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番組スタッフ
世間を賑わせて、人々の感情を悪く刺激する問題は無尽蔵に存在しています。
こういった問題には「悪人」の存在が欠かせません。その「悪人」が本当に悪事を働いたかどうかはそこでまで重要でなく、その「悪人」の容姿、言動がそれらしければ「推定」の段階でも容赦なく叩かれます。

最近、メディアで連日のように報じられているのが「東京医科大の裏口入学問題」。
権力や富を有する「持てる者」が「悪人」の立場にある場合、問題は加速度的に大きくなっていく傾向にもあります。

まるで伊丹十三作品のどこかにありそうな話が未だに存在していることにも驚きですが、「詰んだ」と思わせられたのが東京医科大が女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが明らかになったという報道です。

私はフェミニストではありませんが、あまりにも前時代的で、人間がもつ権利をないがしろにし、ヒラリー・クリントンのいう「ガラスの天井」よりももっと汚らしく、悪質であると感じました。

私の親戚が女医をやっています。数年前に研修医を終えて、専門の道を選択し、医師としての人生をスタートしたばかりなのですが、彼女の医学部受験は壮絶でした。
心身を磨耗させているのがありありと伝わてきました。

医学部を受験し、合格するまでに費やす労力は一般大学のそれ以上なのかどうかは受験する大学によりけりなのかもしれませんは、彼女は誰の目から見ても、全身全霊で医学部に合格するために必要なことすべてをやっていました。

幸い彼女は医学部に合格しましたが、東京医科大がやったと報じられるようなことが他の医大、医学部でも行われていたのだとしたら・・・。
医学部合格を果たすために、時に謎の高熱を出し、時に謎の難聴に陥っていた親戚を思うと、同じような努力をして、下衆な目論見で振るい落とされた人がいると想像すると、全くの他人事なのに怒りで震えてしまいます。

YOMIURI ONLINEによると、女子の合格者数を意図的に減らしたことについて東京医科大の関係者は「いわば必要悪。暗黙の了解だった」と語っているようです。

私はこれまで生きてきて、「必要悪」という言葉を目の前にいる人間が本気で使ったという経験は持ち合わせていません。
創作の中の人物が「必要悪だから仕方がなかった」というようなシーンには何度も遭遇したことがありますが・・・。

辞書には「必要悪」の意味は以下のように記されています。

【必要悪】
ない方が望ましいが、組織などの運営上また社会生活上、やむをえず必要とされる物事。

創作の中で悪人の口から「必要悪」という言葉が使われる多くの場合、保身、言い訳のためのような気がします。
そして創作の中で悪人以外の人物が「必要悪」という言葉を使う場合、それは悪人が近い将来に「滅亡」することを示唆しているというパターンもあります。

つまり、(推定)悪人が己の行為を「必要悪」と認識することは、自分自身が、あるいはその行為が滅びに向かうカウントダウンが始まることと同義なのではないでしょうか。

「必要悪」という言葉が実際にどのように使われているのかググってみると、例えば「暴力団」「タワーマンション」に添えられているようです。
「必要悪」という言葉を添えられたから「滅びる」とまではいかなくても、人々から、社会から存在を認められない存在となるのか。あるいは近い将来に直面する大きな問題を孕んでいることは確かなようです。
(2018/8/2 UPDATE)

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