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番組スタッフ
制度開始から2年半以上が経っても浸透する気配がなく、嘲笑の対象にもなっているプレミアムフライデー。
2月の調査では認知率88.5%に対し、実際に早く退社した人は11.2%にとどまっています。

こうしたなか、経済産業省はプレミアムフライデーの「別の日への振り替え」を本格的に呼びかけ始めました。

経産省では「月末の金曜日は忙しい」という指摘があったとして、別の曜日への変更を推奨。
日曜の夜に遊んで月曜の午前中に休むことを勧め、月曜日の午前休みを「シャイニングマンデー」と呼ぶことも検討しているといいます。

次は「シャイニングマンデー」 いっそ全曜日に…(「テレ朝news」2018/7/30)

金曜の夜では浸透しなかったから、月曜の朝に切り替えるということなのでしょう。
しかし、月曜の朝に切り替えたからといって浸透する要素は見当たりません。
むしろ、浸透しない要素だらけとも言えます。

たとえば、多くの人が共有する、日曜の夜は「家で過ごす」という感覚。

マイナビの調査では、「土曜だけ予定・用事をいれたい」という回答が48%で圧倒的多数を占めました。

社会人の休日事情! 「土曜は遊んで日曜はまったり」派が約5割(「マイナビ」2017/4/8)

その理由は…
「一日は家でゆっくり休みたいと思うから」
「土曜に遊んでリフレッシュし、次の日仕事の日曜はゆっくりしたい」
「出勤前の日は精神的に完全休みにしておきたい」
「日曜日は月曜日のために、心身共に充電させておきたいから」

月曜の午前が休みになるのであれば、生活スタイルが変わる可能性はゼロではありませんが、その可能性は限りなくゼロに近いように思います。

また、翌日の出勤が遅いからといって、外出するとは限りません。

プレミアムフライデーの実施から1年の状況をまとめたインテージの調査では、早帰りした人の46%が「自宅で過ごした」と回答していることからも分かるように、休みを提供しただけでは外出もしないし、お金も使わないのです。

「プレ金」、18回目も盛り上がりは今ひとつ 経団連会長は銀座で“爆買い”してアピール(「産経新聞」2018/7/27)

さらに、仮に会社が「シャイニングマンデー」を推奨したとしても、そのしわ寄せは社員が被るという問題も解決していません。

サイボウズが2月に発表した調査結果によると、「プレミアムフライデーやノー残業デーなどの実施日に早く帰るために、他の日に残業をしたことがある」と回答した人は36%。

「早く帰ったら、その分の仕事をどこかでやらなければならないから、結局、何も変わっていない。仕事の量は」などの不満の声があがっていたようです。

「プレ金のために他の日に残業した」実施企業で働く人の4割 「仕事量は変わらないのに時間だけ減らせというのは理屈に合わない」(「キャリコネニュース」2018/2/21)

月曜の午前休むために、その前の週の金曜夜もしくは午前休んだ月曜に残業するという本末転倒な事態が起こるのは目に見えています。

では、どうすれば浸透するのかといえば、それほど策はなく、月1ではなく年1にしてイベント性を強めることぐらいでしょうか。

ただ、この場合は金曜夜の方が分かりやすいので、まずは年1のプレミアムフライデーを試し、それで駄目なら、年1「シャイニングマンデー」、それでも駄目なら、日本人にはこういった制度は向かないとすっぱり諦める。
効果を生まない制度をずるずると続けるよりは、よほど有益のように思います。

(スタッフH)
(2018/7/31 UPDATE)
番組スタッフ
何かと良くない話題の中心になることが多い「おっさん」というワード。

「キモくて金のないおっさん」論争に始まり、浮き彫りになりつつある「団塊ジュニア」「ロスジェネ」の苦悩、キャンペーン広告「さよなら、おっさん。」への批判など、
「おっさん」に付随する言葉は得てしてネガティブなものが多いのですが・・・
若者でもない、ジジイでもない、微妙な年代の「居場所をなくし社会から取り残されたおっさん」という巨大なマイノリティ。
なぜ今「おっさん」だけに、現代の社会問題が理不尽に押し付けられるのか?
新たな被差別階級としての「おっさん」を通して、今の日本の問題を探っていきます。


7月30日(月)佐々木俊尚●巨大なマイノリティ“おっさん”の居場所
非難された6月末のNEWSPICKSのキャンペーン『さよなら、おっさん』。これに対し、ネットメディアを中心に「おじさんとは何か」が語られ始めました。
“おっさん”とはどんな存在なのでしょうか? 

7月31日(火)速水健朗●就職氷河期世代同士を分かつ自己責任論と価値観
衝撃を走らせた人気ブロガー、hagex氏の刺殺事件。犯人の無職男性は、はてなブログ上で「低能先生」と呼ばれていました。
奇しくも対照的なロスジェネ≒就職氷河期世代だった二人。
就職氷河期世代の断絶はどこから来るのか?

8月1日(水)ちきりん●日本型先送りシステムの限界
『逃げられない世代――日本型「先送り」システムの限界』著者、宇佐美典也さんにお話を伺います。

8月2日(木)小田嶋隆●エンタメが描く「ロスジェネ世代」のリアリティ
映画やテレビドラマの登場人物としても描かれることの多い「ロスジェネ世代」。
彼らはどのようにして描かれているのか?
(2018/7/30 UPDATE)
番組スタッフ
先日、観たい作品の上映開始時間よりも随分早く映画館に着いてしまったので、予告スクリーンのある待合場所のようなところで時間をつぶしていました。
スクリーンを眺めていると、何やら8ビット風、ファミコン風のコマーシャルが流れ始めました。
本編上映時間となり、するとまた別のファミコン風のコマーシャルが。
それが何を宣伝していたのかは全く記憶していませんが、8ビットのグラフィック、サウンドがそれぞれ妙に印象に残っています。

ファミコン、あるいはスーパーファミコン風のコンテンツは増えているのでしょうか。増えているのではなく、ただ幼少期にファミコンに触れた私がもれなく反応しているだけなのでしょうか。

