書考空間


これは水です 思いやりのある生きかたについて大切な機会に少し考えてみたこと
デヴィッド・フォスター・ウォレス (著),阿部 重夫 (訳)
税込価格:1,296円
出版社:田畑書店
ISBN:978-4-8038-0353-2

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卒業式のスピーチとして世界的に有名なスティーブ.ジョブズが2005年にスタンフォード大学で行ったそれ。同じ年に、ケニオン大学でデヴィッド・フォスター・ウォレスなる作家がジョブズに負けず劣らずの名スピーチを行いました。それを書籍化した本書。
ネットで話題になったので、早速、手にとってみました。
スピーチの中でウォレスが強く訴えるのは、「リベラル・アーツ」の重要性。
「リベラル・アーツ」を私たちの多くが「一般教養」としていますが、訳者解説によると、本来は「人を自由にする技芸」という意味を有していると言います。
しばしば起こる”炎上”やそれに付随する議論を見ていると、「わが解釈こそ正しい」と考える人の多さに驚かされることがあります。私自身、炎上に参加しないまでも「わが解釈」に囚われてしまっていると思わされることもしばしば。
「わが解釈」に囚われてしまっている状態から抜け出すために、リベラル・アーツが必要であるとウォレスは解きます。リベラル・アーツによって「なにをどう考えるかコントロールするすべを学」び、汲み取る意味を「選択」しなければならないのだと。

自身の思考は自由か。思考法の「初期設定」を見直すためにも、気が向いた時に繰り返し読んで欲しい一冊。

スタッフ坂本
(2018/9/11 UPDATE)

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