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番組スタッフ
今年最大のIPOと言われたCtoCマーケットプレイスを運営するメルカリのマザーズ上場。
「メリカリ経済圏」という言葉もありますが、経済産業省の報告によるとフリマアプリ市場は約5年で5000億円市場に成長し、ネットオークション市場(CtoCのみ)の3569億円をすでに突破する規模だと言います。
【参考:流通ニュース「メルカリ/マザーズ上場、決済サービス・メルペイ通し経済圏構築へ」】

私もしばしばメルカリを利用します。出品するものは決まって、少々、買いすぎてしまった趣味のもの。
やはり売れると気持ちが良いもので、次々と出品するようになってしまい、名前の隣に「プロフ必読」とは書かないまでも、プロフィール欄に「購入希望者にやってほしくないこと」や「出品者として自分がやらないこと」を書き連ねてしまっています。始めた当初は1行「メルカリ初心者です。よろしくお願いします」だけでしたが・・・。
なかなか、不躾なユーザーもいるので自衛策としては仕方がないというのが私の言い分です。

メルカリにハマっている知人は、ユーザー同士のやりとりを楽しむSNS的要素を見出したと言っていました。
私はネット上でのやりとりは苦手なので、それを極力削ぎ落とすべく、できるだけ商品説明も詳しく書き、値下げ交渉も不可とし、相場より少し安めか、メルカリ内で同商品がある場合は最安値に設定しています。
値切り交渉前提で高い価格を設定し、売るという人もいるでしょうが、交渉時もそれなりに「コスト」がかかるので、それを鑑みるとはじめから値切り交渉後を想定した値段にしてしまっていた方が私は良いと思っています。
だから、購入の際にはコメント不要の旨を記しています。
他のユーザーの取引後に下される評価を見てみると、結構、購入時にコメントがなかったという理由で「普通」「悪い」の評価を下している出品者もいます。メルカリとは、人間が本来持ち合わせた性質というものがよく現れる場所です。

最近、独特の日本語の使い方をされる購入者との取引がありました。その購入者をAさんとしましょう。
Aさんからは漫画やアニメに登場するステレオタイプの中国人のような文章が送られてきました。あまりに読みづらい文章だったので少々たじろぎ、その人に下される評価を見ることに。案の定、「会話が成立しない」「日本語がおかしい」という理由で悪い評価を下している出品者がいました。

私はメルカリの欠点はここだと思っています。
「会話が成立しない」「外国人の方でしょうか」という理由で、評価に悪く影響するケースは悲しいことによく目にします。
Aさんが外国人だという可能性も想像できたはずです。事実、Aさんはアジアの方でした。
メルカリで出品物に対して何かコメントをする際。
「相手のことを考え丁寧なコメントを心がけましょう。不快な言葉づかいなどは利用制限や退会処分となることがあります。」という注意書きが記されています。これがなくてはメリカリ経済圏が荒れるのでしょう。
しかし一方で、自分が配慮に配慮を重ねて入力した文章が「拙い」と取られ、不当な扱いを受けてしまっているAさんのような外国人もいるのです。「相手のことを考え」と運営側は謳っているのに、皮肉なお話です。
日本にいる在留外国人は247万人。メルカリで売買して、暮らしに役立てる外国人がいても不思議ではありません。

私はかなりの頻度で海外のあるCtoCサービスを使います。日本に売っていないものが安く手に入るという理由からですが、ユーザー登録に当たって、国籍を入力するので、売り手と買い手がどこの国の人かは一目両全。やりとりは全て英語です。
グーグル翻訳を使って「Seller(売り手)」に質問などをしますが、きっとぎこちない英文もあるでしょう。
多くの売り手は、私の拙い英文に対して、とても真摯に丁寧に応答してくれます。(日本への発送を断られたことは何度もありますが)

「顔が見えないからこそ、きちんとコミュニケーションは取るべきです」という怒りを示しているユーザーもいます。
確かに、取引の最初から最後まで一言もメッセージをくれないユーザーに当たると苛立ちを覚えた時もありました。
メルカリのインターフェイスはとても優れたデザインだと言われます。だからこそ、余計なコミュニケーションを省くこともできるのです。何かと「コミュニケーション能力」が求められる昨今だからこそ、コミュニケーションを絶対視しないサービスがあっても良いはずです。それはCtoCだからこそ許されるのだと思います。

メルカリはアメリカやイギリスでもサービスを展開しています。
どうせなら、日本のメルカリ経済圏が米英のそれと融合してしまえばいい。
海外の人が出品する不要なものは見るだけでも楽しそうです。
メルカリはヨーロッパにもサービスを拡大する計画があるようです。グローバル企業を目指しているのかもしれません。
「相手のことを考え丁寧なコメントを心がけましょう」という注意書きと、それによって生まれているかもしれない「コミュニケーションは流暢で丁寧に取られるべき」というルールを信奉するユーザーが、メルカリの計画の枷となるような気がする・・・。Aさんへの悪評価を見て、そんな考えが頭をよぎりました

スタッフ坂本
(2018/7/5 UPDATE)

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