昨年、『鋼の錬金術師』が実写映画化された時、真っ先に見てしまったのはファミコンのRPG風に仕立て上げられた特別予告動画でした。
先日もドラマ「古畑任三郎」のオープニングをファミコン風にした動画が話題となりました。
こういった名作ドラマ、映画を8ビット化したものは「今だから流行っている」ものでもなく、どちらかと言うと動画サイトの「定番」なのですが、ついついチェックしてしまうのはファミコン、スーファミ世代の性でしょうか。

大きく括ってメディアと呼ばれる場所で流されるコンテンツを観察すると、8ビット、16ビット風のサウンド、グラフィックに注意がどうしても向いてしまいますが、そういったコンテンツが事実、多いのだとしたら、それだけ日本のクリエイターにとってはゲームが彼らの創造力の血肉になっているからなのでしょう。
そして、受け手にとってはゲームのサウンドを効くと、警戒心が一段階取れ、懐かしさを刺激されるような感覚もあるから生み出されるのでしょう。

それは何もゲームに限ったことではないのでしょうが、ゲームがらみで懐かしさを刺激されるとついつい財布の紐が緩んでしまいます。
据え置き機でゲームをすることはほとんどなくなってしまい、スマホに移植される名作RPGの数々はついつい買ってしまいます。リメイク版もやはり気になります。

人格形成期にめくるめく新たなハードが登場し、それらに時間を奪われてきた世代にとって、ゲームとは間違いなくキラーコンテンツになりうるもの。
ある人は進化し続けるゲームを求め、ある人は自分が過去に体験したものに近いゲームを求める。
私は大体、後者です。

「懐古心」とでもいいましょうか。これを刺激されない限り、頑なに消費しない自分がいたりもします。
巷を見ると、30代、40代のみならず、自分でお金を稼いでいる「大人」と言われる世代は、(悪く言うと)消費の良いカモにされているように感じることが多々あります。

アパレル界においてここ最近、誰もがそれを手にする爆発的なヒット商品がないと言われます。
あまり服も買わなくなりましたが、ついつい買ってしまうのは子供の頃に遊んだゲーム、見たアニメをそれとわからないようにデザインしたTシャツだったり。
あるいは、高校生の頃にみんながこぞって履いていたスニーカーの復刻版だったり。
冒頭で述べた映画とは『ジュラシックワールド』だったのですが、これもある意味、私の「懐古心」を刺激するから観たようなもの。

ニンテンドースイッチは特に欲しいソフトがないため未だ買わずにいましたが、ついにその気持ちを覆してくれるソフトが登場しました。
「オクトパストラベラー」です。これは***
ストーリー、システムも面白いと聞きますが、自分が子供の頃にプレイしたスーファミのRPGのようなデザインであるということに何より惹かれます。

多感な時期にはすでにプレイステーション、セガサターンが登場していました。プレステのソフトはおそらくスーファミ以上に持っており、総プレイ時間もプレステの方が圧倒的に長いと思います。
しかし、なぜか遊んだ記憶はファミコン・スーファミの方が鮮烈に残っています。

そんな私の感情を言語化してくれるブログを今日、見つけました。
それがブックマークサイトで話題となっている「僕らは1UPキノコなんていらなかった | Dybe!」(ファミコン、スーファミ世代にはきっと刺さる良い話ですので、ぜひ読んでいただきたい)。
内容は東京からの洗練された転校生、山本くんと著者の思い出を綴ったもの。
山本くんが徐々に田舎の民の人心を掌握する中、ガキ大将的存在である谷中くんはゲームで山本くんに勝負を挑みます。

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点数勝負なのか、それともどこまで進めるかの勝負なのか、その辺の基準がよくわからないまま、漠然としたマリオ3勝負に参戦することになってしまったのだ。
「俺たちのマリオを見せてやれ」
仲間たちのそんな声援にも、「俺たちのマリオ? それは何だろう」と翻弄されることとなった。しかしながら、ここで下手なプレイを見せるわけにはいかない。おそらく谷岡の逆鱗に触れてしまうことになるだろう。そう思うと緊張で少し手が震えてきた。

「僕らは1UPキノコなんていらなかった | Dybe!」
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妙に納得してしまった「俺たちのマリオ」。
「俺たちの〇〇」。この○○に当てはまるゲームは別にマリオだけではなく、私が子どもだった頃も同じような「ローカルルール」、いや「友達同士の理」がありました。

鶏をひたすら攻撃して、怒らせて、鶏の大群による復讐からどのくらい逃れられるかを競った「俺たちのゼルダ」、ボスから得た能力を使わずクリアしようとする「俺たちのロックマン」など、本編をクリアすることよりもむしろ重要とも言える作業、苦行の中に自分たちに課し、失敗し、笑っていたものです。
私にとって、多くの時間を費やしたプレステよりもファミコン・スーファミの記憶の方が鮮烈なのは、誰かの家に集めって「俺たちのゲーム」を共有したハード+ソフトがファミコン・スーファミだからなのでしょう。

記憶に未だしっかりと残り、ついつい消費してしまうのです。
事実、今は新たに発売されたネオジオミニをどうやって手に入れようか、画策しています。

しかし、一抹の不安を感じなくもありません。
懐かしさに結びつかない全く新しいコンテンツに、どうやって手を出すのか、金を出すのか、と。懐かしさの中だけに閉じこもっていて良いのか、と。

スタッフ坂本
(2018/7/26 UPDATE)
番組スタッフ
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自分の正直な気持ちを伝えることにまだまだ慣れていませんが、これからのインスタでは、飾らないありのままの私を見ていただけたら嬉しいです。(中略)
それから、今までのインスタ投稿はこのあとすべて削除します。
心機一転のつもりです。
<ayame_goriki_official>
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女優の剛力彩芽さんがこの宣言通り、過去のインスタグラムの投稿をすべて削除しました。

剛力彩芽、宣言通りに過去のインスタグラム削除(「日刊スポーツ」2018/7/24)

投稿を削除するに至った理由は、投稿に対する批判。
とくに批判的な見方をされているのが、サッカー・ワールドカップ、ロシア大会の決勝戦を現地で生観戦したことを伝える、今月16日の投稿です。

