書考空間


2025年東京不動産大暴落 (イースト新書)
榊淳司 (著)
税込価格:930円
出版社: イースト・プレス
ISBN:978-4-7816-5086-9

本を購入

2020年東京オリンピックの会場となる都内の公園前を私は度々通るのですが、1年ほど前に訪れた時に見た新築マンションが先日、ようやく売れたようです。
東京の新築マンションというと、完成前には売れるというのが当たり前というイメージがありますが、事態は転調しつつあるのでしょうか。
バブルに沸く不動産市場で今、何が起こっているのか。未来には何が起こりうるのか。東京を中心に、市場観測と暴落の可能性を読み解く本書。
東京20区と川崎市南部で供給される、ほぼ全ての新築マンションを現地に赴いて確認し、各物件の評価をまとめている著者。ここ5年、如実に感じているというのが「郊外のマーケットの死」。それが今、東京に及んでいると言います。
2025年までに畳み掛けるようにやってくる、アメリカの金利上昇、黒田総裁の退任、東京オリンピックの終了、生産緑地法の期限切れなど不動産価格に確実に影響を与えるであろう数々の問題。それを知った上でマンションや戸建てを買いたいという人は、いつどこで、どのような物件を買うのかを考えさせてくれるでしょう。
個人的に気になったのが、著者が警鐘を鳴らす「35年返済」。「一度買ったマンションマンションは値上がりするので、ローンが返せなくなったら売却すればいい」という考えがいかに時代錯誤で、妄言であるかを教えてくれます。
35年後の自分に確かな収入があると確信できるものだけが、手を出すべきなのかもしれません。
「未来のどこかでバブルの清算を行わなければならない」という文言が登場します。株でも値が上がりすぎた銘柄には、必ず調整が入ります。
「バブルが弾ける」ことを知っている賢人達が講じる策はできるだけソフトランディングであって欲しいものです。

スタッフ坂本
(2017/12/4 UPDATE)

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