DAILY NEWS ★あなたの気になる特集内容は?ソーシャルボタンでシェアしよう!

番組スタッフ
公共の場で子供が大きな声で泣く、騒ぐ。これらに対する当事者、周囲の反応が何かとニュースになる今日この頃。
子を持つ身として、私自身は社会が子に対して「不寛容」だと思ったことは全くなく、むしろ、こちらが必要としている以上に気にかけてもらっているように思います。

子供を二人連れてスーパーで買い物をすることがあるのですが、店員の方々に、袋詰めの台まで荷物を運んでもらったり、混んでいないときは袋に詰めてもらったり、
いつも一人で(別のスーパーで)難なくできることなのですが、よほど私の所作が「子供慣れしていない」ように見えるのか。あるいは、そのスーパーの方針なのか。できれば、後者であって欲しいものです。

子連れへの寛容とは何かを感じさせるブログをASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏が「アジカンからのお願い」というタイトルのブログを投稿しました。

*************
バンドとしては、子どもたちのコンサートへの参加は基本的にウェルカムだということをまずは記します。できれば、年齢制限を設けたくないというのが俺たちの意見です。
 一方で、スピーカーから出る音の音量を考えると、はっきりと子どもたちの耳には良くないことも事実だと思います。大人でも、スピーカーの真ん前で大きな音を浴び続ければ、一時的に耳鳴りの症状が出たり、音が聞こえづらくなることもあります。演奏している俺たちも、コンサートのあとは耳が少し聞こえにくくなりますから。(略)
「はじめから児童の入場を拒めばいいのでは?」という意見はもっともだと思います。特にライブハウスでは、今後、そういう選択をせざるを得ない可能性もあります。
 ただ、バンドとしては、なるべく扉を閉じたくない。子育て世代に仕事や育児の隙間でどうにか作った時間を楽しんでもらえる場でありたい、という思いがあります。

*************

アジカンは次のライブから、イヤーマフと呼ばれる子供用の防音ヘッドフォンの貸し出しを始めると言います。しかし、それは忘れた人やそもそもイヤーマフの存在を知らない人用で、子どもたちの耳を守る必要性を訴えます。

話は変わりますが、家族でよく行くレストランがあります。子供(乳幼児)連れにとても優しい店です。乳幼児用に無料でご飯やジュースをくれたり、スタッフの方がとてもきめ細やかに対応してくれます。
子供と一緒に外食というとファミレスばかりになりがちですが、そういったお店以外で子連れで行ける貴重な場所なのです。

先日、そこのお店で、同い年の子を持つご近所さんと共に食事をするという機会がありました。
その家庭もそのお店は利用したことがあるそうなのですが、「子連れに寛容」なそのお店で、その家族の子供が騒ぎ、店内を駆け回ってしまいお叱りを受けてしまいました。幼児特有の予測不能な行動、その子の性格もあるので、これは仕方ないかもしれません。しかし、御しきれなかった我々にも責任があるようにも思われます。
私が腹が立ってしまったのは、その親の「子供は暴れて、騒いで当たり前」という態度。

店内を走る我が子に注意するわけでもなく、さらにはテーブルや床に食べ散らかした残骸を片付ける素振りもなく店を出ようとしていました。残骸を我々が片付けていると、店員の方は「やりますから、大丈夫ですよ」と言ってくれたのですが、子連れOKだからと行って何をして良いわけでもないというささやかな訴えを見せるため、続けました。
何が起こっても大丈夫くらいの準備、何かが起こった後のケアはきちんとしておいた方が周囲にとっても良いでしょう。
「子連れへの寛容さ」に甘えすぎたため起こってしまったこととも言えるかもしれません。

「子連れに寛容」なインフラは整いつつあるけれども、それに決して、甘えすぎてはいけないと教えてくれた「アジカンからのお願い」。
後藤氏はをこう締めくくります。

*************
 大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない。聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください。
 そして、防音のイヤーマフをしていても、子どもたちにとって、その場所が安全かどうかは十分に注意しながら、楽しんでください。

*************

「本来、大人だけが集まることを前提とした場所」あるいは「必然的に大人だらけになってしまう場所」に子供を連れていく際は、子供にとってリスクとなる時が十二分にありえます。
「大人だらけの場所」が「子連れに寛容」かもしれないし、そうでないかもしれない。
前者・後者、どちらの場合でも「寛容」に期待するだけでなく、親は子を守るリスクヘッジを必ずしておかければならないでしょう。