スタジアムの前で日本代表のユニホームを着て、笑顔でタオルを広げる写真とともに「凄いところにいる。夢みたい」と投稿。

その2時間後には前澤社長も同じ構図の写真をツイッターにアップしたことから、ネット上では「プライベートジェットを利用して渡航し、VIP席で一緒に観戦したのでは?」との憶測が広がり、ネット上では一部から「浮かれている」などと批判の声があがり、有名人からも苦言を呈す声があがっていました。

たとえば、岡村隆史さんは自身のラジオ番組で以下のように発言しています。
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何かすごい楽しそうやなあっていうふうに思ったんですけど、僕なんかからしたら、そこまでおっぴろげにしないでほしいなとか思ったりするんですよ。
(中略)ファンのことをまず第一に考えた方がいいような気がするんですよね。
<「日刊スポーツ」2018/7/19>
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一方、「別によくないですか?」「やっかみですよね」などと剛力さんを擁護するコメントもツイッターなどに多数投稿されていて、脚本家の一色伸幸さんもツイッターにこう書き込んでいます。
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‏剛力彩芽さんインスタ騒動。やはり日本は「ムラ」だなあ、と。
成功者や幸福な人の足を引っ張りたい気持ちはよく分かるけど、それをすると、みんなで沈んでいくだけなんだよね。
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剛力さんはデビュー以降、交際の噂がなく、男性の影がなかったのが一転、交際を認め、幸せそうな姿をインスタグラムに投稿するという急すぎる展開には、ファンでなくとも多少の戸惑いがありますが、所詮は自分とは関わりのない他人のこと。
そもそも批判すること自体がお門違いで、批判している人の原動力はやっかみ、ひがみでしかないと思うのです。

これと同じようなにおいを感じるのが、ユーチューバーHIKAKINさんが受けている、しょうもない批判。

ヒカキン、猫を飼い始めてなぜか批判される バッシングに対する疑問の声も(「リアルライブ」2018/7/23)

HIKAKINさんが動画の中で猫を飼い始めたと発表したところ、「影響力のある人なんだから保護猫を引き取って動画で紹介してほしかった」「(猫を)買うんじゃなくて保護猫を迎えてほしかった」といった批判の声がネット上であがっているのだといいます。

こちらは猫を飼うという行為から漂う幸福感に対するやっかみ、ひがみが根っこにあると言われていますが、そもそも余計なお世話。
今回の2件に限らず、これまで幾度となく炎上を見てきましたが、炎上する側の言い分はどれをとっても意味不明なのです。

その炎上する側が何を考えて炎上させているのかというと、『炎上とクチコミの経済学』(朝日新聞出版)によると、炎上に参加する人の動機は6〜7割が「正義感」。
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彼らはあくまで許せなかったり失望したりして書き込んでいるのであって、楽しんだりストレス解消のはけ口としたりしている人は、少数派である。
<『炎上とクチコミの経済学』(朝日新聞出版)>
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しかも、その正義感の基となる内面も特殊であることが研究で明らかになっています。
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モデル分析によって内面の特徴を抽出したところ、「ネット上では非難しあってよい」「世の中は根本的に間違っている」「ずるい奴がのさばるのが世の中」「相手の意見が間違っているなら、どこまでも主張して相手を言い負かしたい」などの考えを持っていることが明らかになってきた。
(中略)
つまり、社会に対して否定的で攻撃的な価値観を抱いている人が、炎上に書き込みをしているのである。
<『炎上とクチコミの経済学』(朝日新聞出版)>
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「炎上」という言葉には、あたかも多数派の意見のように錯覚させる力があります。
ところが実態は、特殊な正義感を内面に抱える人物が引き起こしていて、その数はネット利用者の0.5%という、ごく少数。
この事実を念頭に置くだけで、炎上事案に対する見方は変わってくるのではないでしょうか。
何度これを書いたか分からないほど書いていますが、ネット上のどこかで炎上が起きてもできる限り無視する。
これが当事者の傷を広げない最善の方法だと、私は信じてやみません。

(スタッフH)
(2018/7/24 UPDATE)
番組スタッフ
7月23日(月)佐々木俊尚 ●インターネットは日本社会を分断したのか

インターネットは日本社会を分断したのか?富士通総研の調査が示した事実とは?

7月24日(火)古谷経衡 ●ごみ捨て場の終焉でプラスチックごみはどこへ行く

海外のごみ捨て場が限界に近付く中、ストローなどのプラスチックごみをどう処理すべきか、対策を考えます。

7月25日(水)飯田泰之 ●“コミュ力高い”とアンチ野党になるメカニズム

コミュニケーション力は政治観にどう影響を及ぼすのか?

7月26日(木)小田嶋隆 ●インセルよりもダークな非モテ「ミグタウ」の絶望

次々と「非モテ」集団が生まれるアメリカ。ミグタウの絶望を覗きます。
(2018/7/23 UPDATE)
番組スタッフ
公共の場で子供が大きな声で泣く、騒ぐ。これらに対する当事者、周囲の反応が何かとニュースになる今日この頃。
子を持つ身として、私自身は社会が子に対して「不寛容」だと思ったことは全くなく、むしろ、こちらが必要としている以上に気にかけてもらっているように思います。

子供を二人連れてスーパーで買い物をすることがあるのですが、店員の方々に、袋詰めの台まで荷物を運んでもらったり、混んでいないときは袋に詰めてもらったり、
いつも一人で(別のスーパーで)難なくできることなのですが、よほど私の所作が「子供慣れしていない」ように見えるのか。あるいは、そのスーパーの方針なのか。できれば、後者であって欲しいものです。

子連れへの寛容とは何かを感じさせるブログをASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏が「アジカンからのお願い」というタイトルのブログを投稿しました。

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バンドとしては、子どもたちのコンサートへの参加は基本的にウェルカムだということをまずは記します。できれば、年齢制限を設けたくないというのが俺たちの意見です。
 一方で、スピーカーから出る音の音量を考えると、はっきりと子どもたちの耳には良くないことも事実だと思います。大人でも、スピーカーの真ん前で大きな音を浴び続ければ、一時的に耳鳴りの症状が出たり、音が聞こえづらくなることもあります。演奏している俺たちも、コンサートのあとは耳が少し聞こえにくくなりますから。(略)
「はじめから児童の入場を拒めばいいのでは?」という意見はもっともだと思います。特にライブハウスでは、今後、そういう選択をせざるを得ない可能性もあります。
 ただ、バンドとしては、なるべく扉を閉じたくない。子育て世代に仕事や育児の隙間でどうにか作った時間を楽しんでもらえる場でありたい、という思いがあります。

