代田線で起きた騒動をきっかけに、女性専用車両をめぐる議論が再燃しています。

女性専用車に男性3人居座り メトロ千代田線遅れる(「朝日新聞デジタル」2018/2/16)

議論のきっかけとなった騒動が起きたのは、先週金曜(16日)の朝。
東京メトロ千代田線の国会議事堂前駅で、女性専用車両に乗った男性3人に対し、駅員らが降りるように説得したものの、男性3人はそれに応じずに居座り。
列車はしばらく停車後、男性3人を乗せたまま出発。この影響で最大で約15分の遅れが出たといいます。

この騒動をうけて再燃しているのが、「女性専用車両は男性差別かどうか」という議論。

議論というより、男性差別だと一方的に主張している人が一定数いるというのが現状なのですが、実際、女性専用車両は男性差別であると主張し、あえて女性専用車両に乗り込むことを公言している男性もいます。

そのひとりが「東洋経済オンライン」の取材を受けている男性で、その主張がこちら。
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明らかに男性差別だから。女性はどの車両にも乗れるのに、男だというだけで乗りたい場所に乗れないなんて、こんなバカな話はない。
女性の6割が痴漢被害の経験があるらしいが、加害者は男性全体のほんの一部。それなのに、痴漢を働く男とそうでない男をいっしょくたにするなんて、江戸時代の連座制よりひどい。
<「東洋経済オンライン」2017/9/21>
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女性専用車両は、女性の痴漢被害を防ぐだけでなく、男性が痴漢冤罪の被害者になることを防ぐ役割を果たしているだけに、これを頭ごなしに「男性差別だ」と主張することには違和感があります。

今回の騒動をうけ、さまざまな意見に目を通したのですが、ほとんどが「男VS女」の構図による感情的な意見がほとんどで建設的な意見はごくわずか。

先月下旬には、あるTwitterユーザーの「女性専用の街が欲しい」というツイートが話題になり、こちらも議論へと発展しましたが、この議論も結局は「男VS女」という構図となり、議論自体が不毛なのです。

そんななか、しっくりきたのが4年前の東京大学・瀬地山角教授の「お年寄りに席を譲るのと同じ気持ちで、女性専用車両を認めるべき」という主張でした。
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実は量的にも、1編成の電車の総座席数に占める優先席の比率は、女性専用車両の座席数の比率とほぼ同じ。
お年寄りに席を譲るのと同じ気持ちで、女性専用車両を認めるべきではないでしょうか。
(略)
男性のみなさん、毎朝通勤するたびに、体の特定の部位を触られるという恐怖感を想像してみてください。それを防ぐための措置を『差別』と呼ぶのですか?
<「東洋経済オンライン」2014/5/29>
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女性専用車両を優先席と同じように捉える。
頭ごなしに「男性差別」を主張する人は聞く耳を持たないのかもしれませんが、これが現時点で考えられる最善の策のように思います。

(スタッフH)
(2018/2/20 UPDATE)
番組スタッフ
2月19日(月)佐々木俊尚 ●AI採用選考が明らかにした人間の欲求

ある会社が行ったAI採用選考が明らかにした人間の欲求とは?
その欲求から、AI時代における人間の役割を考えます。

2月20日(火)速水健朗 ●スーパーを追い詰める消費者側の変化

閉店が相次ぐなど追い詰められているスーパー。その原因である消費者側の変化とは?

2月21日(水)ちきりん ●Amazonが挑むヘルスケア革命

Amazonが挑むヘルスケア革命とは?発表文から革命の中身を読み解きます。

2月22日(木)小田嶋隆 ●保護者も納得?アルマーニ制服導入は結局、何が問題だったのか

アルマーニ制服騒動が投げかけたものとは? 学校、職場における制服のあり方とは?
(2018/2/19 UPDATE)
番組スタッフ
先日、ピン芸人日本一を競うR―1ぐらんぷりの準決勝が行われました。
ファイナリスト10人の1人がよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の濱田祐太郎氏。
生まれつき全盲に近い弱視で、左目は見えず、右目は明るさを確認出来る程度といいます。同大会で、視覚の不自由な芸人の決勝進出は史上初。
私の知人が決勝トーナメントを見に行ったそうです。彼は全盲に近い漫談氏という肩書きに注目がどうしても言ってしまう濱田祐太郎氏について、「確かに面白かったが本当に笑って良いものか。内心、不安になった」と明かしていました。
全盲に近い弱視を”フルに活かした”ネタで、会場の笑いをかっさらったそうです。