子連れへの寛容さを求める声に対して、受け皿は整いつつあります。後藤氏のブログに感謝せずにはいられない気持ちです。
しかし、後藤氏が言うように「大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない」ことを改めて肝にめいじて置かなければならないと次第です。

スタッフ坂本
(2018/7/19 UPDATE)
番組スタッフ
この数日間でうんざりするほど、このつぶやきを聞きました。
「暑いですねぇ」

うんざりすると言っておきながら、私も何度かつぶやいていると自覚しているのですが、言いたくなくても口から自然と漏れてしまうのです。

それほどの猛暑が続いていて、きのう(16日)は全国186地点で気温が35度を超える猛暑日となり、熱中症とみられる症状で病院に運ばれる人も相次ぎました。

こうした中、「学校のエアコン」に関する2つのツイートが話題になっています。

ひとつは、高校の教員だというツイッターユーザー「TNT」さんのツイート。
*****
学校のクーラー。保護者に熱々の教室を体験してもらったらすぐにPTAが動いて設置してくれました。公費ではなくPTA費でないとつけられないのは問題ですが、体験してもらったら「昔はなくても大丈夫だった派」が全滅しました。
*****

もうひとつは、英語塾LEXISの代表・齋藤弘樹さんのツイート。
*****
60歳の人が「オレん時はエアコンなしで受験勉強したんだ、今の若いモンは!」と言ったとして、42年前(1976年の7月・8月)の東京の気温を調べたらこんなに快適だったのかと驚いた。
*****
*****
最高気温が30度の日と、35度以上の日では疲労の度合いが確実に違う。「昔は部活で水を飲まなかった、家では扇風機だけで耐えた」を現代に持ち出すのは危険。1976年の東京の夏が北海道の夏かと一瞬疑った。
*****

「学校にエアコンがない」問題は毎年、この時期になると必ず話題になるのですが、私が通っていた公立小中学校にエアコンが付いていなかったこともあり、この問題には敏感に反応してしまうのです。

まず気になって調べたのが、公立中学校のエアコンの設置状況。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授によると、「1998年は3.7%にすぎなかったのが、2017年の調査では49.6%まで上昇している」のだといいます。

*****
エアコン(冷房)の設置状況については、文部科学省が公立校を対象に、おおよそ3年に1回ずつ全国調査をおこなっている(文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査の結果について」)。
普段子どもが授業を受ける普通教室のエアコン設置率は、公立小中学校の場合、1998年は3.7%にすぎなかったのが、最新の2017年の調査では49.6%にまで上昇している。温暖化が進むこの20年の間に、普通教室のエアコン設置率は、大幅に高まった。
<「ヤフーニュース個人」2018/7/17>
*****

とはいえ、それでも半数の公立小中学校には未だにエアコンが設置されていないというのが現状。
その背景には「財政的な事情」があると内田准教授は指摘しています。

*****
いくつかの自治体でエアコン設置が進まない背景には、財政的な事情がある。
言うまでもなくエアコンは1台設置するだけでも高額な負担が生じる。ましてや、学校の場合、たとえば3年1組の教室だけを特別扱いするというわけにはいかない。学校内の全教室に設置することが求められる。
これは学校内だけにとどまらない。たとえば、同じ市内において、A小学校にはエアコンがあり、B小学校にはエアコンがないと、これは両校の保護者の間に不公平感を生み出す。
(略)
市町村としては、自治体内のすべての学校のすべての教室に、一斉にエアコンを導入することが求められる。そのために億単位の予算を計上することも多々ある。しかも設置と同時に、毎年多額の電気代負担も生じることになる。
設置のための莫大な予算が短期間に必要とされ、しかも多額の電気代が長期的に必要とされる。この財政的負担が各市町村に与える影響は大きく、それがエアコン設置の障壁となっている。
<「ヤフーニュース個人」2018/7/17>
*****

市区町村の財政的な問題と言われると、手の施しようがないようにも思えますが、ここで思い出したいのが冒頭に紹介した「PTAが動いて設置してくれた」というツイートです。

高校の教員だというツイッターユーザー「TNT」さんは、別のツイッターユーザーに「PTA費というのはそんなにあるものなんですか?それと公費でつけてくれるようにお願いはされてみたのでしょうか?」と聞かれ、以下のように答えています。