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アジカンは次のライブから、イヤーマフと呼ばれる子供用の防音ヘッドフォンの貸し出しを始めると言います。しかし、それは忘れた人やそもそもイヤーマフの存在を知らない人用で、子どもたちの耳を守る必要性を訴えます。

話は変わりますが、家族でよく行くレストランがあります。子供(乳幼児)連れにとても優しい店です。乳幼児用に無料でご飯やジュースをくれたり、スタッフの方がとてもきめ細やかに対応してくれます。
子供と一緒に外食というとファミレスばかりになりがちですが、そういったお店以外で子連れで行ける貴重な場所なのです。

先日、そこのお店で、同い年の子を持つご近所さんと共に食事をするという機会がありました。
その家庭もそのお店は利用したことがあるそうなのですが、「子連れに寛容」なそのお店で、その家族の子供が騒ぎ、店内を駆け回ってしまいお叱りを受けてしまいました。幼児特有の予測不能な行動、その子の性格もあるので、これは仕方ないかもしれません。しかし、御しきれなかった我々にも責任があるようにも思われます。
私が腹が立ってしまったのは、その親の「子供は暴れて、騒いで当たり前」という態度。

店内を走る我が子に注意するわけでもなく、さらにはテーブルや床に食べ散らかした残骸を片付ける素振りもなく店を出ようとしていました。残骸を我々が片付けていると、店員の方は「やりますから、大丈夫ですよ」と言ってくれたのですが、子連れOKだからと行って何をして良いわけでもないというささやかな訴えを見せるため、続けました。
何が起こっても大丈夫くらいの準備、何かが起こった後のケアはきちんとしておいた方が周囲にとっても良いでしょう。
「子連れへの寛容さ」に甘えすぎたため起こってしまったこととも言えるかもしれません。

「子連れに寛容」なインフラは整いつつあるけれども、それに決して、甘えすぎてはいけないと教えてくれた「アジカンからのお願い」。
後藤氏はをこう締めくくります。

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 大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない。聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください。
 そして、防音のイヤーマフをしていても、子どもたちにとって、その場所が安全かどうかは十分に注意しながら、楽しんでください。

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「本来、大人だけが集まることを前提とした場所」あるいは「必然的に大人だらけになってしまう場所」に子供を連れていく際は、子供にとってリスクとなる時が十二分にありえます。
「大人だらけの場所」が「子連れに寛容」かもしれないし、そうでないかもしれない。
前者・後者、どちらの場合でも「寛容」に期待するだけでなく、親は子を守るリスクヘッジを必ずしておかければならないでしょう。

子連れへの寛容さを求める声に対して、受け皿は整いつつあります。後藤氏のブログに感謝せずにはいられない気持ちです。
しかし、後藤氏が言うように「大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない」ことを改めて肝にめいじて置かなければならないと感じた次第です。

スタッフ坂本
(2018/7/19 UPDATE)
番組スタッフ
この数日間でうんざりするほど、このつぶやきを聞きました。
「暑いですねぇ」

うんざりすると言っておきながら、私も何度かつぶやいていると自覚しているのですが、言いたくなくても口から自然と漏れてしまうのです。

それほどの猛暑が続いていて、きのう(16日)は全国186地点で気温が35度を超える猛暑日となり、熱中症とみられる症状で病院に運ばれる人も相次ぎました。

こうした中、「学校のエアコン」に関する2つのツイートが話題になっています。

ひとつは、高校の教員だというツイッターユーザー「TNT」さんのツイート。
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学校のクーラー。保護者に熱々の教室を体験してもらったらすぐにPTAが動いて設置してくれました。公費ではなくPTA費でないとつけられないのは問題ですが、体験してもらったら「昔はなくても大丈夫だった派」が全滅しました。
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もうひとつは、英語塾LEXISの代表・齋藤弘樹さんのツイート。
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60歳の人が「オレん時はエアコンなしで受験勉強したんだ、今の若いモンは!」と言ったとして、42年前(1976年の7月・8月)の東京の気温を調べたらこんなに快適だったのかと驚いた。
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最高気温が30度の日と、35度以上の日では疲労の度合いが確実に違う。「昔は部活で水を飲まなかった、家では扇風機だけで耐えた」を現代に持ち出すのは危険。1976年の東京の夏が北海道の夏かと一瞬疑った。
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「学校にエアコンがない」問題は毎年、この時期になると必ず話題になるのですが、私が通っていた公立小中学校にエアコンが付いていなかったこともあり、この問題には敏感に反応してしまうのです。

まず気になって調べたのが、公立中学校のエアコンの設置状況。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授によると、「1998年は3.7%にすぎなかったのが、2017年の調査では49.6%まで上昇している」のだといいます。

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エアコン(冷房)の設置状況については、文部科学省が公立校を対象に、おおよそ3年に1回ずつ全国調査をおこなっている(文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査の結果について」)。
普段子どもが授業を受ける普通教室のエアコン設置率は、公立小中学校の場合、1998年は3.7%にすぎなかったのが、最新の2017年の調査では49.6%にまで上昇している。温暖化が進むこの20年の間に、普通教室のエアコン設置率は、大幅に高まった。
<「ヤフーニュース個人」2018/7/17>
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とはいえ、それでも半数の公立小中学校には未だにエアコンが設置されていないというのが現状。
その背景には「財政的な事情」があると内田准教授は指摘しています。