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芸歴5年目の漫談家。自らのハンデを自虐的に取り上げるネタで笑いを誘う。障害をネタにすると、時に聞き手が嫌悪感を抱くようなきつい表現になることもあるが、濱田は違う。友人から「運転するの?」と聞かれたり、おばあちゃんに「私のこと見える?」と言われたり、“あるある”を適度なユーモアを交え、笑いに変えるのだ。自身が障害を抱えるから、説得力も増す。
【スポーツ報知:「R―1ぐらんぷり決勝」史上初の異色芸人・濱田祐太郎、お笑いを目指す理由と不安】
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「24時間テレビ」を見ていると、障害者の人たちが様々なことにチャレンジし、視聴者の涙腺を刺激します。
彼らが頑張っている姿は、同じ境遇の人に勇気を与えるのであろうと私は思い込んでしまっています。

「24時間テレビ」の感動を呼ぶ手法に異を唱えるがごとく、ここ最近、同番組のちょうどクライマックスに放送されるのがNHK・Eテレの「バリバラ」。
『バリバラ』は「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」のバリアをなくすための情報バラエティ番組。昨年も「24時間テレビ」に合わせて、『障害者×感動』を疑ってみる企画を生放送していました。

例えば、今年はこんな感じでした。

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「なんとしても感動を分かち合いたい!」というテロップと共に登場したのは、脳性まひの男性だった。小学生の頃、障害のため登れなかった山に挑んだものの、早々に「がんばれないなコレ」と挫折する。そしてスタッフから「がんばろう」と声をかけられると、「がんばらなダメなんですか?」「自分(の力)で登りたいって言ってるわけじゃないし、景色見れたらいい」と本音をポロリ。男性からの「障害者ががんばっているのを見て面白いですか?」というコメントも放送され、感動を求める番組や視聴者とのギャップが浮き彫りにされた。
【エキサイトニュース:今年も24時間テレビの裏番組、NHK「バリバラ」が攻めすぎだった】
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多様性においては、日本のテレビ番組だけではないかもしれませんが試行錯誤の段階なのでしょうか。
子供に付き合ってアメリカの教育番組「セサミストリート」を観ていると、とても自然に「多様性とは何か」と考えられるようになっていると感心させられます。
例えば、同番組ではハンデを抱えた子供たちが当たり前のように出てきて、楽しそうに歌ったり、踊ったりしています。昨年には自閉症を抱えるマペット、ジュリアが登場しました。仕草がとても可愛らしく、何とも朗らかな気持ちにさせてくれます。

ジュリアはいつもウサギの人形を持っているのですが、持っていないときは手を常にふわふわと上下させており、他のキャラクターと比べると動きも特徴的。
実はジュリアを動かしているのは、実際に自閉症の子を持つ女性なのです。

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ちなみにジュリアを動かしているのは実際に自閉症の息子を持つお母さんで、プロのパペット製作者。番組はジュリアの登場をきっかけに自閉症について正しく理解してもらえれば、と考えている。
【コスモポリタン:『セサミストリート』に自閉症のマペットが仲間入り】
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全盲に近い芸人の濱田佑太郎氏が舞台に立つ姿を見て、もしかしたら感動を覚える人もいるかもしれません。
しかし、濱田氏はこう語ります。

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「他の障害を持った方を勇気づけたい思いはあるか」と聞かれた時だ。「特にないんですけどね。そう思われがちなんですよ。お笑いを通して、障害者への偏見をなくすため、勇気づけるためにやってるのではと。僕のネタを見て勇気づけられるのであれば、障害があってもなくても構わない」ときっぱり。
【スポーツ報知:「R―1ぐらんぷり決勝」史上初の異色芸人・濱田祐太郎、お笑いを目指す理由と不安】
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スポーツ報知の記者は「他の障害を持った方を勇気づけたい思いはあるか」と聞きました。
障害者がメディアに出ると、どうしても勇気や感動に結びつけてしまうのは、夏の風物詩のせいでしょうか。日本全体がそうなのでしょうか。
濱田氏は芸人。シンプルに彼のネタを見にきた客の笑い声を聞きたいのでしょう。