*****
当時のPTA役員の方にはたいへんご尽力いただきました。自分の子ども(3年生)にはメリットがないのにクーラーをつける準備をしていただきました。
費用はその後数年のPTA費で分割。ランニングコストもPTA費です。
*****
*****
公費ではつけられないというのは県全体の方針でした。ただ、PTA費のメリットは、「子供のためにどんどんつけて」と保護者から言われることです。
公費だと経費節減で「設定は何度で何時から何時まで」とか細かく決められていたと思います。
*****

TNTさんのケースは稀有な例かもしれません。
ただ、自治体が財政難を理由に頑として動かない場合は、PTAに教室の暑さを訴え、働きかけるというのも一つの手段として考えた方がいいのかもしれません。

(スタッフH)
(2018/7/17 UPDATE)
番組スタッフ
7月16日(月・祝)佐々木俊尚●「美しい顔」問題が示す、震災を語ることの難しさ
芥川賞候補「美しい顔」の参考文献不掲載問題から見えてきた、震災を語ることの難しさとは?

7月17日(火)速水健朗●サッカーはBEST16でも、広告は全敗!?広告業界にみる日本の現在地
世界の広告クリエイティブの現状、日本の広告の立ち位置とは?

7月18日(水)ちきりん●アメリカでは保守派も反対に。問題視される死刑の様式
アメリカの動きを通じて死刑制度を考えます。

7月19日(木)小田嶋隆●「無敵の人」のためのインターネット福祉
あらためて浮上した「無敵の人」の問題。その解決策としてのインターネット福祉とは?
(2018/7/16 UPDATE)
番組スタッフ
サッカー・ワールドカップも間も無く幕を閉じようとしています。
本当のサッカーファンにとっては、今が一番興奮する時なのでしょうか。

先日、何気なくテレビをつけていたら、イングランド対スウェーデン戦がやっていてので、そのままにしておいて最後まで観戦しました。
サッカーの知識を持ち合わせておらず、今回、観た日本戦も1戦だけなのですが、放送していたチャンネルがNHKだったということもあるでしょうか。
”騒がしくない”と感じました。余計な感情が省かれているような気がして、実況する人が冷静であるような気がして、何やら観戦に集中していられるような気がします。
しかし、”騒がしくない”から観ただけであって、今後もずっとサッカーを観ようと思うほどではありません。
なぜ継続的な興味がわかないのか。4年に1度、自問自答していたのですが、元サッカー日本代表の選手が書いていたブログが私にとってその答えでした。
その元代表選手とは、今大会で解説者も務めていた戸田和幸氏。
ブログで日本のサッカー中継、伝え方、演出方法について綴っています。

****************
昨日のフランスvsウルグアイ戦。
エムバペvsスアレスと銘打たれた前枠が1時間に渡り放送されていましたね。
試合中にも右上に「神童エムバペvs怪物スアレス」というテロップが出ていることを確認しながらのライブ中継となりました。
(略)
例えば昨日の前枠をサッカーに詳しくない人が見たとして。
そのままの流れであの試合を見た時に、何を思うのか。
何を感じるのでしょうか。
間違っても、エムバペvsスアレスではない昨日の試合が。
エムバペvsスアレスとなってしまった時に。
前枠から番組を見たサッカーに詳しくない人達は、どんな風にあの素晴らしい試合を見てくれたのか。
ずっと考えています。

【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
****************

サッカーど素人ながらも抱いていたサッカー(その伝え方)に対する違和感のようなものを、サッカーを知り尽くした戸田氏が自身のブログでど素人にもわかるように言語化してくれたのです。

****************
今まで一度もサッカーを見たりプレーした経験のない人が昨日の試合を見たとして。
何をどうやったとしても、一晩でサッカーとワールドカップレベルの試合について、理解できることはありません。
【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
****************

戸田氏がこういうように、その時のプレーの何がどうすごいのかその場その場で説明してくれることはあるけれども、サッカーど素人である私にとって、その時になされた説明は次に生かされるものではありません。
ワールドカップでの一戦と他クラブチーム同士のそれの違いなんて理解できるはずもなく、4年に1度のお祭りくらいにしか思っていないと言えます。
4年に1度しかないサッカーのワールドカップをいかに盛り上げるか。伝える側の人間はあの手この手を講じています。
往々にして用いられるのが、特定の人物とその物語にフォーカスし、技術的な知識がない人にも観てもらうという手法です。