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いくつかの自治体でエアコン設置が進まない背景には、財政的な事情がある。
言うまでもなくエアコンは1台設置するだけでも高額な負担が生じる。ましてや、学校の場合、たとえば3年1組の教室だけを特別扱いするというわけにはいかない。学校内の全教室に設置することが求められる。
これは学校内だけにとどまらない。たとえば、同じ市内において、A小学校にはエアコンがあり、B小学校にはエアコンがないと、これは両校の保護者の間に不公平感を生み出す。
(略)
市町村としては、自治体内のすべての学校のすべての教室に、一斉にエアコンを導入することが求められる。そのために億単位の予算を計上することも多々ある。しかも設置と同時に、毎年多額の電気代負担も生じることになる。
設置のための莫大な予算が短期間に必要とされ、しかも多額の電気代が長期的に必要とされる。この財政的負担が各市町村に与える影響は大きく、それがエアコン設置の障壁となっている。
<「ヤフーニュース個人」2018/7/17>
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市区町村の財政的な問題と言われると、手の施しようがないようにも思えますが、ここで思い出したいのが冒頭に紹介した「PTAが動いて設置してくれた」というツイートです。

高校の教員だというツイッターユーザー「TNT」さんは、別のツイッターユーザーに「PTA費というのはそんなにあるものなんですか?それと公費でつけてくれるようにお願いはされてみたのでしょうか?」と聞かれ、以下のように答えています。

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当時のPTA役員の方にはたいへんご尽力いただきました。自分の子ども(3年生)にはメリットがないのにクーラーをつける準備をしていただきました。
費用はその後数年のPTA費で分割。ランニングコストもPTA費です。
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公費ではつけられないというのは県全体の方針でした。ただ、PTA費のメリットは、「子供のためにどんどんつけて」と保護者から言われることです。
公費だと経費節減で「設定は何度で何時から何時まで」とか細かく決められていたと思います。
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TNTさんのケースは稀有な例かもしれません。
ただ、自治体が財政難を理由に頑として動かない場合は、PTAに教室の暑さを訴え、働きかけるというのも一つの手段として考えた方がいいのかもしれません。

(スタッフH)
(2018/7/17 UPDATE)
番組スタッフ
7月16日(月・祝)佐々木俊尚●「美しい顔」問題が示す、震災を語ることの難しさ
芥川賞候補「美しい顔」の参考文献不掲載問題から見えてきた、震災を語ることの難しさとは?

7月17日(火)速水健朗●サッカーはBEST16でも、広告は全敗!?広告業界にみる日本の現在地
世界の広告クリエイティブの現状、日本の広告の立ち位置とは?

7月18日(水)ちきりん●アメリカでは保守派も反対に。問題視される死刑の様式
アメリカの動きを通じて死刑制度を考えます。

7月19日(木)小田嶋隆●「無敵の人」のためのインターネット福祉
あらためて浮上した「無敵の人」の問題。その解決策としてのインターネット福祉とは?
(2018/7/16 UPDATE)
番組スタッフ
サッカー・ワールドカップも間も無く幕を閉じようとしています。
本当のサッカーファンにとっては、今が一番興奮する時なのでしょうか。

先日、何気なくテレビをつけていたら、イングランド対スウェーデン戦がやっていてので、そのままにしておいて最後まで観戦しました。
サッカーの知識を持ち合わせておらず、今回、観た日本戦も1戦だけなのですが、放送していたチャンネルがNHKだったということもあるでしょうか。
”騒がしくない”と感じました。余計な感情が省かれているような気がして、実況する人が冷静であるような気がして、何やら観戦に集中していられるような気がします。
しかし、”騒がしくない”から観ただけであって、今後もずっとサッカーを観ようと思うほどではありません。
なぜ継続的な興味がわかないのか。4年に1度、自問自答していたのですが、元サッカー日本代表の選手が書いていたブログが私にとってその答えでした。
その元代表選手とは、今大会で解説者も務めていた戸田和幸氏。
ブログで日本のサッカー中継、伝え方、演出方法について綴っています。

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昨日のフランスvsウルグアイ戦。
エムバペvsスアレスと銘打たれた前枠が1時間に渡り放送されていましたね。
試合中にも右上に「神童エムバペvs怪物スアレス」というテロップが出ていることを確認しながらのライブ中継となりました。
(略)
例えば昨日の前枠をサッカーに詳しくない人が見たとして。
そのままの流れであの試合を見た時に、何を思うのか。
何を感じるのでしょうか。
間違っても、エムバペvsスアレスではない昨日の試合が。
エムバペvsスアレスとなってしまった時に。
前枠から番組を見たサッカーに詳しくない人達は、どんな風にあの素晴らしい試合を見てくれたのか。
ずっと考えています。

【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
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サッカーど素人ながらも抱いていたサッカー(その伝え方)に対する違和感のようなものを、サッカーを知り尽くした戸田氏が自身のブログでど素人にもわかるように言語化してくれたのです。

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今まで一度もサッカーを見たりプレーした経験のない人が昨日の試合を見たとして。
何をどうやったとしても、一晩でサッカーとワールドカップレベルの試合について、理解できることはありません。
【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
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戸田氏がこういうように、その時のプレーの何がどうすごいのかその場その場で説明してくれることはあるけれども、サッカーど素人である私にとって、その時になされた説明は次に生かされるものではありません。
ワールドカップでの一戦と他クラブチーム同士のそれの違いなんて理解できるはずもなく、4年に1度のお祭りくらいにしか思っていないと言えます。
4年に1度しかないサッカーのワールドカップをいかに盛り上げるか。伝える側の人間はあの手この手を講じています。
往々にして用いられるのが、特定の人物とその物語にフォーカスし、技術的な知識がない人にも観てもらうという手法です。

「サッカーとは絶対的にチームスポーツだということを念頭に置いて選手生活を送り、引退後の仕事にも打ち込んできた」という戸田氏は、特定の人物に焦点を当てることについて次のように述べます。

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サッカーというスポーツは、1人の選手が90分行われる試合の中でボールに触れられる時間は2分から3分と言われています。
2分から3分です。
メッシ、ロナウド、ネイマール、エムバペ、スアレス、アザール、デブライネ、ケイン。
こうした、トップレベルの選手達の遥か上にそびえ立つワールドクラスの選手達であっても。
一つの試合でボールに触れられる時間は、多くてもたったの3分です。
(略)
サッカーはあくまでもチーム単位で結果を競うスポーツなので。
ピッチに立つ22人の中の、たった2人にフォーカスした話はどうやっても出来ませんし。
逆にサッカーの理解、試合の理解、彼等2人に対する理解から離れていくことになってしまいます。
自分の仕事が日本におけるサッカーの未来に繋がるという責任を最大限感じながら、今回の仕事にも臨みましたが。
全くサッカーを見たことのない人に、1度のサッカー中継をもってサッカーを理解してもらうことが出来るはずがありません。
【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
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では、戸田氏は限られた制約の中で、どんなサッカー中継を望んだのか。