R―1ぐらんぷり決勝放送後、良くも悪くも物議を醸すかもしれません。
濱田佑太郎氏のネタを見るにあたっては、あまり意気込まず、普通の芸人のそれを見る時と同じような心持ちで臨みたいもの。もちろん、感動や勇気をもらう人もいるでしょう。彼のネタを見た後、「勇気」のようなものもらったと感じたら、それはおまけ程度のものなのだろうと勝手に理解しておきます。

スタッフ・坂本
(2018/2/15 UPDATE)
番組スタッフ
以前からあった、人気漫画や雑誌の最新号が無断でインターネットにアップロードされている「海賊版サイト」。
そのうち、今、利用者を急激に増やしている「漫画村」が問題となっています。

漫画の危機!? 海賊版サイトの実態(「NHK NEWSWEB」2018/2/11)

「NHK NEWSWEB」によると、最近、利用者が急増しているあるサイトの利用者は去年12月時点でおよそ23万人。
「NHK NEWSWEB」は明言を避けていますが、「最近、利用者が急増しているサイト」というのは、おそらく「漫画村」のこと。
若い世代を中心に利用が広がっていて、被害額は500億円に上ると推計されています。

こうしたなか、日本漫画家協会はきょう(13日)、公式サイトで「海賊版サイトについての見解」を発表。
「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトなどが、利益をむさぼっている現実があります」と海賊版サイトを強く糾弾するなど、大きな騒動へと発展しつつあります。

日本漫画家協会 異例の声明で海賊版を強く非難「このままでは日本の文化が滅びてしまう」(「スポニチ」2018/2/13)

とはいえ、すべての漫画家が海賊版サイトを糾弾しているわけではなく、たとえば、『やれたかも委員会』で知られる漫画家の吉田貴司さんは、「海賊版は潰すべきではなく、ビジネスで競争して勝つべき」と主張。
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海賊版は潰すべきではなく、ビジネスで競争して勝つべきだと考えます。法的措置や閉鎖させる運動は全く意味がなく、逆効果です。人は便利な方に流れる生き物なので、それを綺麗事を叫んで止めても無駄。意味がない。
(略)
物事には必ず良い面と悪い面があります。海賊版サイトは著作権侵害をしていますが、出版社が漫画の売り方を改善しないせいで漫画から離れようとしている一般読者を繋ぎ止めている一面があります。
<「ハフポスト」2018/2/9>
*****

具体策としては、出版社が協力して「定額読み放題サイト」を作ることをあげています。
*****
じゃあどうすればいいかと言うと、今もある海賊版サイトを利用している人が、「この値段でこのシステムだったら利用しようかな」と思える定額読み放題サイトを作るべきだと思います。
今も読み放題サービスはあるけど、本の数が圧倒的に少ない。読みたい本がない。
(略)
出版社が協力すれば、より便利で優良な定額課金システムを作れると思うんですけどどうでしょうか。ダメなのかな?
<「ハフポスト」2018/2/9>
*****

今回、私も「漫画村」を試しに利用してみましたが、ページめくりがスムーズではなく、読みにくさが際立ちました。
文字が少ない漫画はとくに、ページをどんどんめくっていきたいのに、それができないことがストレスなのです。

メリットは無料であることと最新の漫画や雑誌が揃っていることぐらいで、利便性は最低レベル。
しかも、アクセスするだけで不正なプログラムが勝手に動き出すことも報告されていて、利用すること自体にリスクが伴うのです。

そういった意味では、吉田さんが提案する「定額読み放題サイト」には、ある程度の可能性を感じました。
過去の名作がある程度、網羅されている読み放題サイトはすでにあるので、たとえば、『ジャンプ』『マガジン』といった少年誌、『モーニング』『週刊ビッグコミックスピリッツ』といった青年誌など現在、出版されている漫画雑誌すべての最新号が月額400円で読み放題であれば、利用する価値はあるように思います。

海賊版サイトをめぐる現状は、潰しても、また新たな海賊版サイトが立ち上がるというイタチごっこが繰り返されています。
こうしたイタチごっこを続けるよりは、漫画好きが求める「定額読み放題サイト」を作ることこそが、海賊版サイトの撲滅につながるのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2018/2/13 UPDATE)
番組スタッフ
2月12日(月)佐々木俊尚●北朝鮮は何故ミサイルを開発できるのか?
国際社会から厳しい経済制裁をうける中、なぜ北朝鮮は核兵器やアメリカにまで届くミサイルを開発できるのか。国連安保理 北朝鮮制裁委員会 専門家パネル元委員の古川勝久氏にお話を伺います。

