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番組スタッフ
大地震が起きたときのデマといえば、熊本地震の際に拡散した「動物園からライオンが逃げた」など悪ふざけのデマ。
北海道地震ではこうしたデマの拡散は目立たず、代わりに、善意が背景にあるデマが拡散していると言います。

震災デマ 悪意のもの拡散せず 善意背景に誤情報目立つ(「毎日新聞」2018/9/8)

たとえば…
「拡散希望 NTTの方からの情報です。只今道内全域で停電しているため電波塔にも電気がいかない状況なので携帯電話もあと4時間程度したら使えなくなる可能性がでてきたそうです。 なるべく1人で行動せず家族や仲間、友人などと共に複数で安全な場所に避難して下さい」

これ以外にも、実際は市内の一部地域での断水だったにもかかわらず、「札幌市全域で断水」とするなど水道に関するデマも拡散しました。

悪ふざけのデマが広がらなかった理由については、毎日新聞の記事の中で、東京大大学院情報学環総合防災情報研究センターの関谷直也准教授が以下のように分析しています。

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地震の発生が午前3時過ぎで、その時間にSNSを利用している人が少なく、SNS利用者のピークである夜の時間帯まで時間があったからであろう。
被害の全体像が判明した後では、不確実性が低いため、流言は発生しにくい。
<「毎日新聞」2018/9/8>
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つまり、今回はたまたまタイミングが合わなかっただけ。
今後はまた、悪意のデマが拡散する可能性が伺えます。

今回、拡散が目立った善意が背景にあるデマについては、救助活動に混乱をもたらすとの指摘があり、ジャーナリストの藤代裕之さんはこのように指摘。

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地震や台風など災害時にツイッターで拡散する救助要請ですが、筆者らが2016年に発生した熊本地震に関するツイートを分析したところ、善意のコピペが救助活動に混乱をもたらしていたことが明らかになっています。
北海道胆振東部地震でも、ソーシャルメディアで広がったデマが被災者支援の善意によるものだったという指摘が行われていますが、救助に関しても同様の傾向があります。
(略)
実際に出動するかは電話で状況を確認して行います。大きな災害があると各所から多くの通報が寄せられ、消防局は緊急度や深刻度を判断しなければいけません。
(略)ツイートを見て善意での通報により回線がふさがってしまったり、電話対応に時間を取られてしまったり、という問題も起きていました。
<「ヤフーニュース個人」2018/9/9>
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善意が背景にあると言われると、デマを拡散したとしても批判しづらくなるものです。
「よかれと思ってリツイート」したかと思うと、周囲に当事者がいたとしても、私だったら注意することをためらってしまいます。
とはいえ、デマはデマ。
混乱を生じさせないためにも、悪意のあるデマ同様に、無闇なリツイートは控えるべきなのでしょう。

それでも、リツイートを我慢できない人には、ノンフィクションライター、石戸諭さんの助言をおすすめします。

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「流言は智者にとどまる」という言葉がある。あやふやなうわさは智者は広げないという意味だ。デマやうわさで一番助かるのは、拡散ではなく止めること。これに尽きる。
<「ハフポスト」2018/9/6>
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智者はそもそも無闇なリツイートはしないような気もしますが、リツイートをしたくなったとき、この助言を思い出せば、踏みとどまれるのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2018/9/11 UPDATE)

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