書考空間


はしっこに、馬といる 第2版 (ウマと話そう)
河田 桟 (文と絵)
税込価格:1,836円
出版社:カディブックス
ISBN:978-4-906900-01-5

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『はしっこに、馬といる』は、南の島からきた本だ。
タイトルのはしっこは、沖縄県の与那国島。八重山諸島と呼ばれる、沖縄本島よりも遠い場所。
そこで、のびのび暮らす馬と、著者とのかかわりが本にはつづられている。
けれど、馬の飼育の仕方の本ではない。
そして、馬との暮らしをつづったエッセイとも違う。
では、なんと呼べばいいのかが、私には難しい。

例えば、毎日顔をあわせる会社の人々のくせを、覚えていますか?
例えば、子どものちょっとした仕草から、体調が良いか悪いかが察せられますか?
例えば、たまたま出会った誰かの感情に、気づけることはありませんか?
いつもは、時間ややらなければいけないことや、自分の思考で一杯になっていませんか?
目の前にいるひとに集中して、じっくり向き合っていると気づくことはありませんか?

本を読みながら、沢山の問いが、自分の中で生まれてくる。
実績や成果に追い立てられているばかりでは、根っこの思想は育ちづらい。
時間をかけないと築けないものが、とても重要なことであることを、思い出させてくれた1冊です。


(評者:ジュンク堂書店池袋本店 文庫・新書担当 福岡)


(2016/2/11 UPDATE)

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