2月13日(火)古谷経衡●レースクイーン廃止にみる、ブランドと社会規範のバランス
F1のレースクイーンの中でも特に露出度の高いグリッドガールが、今年度から廃止されることが決まりました。その影響について考えます。

2月14日(水)飯田泰之●“SNS映え”で危惧される観光地の格差拡大
SNSの効果で増えている観光客、喜んでばかりいられないその副作用とは?

2月15日(木)小田嶋隆●AIが書いたハリポタが明らかにする人間の欠点
AIにハリー・ポッターシリーズ全7巻をすべて学習させ、“新章”を執筆させるという試みが行われました。AIが書いたハリポタの新作が明らかにする人間の欠点とは?
(2018/2/12 UPDATE)
番組スタッフ
人気絵本作家・のぶみ氏が作詞した「あたし、おかあさんだから」が「ワンオペ育児を礼賛する歌だ」などと批判が相次いだ問題。
批判に対して批判で応えていたものの、のぶみ氏は今日、ツイッターで次のように謝罪しました。

****************
僕が足りなかったのは
僕は、違った意図で
書いてるけど
違う受け取り方をした人に
寄り添うことだったんだ

僕とあまりに違うから
なかなかそれができなかった

理解してないと謝り方は
変わるもんね

いろいろ難しかったや
本当に僕が
バカだったと思う
****************

****************
きっとここで何度
説明しても
いろんな場所で
怒ってる人には、会うと思う

その時は出来るだけ
その人の気持ちに寄り添って
ごめんなさいしよう

こんなにごめんなさい言った
作品は、初めてだった

でも僕は、やはり僕の作品は、
大好きだよ

間違えててもそれが自分だから
****************

絵本作家らしい謝罪の言葉だと思いますが、「違う受け取り方をした人に寄り添う」必要はなかったと思います。

もともと、問題となった歌詞はHuluオリジナルコンテンツの「だい!だい!だいすけおにいさん!!」第9話でしか観られなかったもの。
「なかった」と過去形にしたのは、現在、「だい!だい!だいすけおにいさん!!」第9話からはだいすけお兄さんが「あたし、おかあさんだから」を歌う部分のみカットされているからです。

Huluで問題の歌を聞いたとき私が思ったのは、子育てによる疲弊や摩耗から母親を救ってくれるのは子供とは限らないということ。
私の妻の息抜きは、アニメです。何となく、アニメは好きなのだろうなと思っていましたが、その好き度は流氷程度にしか捉えておらず、いざ好きが行動となった時、流氷は実は氷山の一角に過ぎないほどとんでもないものだった、という具合です。
母対子の関係性だけが全てではありません。しかし、ワンオペ育児という言葉があるように、母と子だけの世界で子育てが成り立ってしまっている場合も多いというのが事実です。

「批判する人は少数派で声が大きい」と言います。
のぶみ氏に批判的な感情を抱いた自分を見つめ直してみると、別に何かに呪詛を書き込んだりしたわけではないのですが、「私の方が少数派である」とは考えもしませんでした。

小さな島同士が繋がり合うネットの海において、自身が少数派なのか、多数派なのか、真人間なのか、愚図なのか。
その判断はその時の精神状態に大きくかかってくると思います。
しかし、一度、「好きだ」「嫌いだ」という原始的でわかりやすい感情に支配されてしまうと、自分の立ち位置を俯瞰視できません。

ネットで世界が繋がったなどと言いますが、結局はそれぞれが小さな島の主人で、その島ごとに自分だけのルールを持っているのです。いかにそのルールに則って自分を守り、時に他者を攻撃するか、”世間”では日々そんなことが起こっていると感じさせられます。

スタッフ・坂本
(2018/2/8 UPDATE)
番組スタッフ
NHKの人気番組「おかあさんといっしょ」で、うたのお兄さんを務めていた横山だいすけさんが歌う「あたしおかあさんだから」の歌詞に対し、「献身的なお母さん像を押し付けている」などの批判がTwitterに寄せられるなど、物議を醸しています。

