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ホラー映画で殺されない方法
セス・グレアム=スミス (著),入間眞 (訳)
税込価格:1,728円
出版社:竹書房
ISBN:978-4-8019-1542-8

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細分化されたジャンルが存在するホラー映画。いずれにも「死」は付き物です。ホラー映画を何作が見たら、勘が良くない人でもホラー映画における「死亡フラグ」というものが何となくわかるでしょう。
そんなホラー映画の死亡フラグから脱する、つまり、生き残る術を指南してくれるのが本書。『』のプロデューサーが著者なので、説得力は大いにあります。
本書には「ホラー映画あるある」が満載です。
「あるある」と言ってしまうと陳腐になってしまうのですが、本書はそこから脱すべく、まず読者自身が「ホラー映画の中に閉じ込められているのではないか」という設定を付与してきます。
例えば、自身が置かれている状況から、どんな撮影セットかを把握し、その予算規模からどんなジャンルのホラー映画か推測ができると著者は指摘。これは、その業界関係者ならではの目線でしょう。
また、ホラー映画における7つの大罪。犯したものは死んでしまう・・・という罪なのですが、1つ目が「疑心」。
ホラー映画の登場人物は信じる者と信じない者に分けられるのだそうです。「疑心」という罪は、疑い過ぎる登場人物は生き延びはするが、得てして結末間際で死んでしまうというもの。
2つ目は「マッチョ」。3つ目は「孤立」、4つ目「不細工」、5つ目「好奇心」と続きます。いずれも、ホラー映画においては死亡フラグが立つシチュエーションです。
6つ目が「無責任」。この罪は、持ち場を離れるなという任務に背いたものは死ぬというもの。
そして最後が「カーセックス」。ホラー映画において、セックスは死につながると著者は論じます。

ホラー映画の定石をあげながら、逆説的にサバイバル術を指南してくれる本書は、創作の進化についても考えさせられます。
いずれ、本書であげられるサバイバル術が通用しないホラー映画が創作されるのではないか、と本書は期待させてくれました。

スタッフ坂本

(2018/9/17 UPDATE)

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