ビジネスマン、OLのネタ帳になるトピックを、毎日お届け!キャッチアップしておきたいトレンドをランキング形式で紹介しながら、毎日ひとつの話題にフォーカスしていきます。

苦悩するスーパーヒーローの生みの親【スタン・リー】さん(2018/11/16)

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金曜日はBIGLOBEが提供するツイッター分析サービス、「ついっぷるトレンド」がまとめた「トレンドワード・ランキング」をご紹介。


2018年11月16日までの一週間、ツイッターで多くつぶやかれた「急上昇ワード」を見ていきます。




第3位【 地震 】

14日、北海道 胆振地方で震度4を観測する地震がありました。



第2位【 クロちゃん 】

人気番組『水曜日のダウンタウン』の企画『モンスターハウス』の第3話が放送され、安田大サーカスのクロちゃんのキスシーンとその後の行動で、ネットが騒然となりました。





第1位【 紅白 】

14日、大晦日の風物詩『NHK 紅白歌合戦』の出場者が発表され、King & PrinceやSuchmos、あいみょん、DAOKOら6組が初出場!ツイッターも紅白の話題が集中していました。





この1週間、ツイッターでつぶやかれた言葉の「急上昇ワード」から、今週番組でピックアップしたのは、週間急上昇ワードで4位になった【 スタン 】です。マーベル・コミックの伝説的クリエイター、スタン・リーが、12日、搬送先のロサンゼルスの病院で亡くなりました。95歳でした。
スーパーヒーロー界のレジェンドの死に、たくさんの追悼メッセージが寄せられています。
まずは、東京・秋葉原でスタン・リーさんが好きな方に聞いた街の声です。




◆街の声

「ずっと生き続ける人だと思っていたので、なんていうか、あっ!人間だった!?みたいな感じですね。映画になると、カメオ出演でちょいちょいヒーローに絡んでくるんですけど、今回はどんなふうに出てくるんだろうと楽しみに見てました。今公開してる『ヴェノム』でも出てきてますしね。等身大のヒーローを作り続けてきた方なので、自分たちもそうありたいなというふうに思っています」(男性)


「初めて東京のコミコンにいらしたときに、一緒に写真を撮ってもらえるという催し物をやっていて、それに参加して写真を撮ってもらったんですけど、すごく優しい方だったなという記憶がまず思い浮かんで、そのあとSNSを見ると、共演者の方が亡くなられたことに対して、寂しいみたいなことをつぶやいていたので、自分も悲しいなという思いがね…」(女性)






◆等身大のヒーロー

速水 もしかしたら、スタン・リーという名前を今回初めて聞いたという方もいるんじゃないかなと思うんですけど、マーベル・コミックスのね、今だと、アベンジャーズが人気ですよね。アイアンマン、ハルク、キャプテンアメリカとかね、それぞれ個々のシリーズからヒーローが集合して出来たのがアベンジャーズ。今のハリウッド作品の中でも圧倒的な人気作品といえば、マーベル作品なわけですけど、1961年にスタン・リーがファンタスティック・フォーを生み出して以降、スパイダーマン、アイアンマンなど、先ほど挙げた作品もそうですし、X-MENもそう、メインライターというのかな、アメコミの場合は集団体制が多いので作家の名前がなかなか出てこないんですよ、作家主義というのが出てこない中で、おそらくですよ、唯一、名前が広く知られているスター作家がスタン・リーさんなんですよ。


彼が1960年代に自分のオリジナル作品を出す以前にも、スーパーマンとかアメコミヒーローはいるんですけど、スタン・リーの何が新しかったかというと、街の声で“等身大”という言葉が使われていましたよね、“苦悩するヒーロー”という言われ方をするんですけど、スタン・リーが生み出したヒーローたちは、元々普通の人で、例えば、スパイダーマンはいじめられっ子の少年が蜘蛛の力と自分の工作能力というか発明能力を使ってスパイダーマンになるんですよね、超越したスーパーヒーローではなくて、自分たちのような普通の人たちの気持ちもわかるよというのだったり、すぐに悩み始めるんですよ。
アベンジャーズとか見てると面白いのは、アベンジャーズっていろんな超人たちが集まっている集合組織なんですけど、メンバーにキャプテンアメリカがいるんですけど、そのキャプテンアメリカシリーズの中で2作目だったかな?シビル・ウォーという作品で、いつも街とかをぶっ壊しちゃう彼らが、国連の組織の中に収められて、今後は出動の際に国連の承認を得なきゃいけないということになって、キャプテンアメリカは、自分の友人がさらわれて、そんなこといちいちやってられないよ!と、メンバーが国連傘下に収まることに反対する派と、いやいや、そういう時代だから派とに別れて喧嘩するんですよね。いや、お前ら、そんなことでいちいちね、国連傘下に俺たちが入るかどうかで悩むスーパーヒーローっておかしくないですか?っていう(笑)。


ただ、実は、それは今のアメリカなんですよね。それこそ国連に承認を受けて自分たちがやるのか、国連軍の中にアメリカ軍が入るのかみたいなところというのは、今のアメリカが置かれている状況と近いと思います。これはアメコミがその状況を真似しているのではなくて、アメコミが生み出したスーパーヒーローにアメリカがなぞっていて、陥るべきところにアメリカ自体も陥っちゃっているっていうことなんだと思うんですよ。そういう意味ではスタン・リーが作ったアメリカ像にアメリカが乗っかってきているみたいなところがあると思います。スタン・リーさんが全部表立って、全部自分が作ったわけではなく、集合体として、集合ネームでもあると思うんですけど、そこもアメリカ的だなと。手塚治虫と直接並べちゃいけない存在みたいなね。今日は、スタン・リーさんについて、ちょっと解説してみましたけど、皆さんわかりましたでしょうか?




◆レジェンドでもファンのためなら










◆スタン・リーさんへ追悼のコメント