母親の子育ての我慢を歌った『 #あたしおかあさんだから 』が物議を醸す→対抗して #あたしおかあさんだけど にメッセージが集まる(togetter)

物議を醸している歌詞の一部がこちら。
*****
一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた

今は爪きるわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから

あたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの
あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの
あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたの事ばかり
*****

一部の歌詞でも分かるように、「おかあさんだから」という理由で母親に我慢や自己犠牲を強いる内容。
「ワンオペ育児」が問題になっている昨今の空気もあり、この歌詞に対し、「献身的なお母さん像を押し付けている」などの批判の声がTwitterを中心に集まっています。

批判的な見方をしている著名人もいて、たとえば、漫画家の瀧波ユカリさん。
Twitterでこう批判しています。
*****
本当に「私は母親だから我慢できる」って思ってて共感する人もいると思う。それは悪いことじゃないし、「母親だから我慢できるのは素敵なこと」って主張をするのも自由。
でも歌にするのはだめだと思う。我慢は人を殺すから。芸術や娯楽がその片棒を担いではいけない。
*****

こうした批判を受け、作詞を担当した絵本作家の「のぶみ」さんは昨日(5日)、自身のFacebookで批判に対して思うことを投稿。

現在、この投稿は削除されていますが、「おかあさんたちってこうなんでしょって想像で決め付けて書いてることは、一つもない」などと書き込んでいました。

以下は削除される前に投稿を記事化した「日刊スポーツ」の記事の抜粋です。
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歌詞は母親たちを取材して得たエピソードから作っているとし、「歌詞の内容で僕がおかあさんたちってこうなんでしょって想像で決め付けて書いてることは、1つもないよ」と釈明。「これは、元々ママおつかれさまの応援歌なんだ」とした。
続けて、「この炎上で全て、この歌が無かったことになったり 今後、聞いてもらえなくなるのは、悲しい もしかしたら、これでこの歌 終わってしまうかもしれないから」と懸念。
<「日刊スポーツ」2018/2/5>
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今回の騒動で想起するのは、去年、ユニ・チャームのおむつブランド「ムーニー」のCMが「ワンオペ育児を賛美している」として炎上した騒動です。

ムーニーのおむつCMに「ワンオペ育児を賛美しないで」批判⇒ユニ・チャーム「取り下げはせず」本来の意図は?(「ハフポスト」2017/5/10)

このCMは、ひとりで家事と育児に勤しむ母親の姿が描かれた後、「その時間がいつか宝物になる」というメッセージが投げかけられる構成で、このメッセージに反発する声が目立ちました。
「世の母親たちを応援したい」という制作意図も、今回の騒動と共通しています。

ムーニーの騒動と今回の騒動によって確信を持って言えるのは、「母親の自己犠牲」は炎上コンテンツであるということ。
ワンオペ育児をしている母親たちは、自分たちが日々こなしていることを賛美されたくないのです。

何事においても敏感になりすぎる昨今の風潮には違和感を覚えますが、とりあえず、この2つの騒動を教訓に「母親の自己犠牲」がテーマのコンテンツが今後しばらく世に出ないことを願うばかりです。

(スタッフH)
(2018/2/6 UPDATE)
番組スタッフ
2月5日(月)佐々木俊尚 ●究極の管理社会が世界のスタンダードになる可能性

インターネットを究極の管理ツールにしようとしている中国が目指すものとは?

2月6日(火)速水健朗 ●ネット広告でシェアを伸ばすアマゾン、カギはAIスピーカー

アマゾンは店員と会話するようにショッピングをする音声広告のサービスを今年中にスタートさせるとみられています。
小売事業者がソーシャルメディアの経営基盤を揺るがす存在になる可能性はあるのでしょうか?

