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クリント・イーストウッド監督最新作に注目!(2018/3/8)

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木曜日は、「カルチャー」。


まずは、先週末の全国映画動員ランキングトップ3をご紹介!



第3位『 グレイテスト・ショーマン 』(公開2週目)

第2位『 ブラック・パンサー 』(公開1週目)

第1位『 映画ドラえもん のび太の宝島 』(公開1週目)


以上、最新の全国映画動員ランキングトップ3でした。
そして、スタジオにはおなじみの映画ライター・よしひろまさみちさんをお迎えして、現在公開中、クリント・イーストウッド監督の最新作『15時17分、パリ行き』について伺いました。


中西:さ、スタジオにお迎えしたのは映画ライターのよしひろまさみちさん。火曜日に続いて、今週2度目のご登場です!


高橋:火曜日は90回目のアカデミー賞のお話でしたが、作品賞など4冠となった『シェイプ・オブ・ウォーター』よしひろさんも本命の作品でしたが、何か伝え残したことはありませんか?


よしひろ:はい。たくさんあるんですが、まずは観ていただきたいのと、あとは意外と忘れられがちなんですが、サントラも賞を獲っていてこれがまた良いんですよ。作曲家の口笛で構成されている曲もあって、水の中をたゆたう感じがとても心地よいサウンドなので、サントラもぜひ聴いてみて下さい。『グレイテスト・ショーマン』も良いんですけれど!(笑)


中西:さ、そして今日注目する映画は『15時17分、パリ行き』なんですが


高橋:この映画は…
2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車が発車。列車がフランス国境に入ってから、武装した1人のイスラム過激派の男が自動小銃を発砲し、554人の乗客を恐怖に陥れる。そのとき立ち上がったのは、幼なじみの3人の若者だった。
…というストーリーで、こちらはクリント・イーストウッド監督の最新作ということですが、イーストウッドさん、私ちっちゃいときから観ていますが、今おいくつですか?


よしひろ:87歳?まだ次の作品やるみたいですよ。元気なおじいちゃまで…!息子も俳優やっていますが、息子が出る幕ないっていうね。(笑)


高橋:この映画、手元のプレスには「3.1(木)実話」とあります。


よしひろ:ホントだ。プレスは初めて見たけれど、こんなこと書いてあったんだ。
イーストウッドは最近、実話ものばかり撮っていることに、皆さんもお気づきかと思います。『アメリカン・スナイパー』もそうでしたし、『ハドソン川の奇跡』もそうですよね。アメリカで大事件として取り上げられたこと、近年に起きた事件をそのまま映画化しているというのが、最近のイーストウッド作品ですよね。
で、今回の事件は「タリス銃乱射事件」を題材にしているんですが、これ事件自体はすごく短い時間で終わっちゃってるんですね。先ほど紹介していただいた通り、アメリカ人の若者3人がテロリストを鎮圧しちゃったので。事件が起きてからあっという間に鎮圧して、死者もでなかった。なので、これをどうやって2時間強の映画にするのかと思ったら、この3人の話をものすごく丁寧に描いているんですね。事件そのものは後半にちょびっとだけなんです。(笑)彼らが幼いころに出会ったきっかけから、別れと再会、そしてなぜヨーロッパにいたのかまで、淡々とすごく丁寧に描いていくんです。


高橋:この映画、じんわり感動する作品だと言われていますよね。


よしひろ:テロはいつ起きるか分からないし、普通の人が巻き込まれてしまいます。その普通の人たちが、困難な状況に巻き込まれたときに正しいことをする人たちもいるんだ、という勇気づけがあるんですよね。しかも、今や英雄のこの3人が、子どもの頃はすごい問題児だったんです。サバイバルゲームが大好きで、学校で問題を起こしまくって、転校させられる…というダメな子どもだったんですけれど、大人になってふたりは軍人になり、ひとりは仕事を探しているという。


高橋:で、一番驚きだったのが、主人公の3人を演じているのは役者さんじゃないんですよね?


よしひろ:衝撃ですよね!私これ、本人が出ていると聞いてはいましたが、「どこに出ているんだよ!」と思ったら、最後の最後でクレジットを見て「あっ!主人公3人とも本人だった。」って知ったんです。(笑)


中西:あり得ないですよね!


よしひろ:これをやってのけたクリント・イーストウッド監督は、もう実録モノの極みに到達した、ということになりますね。


高橋:いやぁ、ますます観たくなりましたね。よしひろさん、短い時間でしたがありがとうございました!