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電子書籍ベストセラー トップ3(2012/11/15)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日は、これからの読書のスタイルに
大きな変化を起こすことになるであろう
“電子書籍”に関するランキングをご紹介します。



第3位『のぼうの城(下巻)』

第2位『文藝春秋 電子版 12月特別号』

第1位『のぼうの城(上巻)』


こちらは、紀伊國屋書店調べ 11月11日付の電子書籍ベストセラーのトップ3です。
今月上旬から野村萬斎さん主演の映画も公開中の『のぼうの城』が電子書籍のベストセラーランキング
トップ3に2冊ランクインしています。そして、その2冊にはさまれる形で月刊誌の『文藝春秋』がランクイン。
これらはいずれもiPhoneやアンドロイドなどのスマートフォン、そしてパソコンなどでも読むことが出来ます。


紙のページをめくるという動作から、ページをクリックする、あるいは画面を撫でるという動作は
定着することになるのでしょうか?電子書籍のメリット・デメリットについて
ITジャーナリストの西田宗千佳さんにお話を伺いました。



電子書籍のメリットは場所を取らないことと買いやすいことです。例えば、シリーズ物を
何十巻も…とか、旅行に何十冊も…なんていうことは、電子書籍でないとムリでしょう。
また、買って読んですぐに別の物を買う…という風に、自分が好きなときに買って読めるという
自由度も電子書籍の良いところでしょう。日本の場合、住宅があまり広くないので
本を大量に置いておける環境を持つ人は限られてしまいますが、電子書籍であれば場所を取らないので
たくさんあっても邪魔にはならないということで、好きなシリーズを一気に手にすることも可能です。

西田さんによると、電子書籍専用リーダーであれば小説、iPadのようなタブレットPCは雑誌やコミック…と
今後は電子書籍の住み分けもされていくのでは?ということです。


そして、その電子書籍専用リーダーに関しては、11月19日にamazonの『Kindle』日本語版が発売されます。
日本に来る、来る…と言われて数年、ようやく発売になる『Kindle』は最も安いモデルで7,980円です。
アメリカの電子書籍業界で6割のシェアを占める『Kindle』が日本に入ってくることの影響について、
ITジャーナリストの西田さんはこうおっしゃっています。


amazonは、本屋としてみても日本最大級の存在です。そこが電子書籍を扱うということは
ユーザーも買いやすくなるし、出版社も売りやすくなるということで、
電子書籍そのものの普及には大きな役割を果たすと思います。現状でも週に数百冊ずつ
電子書籍は増えているので、今後半年から1年くらいで相当数買えるようになります。
特に新刊は、自由に買えるようになる日も近いのではないかと思います。

…ということでした。ちなみに、amazonの『Kindle』と同じ7,000円前後の価格帯の
電子書籍リーダーには楽天の『kobo』、1万円前後のものとしてはソニーの『リーダー』があります。
本を読むことに特化したデバイス、日本の電子出版業界にどんな影響を与えることになるのでしょう?
中西さんは「『Kindle』の上陸によって、今後、色々なことが一気に
ガラッと変わる可能性もありそうですよね。注目です!」とおっしゃっていました。


今日は『電子書籍ベストセラー トップ3』をご紹介しました。