「サッカーとは絶対的にチームスポーツだということを念頭に置いて選手生活を送り、引退後の仕事にも打ち込んできた」という戸田氏は、特定の人物に焦点を当てることについて次のように述べます。

****************
サッカーというスポーツは、1人の選手が90分行われる試合の中でボールに触れられる時間は2分から3分と言われています。
2分から3分です。
メッシ、ロナウド、ネイマール、エムバペ、スアレス、アザール、デブライネ、ケイン。
こうした、トップレベルの選手達の遥か上にそびえ立つワールドクラスの選手達であっても。
一つの試合でボールに触れられる時間は、多くてもたったの3分です。
(略)
サッカーはあくまでもチーム単位で結果を競うスポーツなので。
ピッチに立つ22人の中の、たった2人にフォーカスした話はどうやっても出来ませんし。
逆にサッカーの理解、試合の理解、彼等2人に対する理解から離れていくことになってしまいます。
自分の仕事が日本におけるサッカーの未来に繋がるという責任を最大限感じながら、今回の仕事にも臨みましたが。
全くサッカーを見たことのない人に、1度のサッカー中継をもってサッカーを理解してもらうことが出来るはずがありません。
【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
****************

では、戸田氏は限られた制約の中で、どんなサッカー中継を望んだのか。

****************
願わくば、せっかくの1時間の前枠の中での両チームの紹介と。
後枠の1時間の中での試合の振り返り。
これをしてみたかったと。
試合前にはそれまでの勝ち上がりの様子、スター選手を中心とした形でよいので、それぞれのチーム構成について紹介しながら、どんな闘い方を選んでくるのかという話を。
試合後には試合映像を使いながら、何が試合を分けたのかについて改めて振り返りを行いつつ。
スーパースターの凄さや、チームが如何にしてスーパースターを支えているのかについて話をする。
こんなことをやってみたかったです。
時間をかけて、丁寧に。
チームから話を始めスター選手までカバーすることが出来たら。
間違いなく、サッカーの楽しさを知ってもらえるきっかけを与えることが出来ると。
【KAZUYUKI TODA OFFICIAL BLOG「伝え方」】
****************

繰り返しになりますが、私はサッカーに関しては全くのど素人ですので、サッカーの本質、魅力はわかりません。ただ、サッカーに興味も知識も全くない私が、戸田氏のブログを読み、そんな構成の中継があったなら観てみたいと思ったことは事実です。

勝とうが負けようが、日本代表には「称賛」という言葉があてがわれます。これが良いことなのか、悪いことなのか、私には判断がつきませんが、敗北したその時までの4年間で何がどう向上しているのか。
サッカー通がこぞって見るメディアでは、もちろん技術的な解説で今大会が総括されていることでしょう。
しかし、私のような無知な人間は、テクニカルな面においてあまり説明がなされていないまま、「世界が称賛」という言葉を使われても、それって本質ではないよねと虚ろな気持ちになってしまう。

感情を動かすような物語は、時としてその本質の在りかをうやむやにしてしまいます。
あるサッカー通から、かの松木安太郎氏もCSチャンネルではキャラを一変させ、感情に重きを置いた実況ではなくテクニカルなそれをおこなっていると聞きました。
CSを見るほどの能動的ではないけど、誰かが”こう見て欲しい”と練り上げられたストーリーを素直に観るほど受動的でもない。
もっと「伝え方」が良ければ興味をそそられるのに・・・と思わされることは何もサッカーに限った話ではありませんが、願わくば戸田氏がいうような解説を色々なスポーツで観てみたいものです。

スタッフ坂本
(2018/7/12 UPDATE)
番組スタッフ
2016年9月、横浜市の旧大口病院で起きた「連続中毒死事件」。
事件発覚直後から看護師の関与が盛んに報じられていましたが、結局、逮捕されず、この事件のことも忘れかけていました。

そんな中、大きな動きがあったのが先週末。
この病院で看護師をしていた女が殺人容疑で逮捕されました。

*****
横浜市神奈川区の旧「大口病院」では、おととし9月、同じ病室に入院していた西川惣藏さん(88)と八巻信雄さん(88)が相次いで中毒死しました。
2人の遺体などから、消毒液などに含まれる「界面活性剤」が検出されたたため、警察は、何者かが点滴の薬剤などに消毒液を混入させた殺人事件として捜査していました。
その結果、当時、看護師として勤務していた久保木容疑者が点滴に消毒液を入れたと話したことなどから、2人のうち西川さんに対する殺人の疑いで逮捕しました。
<「NHK NEWSWEB」2018/7/7>
*****

