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番組スタッフ
政府が検討しているという、2020年の東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として、国全体で時計の針を1〜2時間進めるサマータイムの導入。

酷暑対策でサマータイム導入へ 秋の臨時国会で議員立法 31、32年限定(「産経ニュース」2018/8/6)

「政府がサマータイムの導入に向け、本格検討に入った」と伝えている6日の産経新聞によると、現在、検討されている案は以下のようなもの。

・最も暑い6〜8月を軸に数か月間だけ2時間繰り上げる
・2019年に試験導入したうえで問題点を改善し、2020年に本格導入する
・導入すれば、午前7時スタート予定のマラソンが、もっとも涼しい午前5時スタートとなり、日が高くなる前にレースを終えることができる

もっともらしく理由が説明されているようにも見えますが、暑さ対策でサマータイムを導入というのがまず腑に落ちないのです。

サマータイムは、日照時間の長い夏に、一斉に時間を1〜2時間繰り上げ、明るい時間を有効活用する制度。
余暇を充実させるために導入されている制度を、暑さ対策に転用している時点で無理があるのです。

また、以下の記事によると、「もし東京五輪で導入されると、夕方に開始予定の競技はより暑い時間帯から始まるなど、新たな課題は出ることになる」ようで、時間を1〜2時間繰り上げたところで、大した意味がないどころか、さらなる対策まで必要になる可能性があるのです。

東京五輪「サマータイム導入検討を」 組織委、政府に(「朝日新聞デジタル」2018/7/27)

全国で一律に導入する意味も、正直よく分かりません。

一部の競技を埼玉県朝霞市、福島県福島市、神奈川県横浜市など、東京以外の自治体で実施するからなのでしょうが、そうであるならば、最悪、東京五輪と関係のある自治体だけで導入すればいいだけ。
無関係な自治体からしてみれば、いい迷惑です。

産経新聞は2019年と2020年の限定導入になる可能性を伝えていますが、これを本気で実施するとしたら大きな無駄が生まれる可能性があります。

サマータイムを導入する場合、企業にはシステム変更などの導入コストが発生し、そのコストをこの2年のためだけに費やし、さらにシステムを戻すためのコストもかかってきます。
これは明らかに大いなる無駄です。

暑さ対策のためであるならば、競技の開始時刻を早めるだけで済みますし、もしくは開催時期を1964年の東京五輪と同じように10月にすればいいのです。

酷暑の東京五輪は必至?「秋開催」できない切実な理由(「AERA.dot」2015/8/31)

お金がらみの切実な理由があるようですが、これが最善の策であり、これが実現できないのであれば、猛暑開催を受け入れるしかないのでしょう。

(スタッフH)
(2018/8/7 UPDATE)

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