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梅雨を乗り切るために摂りたい食材は?(2018/5/31)

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木曜日は「カルチャー」。


今週は九州北部、そして四国が例年よりだいぶ早めに梅雨入りしました。
体調を崩しやすいこの時季、まずは日常の食生活で
心と体のコンディションを整えていきたいものです。


ということで、今日はフードコーディネーターで
国際中医薬膳師の大友育美さんがおすすめする
「梅雨を乗り切るために摂りたい食材」のトップ3をご紹介します。



第3位『 じゃがいも 』

第2位『 とうもろこし 』

第1位『 香味野菜 』


以上、フードコーディネーターで国際中医薬膳師の大友育美さんに伺った「梅雨を乗り切るために摂りたい食材」のトップ3でした。そして今日は、スタジオに大友さんをお迎えしてお話を伺いました。


中西:大友さん、薬膳では“梅雨の時季”という認識はあるのでしょうか?


大友さん:薬膳の陰陽五行で「長歌」という、日本の梅雨に似た長雨の季節があり、五臓の「脾=胃腸」を労ることが、この時季の養生とされています。“脾”は食べ物の消化吸収と、体の中の余分な水分を輩出する働きがあります。


中西:では、梅雨どきに摂りたい食材トップ3をおさらいしましょう。まずは第3位の「じゃがいも」は?


大友さん:じゃがいもだけでなく、さつまいも、長芋等の芋類が湿気に弱い胃腸を守り、消化機能を高めてくれます。むくみ、胃もたれ、疲れやすい、などの不調を改善してくれます。


中西:第2位は「とうもろこし」でした。僕も大好きです!


大友さん:身体に溜まった湿気を取る効果があり、胃腸の働きを高めてくれます。汗と一緒に流れ出た気を補って、やる気が出ない、眠気がいつまでも取れない、などの不調を改善してくれます。そして、とうもろこしのヒゲは漢方薬!水分代謝を良くして、コレステロールを下げる作用もあります。出汁パックに入れて、汁物や煮物に入れると手軽に使えます。


中西:第1位は「香味野菜」。こちらは?


大友さん:梅雨どきは湿度が高いため、汗が出づらくなり、むくみやすい、体や頭が重だるいなどの症状が出ます。湿気をパッと発散させて体内に入れず、汗をかかせてくれる、しそ、生姜、ねぎ、みょうが、パクチーなどの香味野菜がおすすめです。いつもの料理や調味料に加えてください。


中西:梅雨どきは湿気があって肌寒いのに、脱水症状などから熱中症になってしまう方もいらっしゃったりと、とにかく不順な気候が続きます。水分の摂り方はどうすればいいでしょう?


大友さん:肌寒いときは、身体に溜まった余分な水分を排出する効果の高い小豆や黒豆のお茶がおすすめです。蒸し暑いときには麦茶がおすすめ。体にこもった熱を取り、暑気あたりを予防し、消化を助けてくれます。麦茶は大麦を炒ったものでノンカフェインのため、子供も妊婦さんも安心して飲めます。冷たい飲み物が美味しい季節ですが、胃腸は冷えに弱いので、常温で少しずつこまめに、がおすすめです。


大友さんの著書『おくすり味噌汁 114』は、薬膳の考え方を反映したお味噌汁のレシピ本。こちらもぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。