逮捕された女は動機について「自分が勤務のときに亡くなると、家族への説明が面倒だった」などと説明。
また、10日朝にアップされた朝日新聞デジタルの記事によると、女は逮捕される前の任意聴取で「自分の勤務中に亡くなるかもしれない容体の悪そうな患者を選んで、消毒液を混入した」という趣旨の供述。
一方で、容体がそこまで悪くなかった患者も含まれていたといいます。

「容体悪そうな患者選んで消毒液混入」殺人容疑の看護師(「朝日新聞デジタル」2018/7/10)

女の逮捕後、にわかに注目を集めているのが、療養病棟に勤めるナースだというツイッターユーザー「しがないナース」さんの一連のツイートです。

高齢者延命の実情(「しがないナース@Angelfishmanbo」2018/7/8)

逮捕された看護師がしたことは「許されることではない」という言葉を交えながら、高齢者への延命治療の問題点を指摘しています。

まず、高齢者への延命治療の実情をこう説明。
*****
私も一歩間違えば大口病院で事件を起こしたナースと同じだったかもしれない。
療養病棟で生かし続けられている人達に楽しい事なんて無い。綺麗事無しに生き地獄。
笑顔が出たり、アイコンタクトが出来る人は別ですが、そうで無く毎日苦顔に顔を歪めながら延命されている人がたくさん居るのです。
*****
*****
もし自分が身体も折れ曲り固まり、肌着すら袖を通せない程に変形し、思っている事も言葉に出来ず、自分の爪が食い込み褥瘡が出来、それを治そうと毎日洗浄され薬を付けられ、痰が溜まれば鼻からチューブを入れられ吸引され苦しい思いをし、栄養剤に繋がれて強制的に命を伸ばされたら死にたいよね。
*****

さらに、お金という側面から浮かび上がるシステムの問題点を指摘。
*****
療養病棟は定額制で入院費は月50万円程。その内9割は国の負担つまり税金。本人が払うのは1割で月5万円位。
入院させておけば年金でおつりが来ます。病院も家族も儲かるのです。家族が、国民が、生かしているのです。怖ろしいシステムです。
*****

そして、「苦しいだけの延命はやめよう」と訴えています。
*****
私が何を言いたいかと言うと 苦しいだけの延命はやめようよ。
苦しい延命で家族が得をする今の高齢者医療制度はおかしいという事。
苦しむ患者様を安らかに看取りたい、家族が看取る事を許さない。
療養病棟は日額定額制なので高い麻薬は使えない。
患者様達は死刑囚より苦しい最期を迎えている…
*****

実名の投稿ではないので、どこまでが真実なのかは分かりません。
ただ、同じような実情を、『穏やかな死に医療はいらない』(朝日新聞出版)の著者で、緩和ケア診療所「いっぽ」の医師、萬田緑平さんも指摘しています。

*****
延命治療の弊害の一因は「家族」です。そして、患者さんが幸せな最期を迎える鍵も家族が握っていると、ぼくは思っています。
家族は、心から患者さんの治癒を願います。患者さんには「頑張れ!」と励ましの言葉を送り、医者には「なんとか、助けてください」と懇願する。患者の容体を心配する家族。ごくごく当たり前の関係性です。
(略)
要するに、患者さん本人よりも家族の願いが中心になっていく。患者さんがあまり強い意志を持たない高齢者の場合は特に顕著で、「家族の嘆願」→「それを受けた医師の治療」→「患者の疲弊」という流れに陥りがちです。そういうことが数限りなく繰り返されてきています。
<「プレジデントオンライン」2015/5/5>
*****

しがないナースさんが言うように、看護師の女がやったことは許されることではありません。現時点では延命治療に接していたことが動機につながったのか、確定はしていません。
そうした中、拡散している、しがないナースさんのツイートには批判の声が少なからずあがっています。
批判する気持ちも分からないではありませんが、個人的には、まったく把握していなかった延命治療の問題点を知るきっかけになったこともあり、意味のあるツイートだと評価しています。
また、今後、延命治療の問題が大きく議論され、何かしらの変化が訪れることを願ってやみません。

(スタッフH)
(2018/7/10 UPDATE)
«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 227 | 228 | 229 || Next»

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