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炎上とクチコミの経済学
山口真一 (著)
税込価格:1,620円
出版社:朝日新聞出版
ISBN:978-4-02-331706-2


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炎上もクチコミも科学的に見れば、「情報拡散」という同じ現象の表と裏。
こうした考えのもと、著者は豊富な統計データなどを用いた様々な実証分析によって、炎上とクチコミの実態を明らかにしています。
ネット炎上の参加者はネットユーザーの0.5%、炎上の動機は「正義感」、実名制にしても炎上は減らない…。
こうした実態を明らかにしたうえで炎上という現象を以下のように捉えます。
「現在起こっている炎上やフェイクニュースなどの様々な問題も、時代の黎明期に、力の濫用によって起こっている問題としてとらえることができる。(略)短期的には問題ばかりで辟易するような状況のように見え、実際にそのように指摘する人が多いが、長期的に考えれば、これから発展していく段階なのである」
そして熊本地震の「不謹慎狩り」を批判する空気にネットの自浄作用の現れを感じたとも言います。
誰もがうんざりする炎上という現象の先にはどのようなネット空間が待っているのか。期待と不安が同程度広がる一冊です。

(スタッフH)
(2018/8/2 UPDATE)

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