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映画観客動員ランキングで3週連続1位を獲得し、累計興行収入は43億円を突破する大ヒットとなっている、宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』。
わたしは公開初日に観ましたが、“宮崎駿の作家性が色濃く出た映画”という印象を強烈に受けるとともに、自然と、宮崎駿という人物に興味が湧きました。
「宮崎駿とは一体どんな人物なのか?」
20年前の1993年に出版された本書は、ロッキング・オンの雑誌『CUT』に掲載された、黒澤明、北野武、宮崎駿という日本を代表する映画監督のインタビューをまとめたもの。
わたしは、宮崎監督(当時は50代)のインタビュー目当てに、本書を手に取ってみました。

宮崎監督の言葉から伝わってくるのは、頑固さに裏打ちされる、“ブレない世界観”を持っているということ。たとえば、こんな言葉。
「娯楽でいいんだよ、映画は」っていうのは嫌いです。間口は広いのに観終わったとき、厳粛な気持ちになるのがエンターテイメントの理想。
この理想に反するという、ディズニー批判も読みごたえ十分で、「間口が広くて、敷居も低い、入っていったら出口がちょっと高くなってた」、「ディズニーのヒューマニズムの偽者加減」、「ディズニーの最高の仕事はディズニーランド」といった辛辣な言葉が並びます。
また、『風立ちぬ』は宮崎監督が“初めて大人向けに作った作品”ということも注目されていますが、20年前に出版された本書では、こんな話をしています。
大人に向けて作ったら、たぶん「あなたは生きてる資格がないよ」って力説するような映画を作るかもしれません。子供は可能性を持ってるということで、それがいつも敗れ続けていくっていう存在だから、子供に向かって語るに値するのであって。もう敗れきってしまった人間にね、何も言う気は起こらないです僕は。

『風立ちぬ』のラスト、主人公の堀越二郎は夢破れ、心はズタズタになります。
そんな主人公に宮崎監督はどんな言葉を投げかけたのか。
映画を観た方は、ぜひ本書を読み、宮崎監督の心の変化を感じとってみてはいかがでしょうか。
宮崎駿とは一体どんな人物なのか…その一端が垣間見える一冊です。

(評者:スタッフH)
(2013/8/9 UPDATE)

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