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DAILY NEWS

【真実はいつも少数派】vol.35「一部の原発反対運動参加者に欠如した、ある意識」

番組スタッフ
今日、大飯原発3号機で発電を開始し、関西と福井県の一部へ送電を始めました。
9日にもフル稼働に到達する見通しです。

大飯原発の再稼働をめぐっては、反対運動やデモが各地で行われました。
大飯原発を有する福島県のおおい町では、「原発再稼働監視テント」がはられるなどして、連日何らかの反対運動があったそうです。
そんな中、おおい町住民と反対運動参加者のツイッター上でのやりとりが注目を集めました。

そのやりとりを簡単につづると、
おおい町に住む女子高校生(*当時。本当は男子高校生だそうですが…)が、ある反対運動参加者宛てに、参加者らが公衆トイレのコンセントを勝手に使用している画像をツイート
彼女(彼)は「みなさんは簡単に言うと電気泥棒をしてましたよ。これは明らかに犯罪ではないですか??」と述べると、その反対運動参加者は次のように返信しました。

「東電や関電や政府や警察、行政の方がひどい犯罪を犯してると思いませんか?!」

さらにおおい町に住む彼女(彼)は
「あの騒音(僕は騒音だと思っています)が町民にどれだけ影響を与えているか考えたことありますか??図書館の近くでやっているという自覚はありますか?? 受験勉強に取り組んでいる人たちの邪魔になるとは思いませんか??」
とツイートしています。

この後の一連のやりとりが、togetterでまとめられ、ネット上で話題を呼んだのです。
「電力会社に対する反対運動なのに、発電機も用意せず、電気を盗むとは何事か」という声もありました。

それにしても何だか最近、「反原発・脱原発運動」のイメージが損なわれつつあるような気がします。例えばある世界的に名のあるアーティストは、「脱原発」を表明しておきながら、自身は電気自動車のCMに登場しているということで、批判されました。
また、脱原発運動家の中で一番の有名人と言えば、俳優の山本太郎さんです。
彼は子供の未来を守るのために先導役となり、自身のポリシーに乗っ取った活動をされているようですが、そんな山本さんの姉が先日、大麻所持で現行犯逮捕されました。
脱原発運動に疲れたためと語る姉の逮捕に関して、山本さんは次のように謝罪しています。

「同じ脱原発者であり、身内から逮捕者が出て大変申し訳ありませんでした。姉にはきちんと社会的処罰を受けてもらいたいです」と謝罪。姉の逮捕後、公の場で言及したのは初めて。その後、帽子をかぶり直すと目元に力を込めた。
「姉はもちろん悪いのですが、放射性物質を多くの人に吸い込ませている人たちが逮捕されないことは、もっと信じられ
ない」
<日刊スポーツ7月2日>

子供のためだ、未来のためだなどと大義名分を掲げられても、
自身の罪を棚に上げて、東電はもっと大きな罪を犯しているなどと言われると、
私はどうも冷めた気持ちになってしまいます。


原発・放射能汚染の問題に関して、子供たちの健康は保障されるべきです。
長時間に及んだおおい町の反対運動には、雨の中、子供も参加していたと聞きます。
しかし、雨にもかかわらず、深夜まで子供をデモに連れ出すことに何の意味があるのでしょうか。

反原発・脱原発運動のあら探しをすると、原発容認派と捉えられることもあるようですが、「原発はない方がいい、しかし、自分たちの大義を押し通そうとする感情だけの反原発運動に違和感を覚える」という人は、上記のツイッターのやりとりが話題になったことからみると、意外と多いように思われます。
もちろん、中には自分の家族、子供のために、理路整然とした反対運動を展開している方々もいると思います。しかし、そういった人たちの活動は、今回取り上げた人々のために、無に帰してしまうこともありえるのではないでしょうか。
お祭り気分で原発反対運動に参加してはならないという、ごくシンプルなことを改めて知られされました。

「事件に大きいも小さいもない」
どこかのドラマでどこかの刑事が言ったような気がする、そんな言葉が思い出されます。


スタッフ:坂本
(2012/7/5 UPDATE)

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