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願わくば、せっかくの1時間の前枠の中での両チームの紹介と。
後枠の1時間の中での試合の振り返り。
これをしてみたかったと。
試合前にはそれまでの勝ち上がりの様子、スター選手を中心とした形でよいので、それぞれのチーム構成について紹介しながら、どんな闘い方を選んでくるのかという話を。
試合後には試合映像を使いながら、何が試合を分けたのかについて改めて振り返りを行いつつ。
スーパースターの凄さや、チームが如何にしてスーパースターを支えているのかについて話をする。
こんなことをやってみたかったです。
時間をかけて、丁寧に。
チームから話を始めスター選手までカバーすることが出来たら。
間違いなく、サッカーの楽しさを知ってもらえるきっかけを与えることが出来ると。
【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
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繰り返しになりますが、私はサッカーに関しては全くのど素人ですので、サッカーの本質、魅力はわかりません。ただ、サッカーに興味も知識も全くない私が、戸田氏のブログを読み、そんな構成の中継があったなら観てみたいと思ったことは事実です。

勝とうが負けようが、日本代表には「称賛」という言葉があてがわれます。これが良いことなのか、悪いことなのか、私には判断がつきませんが、敗北したその時までの4年間で何がどう向上しているのか。
サッカー通がこぞって見るメディアでは、もちろん技術的な解説で今大会が総括されていることでしょう。
しかし、私のような無知な人間は、テクニカルな面においてあまり説明がなされていないまま、「世界が称賛」という言葉を使われても、それって本質ではないよねと虚ろな気持ちになってしまう。

感情を動かすような物語は、時としてその本質の在りかをうやむやにしてしまいます。
あるサッカー通から、かの松木安太郎氏もCSチャンネルではキャラを一変させ、感情に重きを置いた実況ではなくテクニカルなそれをおこなっていると聞きました。
CSを見るほどの能動的ではないけど、誰かが”こう見て欲しい”と練り上げられたストーリーを素直に観るほど受動的でもない。
もっと「伝え方」が良ければ興味をそそられるのに・・・と思わされることは何もサッカーに限った話ではありませんが、願わくば戸田氏がいうような解説を色々なスポーツで観てみたいものです。

スタッフ坂本
(2018/7/12 UPDATE)
番組スタッフ
2016年9月、横浜市の旧大口病院で起きた「連続中毒死事件」。
事件発覚直後から看護師の関与が盛んに報じられていましたが、結局、逮捕されず、この事件のことも忘れかけていました。

そんな中、大きな動きがあったのが先週末。
この病院で看護師をしていた女が殺人容疑で逮捕されました。

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横浜市神奈川区の旧「大口病院」では、おととし9月、同じ病室に入院していた西川惣藏さん(88)と八巻信雄さん(88)が相次いで中毒死しました。
2人の遺体などから、消毒液などに含まれる「界面活性剤」が検出されたたため、警察は、何者かが点滴の薬剤などに消毒液を混入させた殺人事件として捜査していました。
その結果、当時、看護師として勤務していた久保木容疑者が点滴に消毒液を入れたと話したことなどから、2人のうち西川さんに対する殺人の疑いで逮捕しました。
<「NHK NEWSWEB」2018/7/7>
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逮捕された女は動機について「自分が勤務のときに亡くなると、家族への説明が面倒だった」などと説明。
また、10日朝にアップされた朝日新聞デジタルの記事によると、女は逮捕される前の任意聴取で「自分の勤務中に亡くなるかもしれない容体の悪そうな患者を選んで、消毒液を混入した」という趣旨の供述。
一方で、容体がそこまで悪くなかった患者も含まれていたといいます。

「容体悪そうな患者選んで消毒液混入」殺人容疑の看護師(「朝日新聞デジタル」2018/7/10)

女の逮捕後、にわかに注目を集めているのが、療養病棟に勤めるナースだというツイッターユーザー「しがないナース」さんの一連のツイートです。

高齢者延命の実情(「しがないナース@Angelfishmanbo」2018/7/8)

逮捕された看護師がしたことは「許されることではない」という言葉を交えながら、高齢者への延命治療の問題点を指摘しています。

まず、高齢者への延命治療の実情をこう説明。
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私も一歩間違えば大口病院で事件を起こしたナースと同じだったかもしれない。
療養病棟で生かし続けられている人達に楽しい事なんて無い。綺麗事無しに生き地獄。
笑顔が出たり、アイコンタクトが出来る人は別ですが、そうで無く毎日苦顔に顔を歪めながら延命されている人がたくさん居るのです。
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もし自分が身体も折れ曲り固まり、肌着すら袖を通せない程に変形し、思っている事も言葉に出来ず、自分の爪が食い込み褥瘡が出来、それを治そうと毎日洗浄され薬を付けられ、痰が溜まれば鼻からチューブを入れられ吸引され苦しい思いをし、栄養剤に繋がれて強制的に命を伸ばされたら死にたいよね。
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さらに、お金という側面から浮かび上がるシステムの問題点を指摘。
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療養病棟は定額制で入院費は月50万円程。その内9割は国の負担つまり税金。本人が払うのは1割で月5万円位。
入院させておけば年金でおつりが来ます。病院も家族も儲かるのです。家族が、国民が、生かしているのです。怖ろしいシステムです。
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そして、「苦しいだけの延命はやめよう」と訴えています。
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私が何を言いたいかと言うと 苦しいだけの延命はやめようよ。
苦しい延命で家族が得をする今の高齢者医療制度はおかしいという事。
苦しむ患者様を安らかに看取りたい、家族が看取る事を許さない。
療養病棟は日額定額制なので高い麻薬は使えない。
患者様達は死刑囚より苦しい最期を迎えている…
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実名の投稿ではないので、どこまでが真実なのかは分かりません。
ただ、同じような実情を、『穏やかな死に医療はいらない』(朝日新聞出版)の著者で、緩和ケア診療所「いっぽ」の医師、萬田緑平さんも指摘しています。

