東京電力福島第一原発事故からまもなく7年。
この7年、原発再稼働があった反面、再生可能エネルギーの導入は世界と比べても大きく立ち遅れています。
福島からは、こうした状況がどのように見えているのか。
肉眼で福島第一原発を望むことができる浪江町の「希望の牧場・ふくしま」には、かつて食肉用だった黒毛和牛300頭が飼育されています。
その頭上には、東京へ電力を送るための送電線が通っています。
この牧場で300頭の牛が問うのは、東京、そして日本の原発の存在意義です。
全村避難という現実に直面した飯舘村では、再生可能エネルギーによる売電収入を目指し、「飯舘電力」という企業が設立されました。
農地として利用できなくなった土地を活用しソーラーパネルを設置しましたが、目前に立ちはだかったのは太陽光発電の「抑制」という予想外の現実でした。
原発事故から丸7年を前に、福島からエネルギーのいまを考えます。