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どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ
ANAビジネスソリューション (著)
税込価格:1,200円
出版社:KADOKAWA/中経出版
ISBN:978-4-04-600602-8

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どんな問題も「チーム」で解決するANAの口ぐせ
ANAビジネスソリューション (著)
税込価格:1,512円
出版社:KADOKAWA
ISBN:978-4-04-600602-8

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早いもので今年も残すところあと2か月と少しになりました。
4月始まりの会社では、上期が終了して人事考課の時期の方も多いのではないでしょうか。

成果を残せた方も、そうでなかった方も、自分やチームの今までを振り返るよいタイミングだと思いますので「どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ」を紹介します。

本書は、勤続20年以上のANAの現役社員とOBにインタビューをしたもので、長年にわたり先輩から後輩へと受け継がれてきた「ANAのDNA」というべきエッセンスが凝縮されています。

ANAグループの社員は3万人。
その一人ひとりが毎日なにげなく使う口ぐせは

「あれっ、大丈夫?」
「自分以外は、みなお客様」
「小さいことほど丁寧に 当たり前のことほど真剣に」…

著者はこれらの言葉の根底には「おせっかい文化」があるとしています。

文章の印象も柔らかく語りかけてくるような言葉遣いで、なかにはチームを家族に見立てるという記述などもあり、エモーショナルで「日本企業的」な関係を想起する人もいたかもしれませんが、本書のエッセンスはむしろ立場の弱い人や周囲の人に「言わなくてもいいや」「私が言う必要ないや」と思わせない「仕組みづくり」、人がやる仕事に100%はない以上、ミスの確率を下げ、全員で組織の能力を最大限に発揮する「仕組みづくり」にこそあるのではないかと思いました。

仕組みをつくることで、【誰もが】業務として声をかけたり二重三重のチェックや完成度を高められる。
いわば【明るい性悪説】というか、「人がやる仕事なのだから、絶対安心はない。だからこそ!」という考えが根底にあるような印象を受けました。

ややもすると「信頼」は「慣れ合い」になり、「リーダーシップ」は「部下の萎縮」をもたらします。
「気になるけど言わなくてもいいか」の積み重ねが、人の命に関わる可能性すらあるシビアな航空業界という場所であたりまえのことをあたりまえに、かつ円滑に行うためには、仕組みが必要。

しかしそれはウエットなものではなく、青空のようにカラっとした気遣い、それぞれの役割に対する尊敬とコミットメントが成功を生むことを知っているからこその仕組みなのだと感じました。

天晴!


(評者:ハイブリッド総合書店honto 販促担当 MK)


(2014/10/23 UPDATE)

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