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延命治療の弊害の一因は「家族」です。そして、患者さんが幸せな最期を迎える鍵も家族が握っていると、ぼくは思っています。
家族は、心から患者さんの治癒を願います。患者さんには「頑張れ!」と励ましの言葉を送り、医者には「なんとか、助けてください」と懇願する。患者の容体を心配する家族。ごくごく当たり前の関係性です。
(略)
要するに、患者さん本人よりも家族の願いが中心になっていく。患者さんがあまり強い意志を持たない高齢者の場合は特に顕著で、「家族の嘆願」→「それを受けた医師の治療」→「患者の疲弊」という流れに陥りがちです。そういうことが数限りなく繰り返されてきています。
<「プレジデントオンライン」2015/5/5>
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しがないナースさんが言うように、看護師の女がやったことは許されることではありません。現時点では延命治療に接していたことが動機につながったのか、確定はしていません。
そうした中、拡散している、しがないナースさんのツイートには批判の声が少なからずあがっています。
批判する気持ちも分からないではありませんが、個人的には、まったく把握していなかった延命治療の問題点を知るきっかけになったこともあり、意味のあるツイートだと評価しています。
また、今後、延命治療の問題が大きく議論され、何かしらの変化が訪れることを願ってやみません。

(スタッフH)
(2018/7/10 UPDATE)
番組スタッフ
7月9日(月)佐々木俊尚 ●ロボットの野生化…ある日突然、それはやってくる

生保、金融業界で進められるロボット導入がはらむリスクとは?

7月10日(火)古谷経衡 ●「石破茂×古谷経衡」対談

自民党でありながら、「おかしなことは、おかしい」と指摘する石破茂議員に、政治の現状について話を伺います。

7月11日(水)飯田泰之 ●40代への冷遇が生む、負の影響

今の40代はなぜ冷遇されるのか?その原因を探り、冷遇が生む負の影響を考えます。

7月12日(木)小田嶋隆 ●理想の中間管理職を体現した本田圭佑

日本代表の中心的存在として本田圭佑が果たした役割とは?
(2018/7/9 UPDATE)
番組スタッフ
今年最大のIPOと言われたCtoCマーケットプレイスを運営するメルカリのマザーズ上場。
「メリカリ経済圏」という言葉もありますが、経済産業省の報告によるとフリマアプリ市場は約5年で5000億円市場に成長し、ネットオークション市場(CtoCのみ)の3569億円をすでに突破する規模だと言います。
【参考:流通ニュース「メルカリ/マザーズ上場、決済サービス・メルペイ通し経済圏構築へ」】

私もしばしばメルカリを利用します。出品するものは決まって、少々、買いすぎてしまった趣味のもの。
やはり売れると気持ちが良いもので、次々と出品するようになってしまい、名前の隣に「プロフ必読」とは書かないまでも、プロフィール欄に「購入希望者にやってほしくないこと」や「出品者として自分がやらないこと」を書き連ねてしまっています。始めた当初は1行「メルカリ初心者です。よろしくお願いします」だけでしたが・・・。
なかなか、不躾なユーザーもいるので自衛策としては仕方がないというのが私の言い分です。

メルカリにハマっている知人は、ユーザー同士のやりとりを楽しむSNS的要素を見出したと言っていました。
私はネット上でのやりとりは苦手なので、それを極力削ぎ落とすべく、できるだけ商品説明も詳しく書き、値下げ交渉も不可とし、相場より少し安めか、メルカリ内で同商品がある場合は最安値に設定しています。
値切り交渉前提で高い価格を設定し、売るという人もいるでしょうが、交渉時もそれなりに「コスト」がかかるので、それを鑑みるとはじめから値切り交渉後を想定した値段にしてしまっていた方が私は良いと思っています。
だから、購入の際にはコメント不要の旨を記しています。
他のユーザーの取引後に下される評価を見てみると、結構、購入時にコメントがなかったという理由で「普通」「悪い」の評価を下している出品者もいます。メルカリとは、人間が本来持ち合わせた性質というものがよく現れる場所です。

最近、独特の日本語の使い方をされる購入者との取引がありました。その購入者をAさんとしましょう。
Aさんからは漫画やアニメに登場するステレオタイプの中国人のような文章が送られてきました。あまりに読みづらい文章だったので少々たじろぎ、その人に下される評価を見ることに。案の定、「会話が成立しない」「日本語がおかしい」という理由で悪い評価を下している出品者がいました。

私はメルカリの欠点はここだと思っています。
「会話が成立しない」「外国人の方でしょうか」という理由で、評価に悪く影響するケースは悲しいことによく目にします。
Aさんが外国人だという可能性も想像できたはずです。事実、Aさんはアジアの方でした。
メルカリで出品物に対して何かコメントをする際。
「相手のことを考え丁寧なコメントを心がけましょう。不快な言葉づかいなどは利用制限や退会処分となることがあります。」という注意書きが記されています。これがなくてはメリカリ経済圏が荒れるのでしょう。
しかし一方で、自分が配慮に配慮を重ねて入力した文章が「拙い」と取られ、不当な扱いを受けてしまっているAさんのような外国人もいるのです。「相手のことを考え」と運営側は謳っているのに、皮肉なお話です。
日本にいる在留外国人は247万人。メルカリで売買して、暮らしに役立てる外国人がいても不思議ではありません。

私はかなりの頻度で海外のあるCtoCサービスを使います。日本に売っていないものが安く手に入るという理由からですが、ユーザー登録に当たって、国籍を入力するので、売り手と買い手がどこの国の人かは一目両全。やりとりは全て英語です。
グーグル翻訳を使って「Seller(売り手)」に質問などをしますが、きっとぎこちない英文もあるでしょう。
多くの売り手は、私の拙い英文に対して、とても真摯に丁寧に応答してくれます。(日本への発送を断られたことは何度もありますが)