2月7日(水)ちきりん ●コインチェック事件にみる、先端技術報道に求められる姿勢

コインチェックの仮想通貨流出問題から、先端技術を報じる際に求められる姿勢を考えます。

2月8日(木)小田嶋隆 ●枝野氏の「心からお祝い」発言検証記事への違和感

物議を醸した末に間違いだと判明した、立憲民主党・枝野代表の「心からお祝い発言」。
この騒動に対して覚える違和感とは?
(2018/2/5 UPDATE)
番組スタッフ
仮想通貨NEMが仮想通貨取引所大手コインチェックから流出した事件。
約580億円分という大金は、仮想通貨の仕組みからどこにあるかは明らかになっているのですが、それが持ち主の元に戻ってくるのはいつの日になるのでしょうか。
事件が発覚してから1週間未満。私の周りにもNEM流出の被害に合った人がいました。
かなりの額のNEMをコインチェックで購入していたそうで、憔悴した表情はカイジのゲームにいくつか挑んで生還したかのようなそれでした。

投資は自己責任と言います。
しかし、今回の件は取引所のセキュリティの甘さも指摘されており、コインチェックに非があることは言うまでもありません。

そもそも仮想通貨がどのようにして取引されるのか。
ブロックチェーン協会の杉井副代表理事は次のように解説します。

*****************
1)乱数を作る
2)公開鍵暗号ペアを作る
3)ウォレットアドレスを作る
4)トランザクションを作る
5)トランザクション署名を行う(マルチシグネチャなら署名を複数繰り返す)
6)トランザクションをブロックチェーンのネットワークに放送する
7)ブロックチェーンに取り込まれる
 このうち、1)〜5)までは「オフラインで実施が可能」。この部分をインターネットにつないだまま運用するウォレットが「ホットウォレット」、ネットから分離して実施するウォレットが「コールドウォレット」になる。

【EnterpriseZine:コインチェック事件でブロックチェーン推進協会が会見。「秘密鍵管理」の問題を指摘】
*****************

コインチェックは顧客のNEMを、インターネットから分離した「コールドウォレット」ではなく、ネットに繋いだ「ホットウォレット」に保管していました。
コインチェックがコールドウォレットでNEMを保管していたなら…
より安全性の高いコールドウォレットで管理しなかったのはなぜか。杉井氏によると…

************
「ただ、できる技術者に聞くと、『そんなに難しいかな?』とはおっしゃいますね。ですから、そういう人材が不足していた、ということにつながるんじゃないかと思います」

【BUZZFEED NEWS/コールドウォレット、マルチシグって何? 今さら聞けない仮想通貨の基礎知識】
************

事実、コインチェックの和田社長は先月26日の記者会見で「(ネット遮断した)オフライン(で保管)にするには技術的な難しさがある。人材が不足していた」と話していました。

コールドウォレットと対になるのがマルチシグと呼ばれる秘密鍵を分散管理する運用法。
仮想通貨には公開しても問題のない「公開鍵」と、当事者以外に知られてはいけない「秘密鍵」を組み合わせた技術が用いられています。オフライン状態のコールドウォレットに仮想通貨を保管しておき、秘密鍵を2つ以上管理すれば安全性がより高まるというわけです。

コールドウォレットとマルチシグの組み合わせだからと言って、完全無欠の鉄壁セキュリティだとは言い切れないのでしょう。
セキュリティの向上と、それの突破はいたちごっこ。
もしかしたらコールドウォレットとマルチシグの組み合わせを、突破してしまう悪いヤツが出て来るのではないかと、素人だからこそ想像してしまいます。

クラウドサービスが注目を集め始めた時、その利便性に魅了され、何でもネットに保管しておけば良いと考えるようになりました。
音楽や漫画、映画を購入する時は実体のあるモノではなく、同じ内容でデータ化されたものを選ぶようにしています。
映画などはiTunesで購入することがほとんどなのですが、Appleのサービスが終了してしまうのと自宅に保存したDVDが火事など焼失してしまう、紛失してしまう確率はどちらが高いのだろうと考えた時、”何となく”ではあるものの、後者なのではないかと思いました。物理的スペースの節約にもなることを考えると、前者の方が便利なはず。

しかし、NEM流出事件の被害者を目の当たりにすると、あらゆるものがインターネットにつながる現代において、オフラインこそ実は最強の防衛法なのではないかと考えを改めざるを得ません。
自身の精神についても、時にオフライン環境に置いておくことが重要です。
SNSを断ち、スマホをあえて手放す時間を設けることで、意外と精神にゆとりができたりします。

デジタルで形がなく、オンラインなものが持つ優位性。
過信は厳禁です。
アナログで形があって(場所をとって)、オフラインなものこそ、有事にその強みを示すことが仮想通貨の流出事件が教えてくれています。

スタッフ・坂本
(2018/2/1 UPDATE)

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