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吾輩は童貞である 童貞について作家の語ること
キノブックス編集部 (編)
税込価格:1,404円
出版社: キノブックス
ISBN:978-4-909689-07-8

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筒井康隆、中島らも、谷川俊太郎など、童貞にまつわる名随筆・私小説・短歌をまとめた本書。
例えば、「自分は女に飢えてゐる」と『お目出たき人(抄)』で綴った武者小路実篤。
26歳で女を知らない「自分」。意中の女性へと結婚すべく思いを張り巡らせるのですが、その思いは理想の女性の「肉」と「心」への崇拝であると明かされます。そして、女性に対する思いが強すぎるとはたと気づき、自己否定の念にかられるのです。
当時も現代もあまり変わりはないな、という印象を受けました。

男なら誰もが抱いたであろうかの時分の言葉にしにくい「悶々」が、あまたの文才によってこれでもかと
言語化されています。
「童貞」への懐かしさ、おかしさ、あるいは哀しさ・・・何らかの共感が沸き起こることは間違いありません。
ちなみに、タイトルの「童貞である」は「まだである」と読みます。
(2018/8/14 UPDATE)

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