「顔が見えないからこそ、きちんとコミュニケーションは取るべきです」という怒りを示しているユーザーもいます。
確かに、取引の最初から最後まで一言もメッセージをくれないユーザーに当たると苛立ちを覚えた時もありました。
メルカリのインターフェイスはとても優れたデザインだと言われます。だからこそ、余計なコミュニケーションを省くこともできるのです。何かと「コミュニケーション能力」が求められる昨今だからこそ、コミュニケーションを絶対視しないサービスがあっても良いはずです。それはCtoCだからこそ許されるのだと思います。

メルカリはアメリカやイギリスでもサービスを展開しています。
どうせなら、日本のメルカリ経済圏が米英のそれと融合してしまえばいい。
海外の人が出品する不要なものは見るだけでも楽しそうです。
メルカリはヨーロッパにもサービスを拡大する計画があるようです。グローバル企業を目指しているのかもしれません。
「相手のことを考え丁寧なコメントを心がけましょう」という注意書きと、それによって生まれているかもしれない「コミュニケーションは流暢で丁寧に取られるべき」というルールを信奉するユーザーが、メルカリの計画の枷となるような気がする・・・。Aさんへの悪評価を見て、そんな考えが頭をよぎりました

スタッフ坂本
(2018/7/5 UPDATE)
番組スタッフ
「走らせている人」が、今、ほんの少しだけネット上を騒がせています。

「電車で景色を眺めながら忍者を並走させる想像をするか」が話題に(「ねとらぼ」2018/7/1)

「走らせている人」というのは、「電車や車から外の景色を眺めているときに、忍者などを並走させる妄想をする人」のこと。

私もかつては頻繁に走らせていたので、懐かしさと自分だけではなかったという新たな気づきにより、このニュースにはかなりの興奮を覚えました。

興奮冷めやらぬうちに周辺情報を調べてみると、2年前にもまとめができるなどネット上で定期的に話題になるテーマのようですが、私がネット上で話題になっていることを知ったのは今回が初めてでした。

皆車窓から景色見てる時何走らせてる?(togetter)

今回なぜ話題になったかというと、日本経済新聞に掲載された、『コンビニ人間』で知られる作家、村田沙耶香さんのコラム、『「走らせている人」たち』。
このコラムの新聞紙面の画像がTwitterで拡散し、「走らせている人」と「走らせていない人」の間でこの話題が盛り上がり、その後、まとめができるに至ったというわけです。

そもそものきっかけとなった村田さんの「走らせている人」の説明がこちら。
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私は「走らせている人」なので、簡単に説明したい。電車や車に乗って、窓の外を流れる景色を眺めているとき、屋根の上やビルの上、電線の上などを、ピョンピョンと飛び越えながら、何かが走っている姿を想像して目で追いかけるという行為をすることがよくあるのだ。
調べると、走っているのは忍者だったり動物だったりと人それぞれのようだ。
屋根の上ではなく空を飛んでいる場合もあるらしく、本当に様々なのだが、「自分が乗っている乗り物と並行して走っている何か」をぼんやり眺めて楽しむ、という部分は変わらない(と思う)。
<「日本経済新聞」(2018/6/27)>
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これでもピンとこないという方は、村田さんが以下のように触れているCMを見れば、なんとなくの印象は掴めるかと思います。
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この会話をした後、まさにこれを映像化した画面とともに、「並走忍者」について男の子たちが喋(しゃべ)っているというCMが流れ、(私たちの中で)話題になったことがあるので、たぶん、わりと「あるある」な話なのではないかな、と思っている。
<「日本経済新聞」(2018/6/27)>
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そのCMがこちら。
ムーンスター バネのチカラ「並走忍者編」2016秋冬TVCM(YouTube)

ちなみに私が走らせていたのは、スーツ姿のサラリーマン。
走らせるのは電車に乗っているときのみで、屋根の上をピョンピョンと飛び越えさせていました。

走らせ始めたのは小学校の低学年ごろ。
それからずっと同じサラリーマンを走らせていました。

そして、ネット上で意見が交わされている「電車が止まっているときはどうしていたか?」に関しては、大抵、建物の屋上でしゃがんだり、水などを飲ませたりして休ませていたと記憶しています。

ただ、このように走らせていたのは30歳ごろまで。
現在37歳なので7年ほど走らせていないことになります。

私のように、かつて走らせていたけれど今は走らせていないという人は少なくないようで、たとえば、村田沙耶香さんのコラムを拡散させたTwitterユーザー「えととヘンリリリーさん」もそう。
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あちは高校生のときまでは走らせよった記憶がある。いつから走らせてないんかはよく覚えてない。みんなどうなんやろ。すごい気になる。
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なぜ、走らせなくなってしまったのでしょうか。

「スマホを見るようになってから走らせなくなった」という意見を多く目にしますが、私は電車の中でスマホを見ることはまれ。
電車で移動中に、これから向かう仕事場のこと、そこでやらなければならない作業のことを考えていることが多いのですが、そんなことを考えていると仕事場に着いてしまって、ぼんやりと景色を眺める暇がないのです。

それはつまり、30歳ごろから走らせる心の余裕がなくなったということ。
ぼんやり景色を眺めるぐらいの心の余裕をもてない現状に、ただただ物悲しさを覚えました。

(スタッフH)
(2018/7/3 UPDATE)
番組スタッフ
7月2日(月)佐々木俊尚●アパレル業界が陥った苦境と「トレンドの崩壊」
アパレル業界が陥っている苦境とは?

7月3日(火)速水健朗●政治家と有権者をスマホアプリでつなぐ。「Poli Poli」の可能性
政策提言や意見交換を行い、政治コミュニティを形成することを目指す企業「Poli Poli」。そのビジョンについて、CEO・伊藤和真さんに伺います。

7月4日(水)ちきりん●秩序破壊の象徴?スクランブル交差点に人が集まるわけ
なぜ人はスクランブル交差点に集まるのか?社会学の視点で考えます。

7月5日(木)小田嶋隆●異世界転生ものライトノベルに惹きつけられる中年男性たち
ここ最近、よくも悪くも注目される「おっさん」。彼らが転生ものライトノベルに惹かれるのはなぜ?
(2018/7/2 UPDATE)

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