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中西哲生の本棚からおすすめの一冊をご紹介!(2018/12/13)

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木曜日は、「カルチャー」


中西: 年末が押し迫り、東京の電車も、道路も、ずいぶん混みあってきました。
忙しくなると人の心もささくれ立ってしまいがちなんですけども、そんなとき、ちょっと深呼吸して考えてみてください。
『自分は箱に入ってないか?』
…どういうことなのかを、今回、ご紹介していきます。

誰もが何かしら抱えている人間関係を改善するヒントが詰まった一冊、
大和書房から発売中の【自分の小さな「箱」から脱出する方法】に書かれている、
人間関係に悩んだ時、あなた自身に問いかけていただきたいフレーズをランキングにしてみました!


第3位 『 自分を正当化、していませんか? 』

中西: 問題が起きたり、自分がやるでべきことを出来なかったりしたとき、出来なかった理由、あるいは、出来ない理由を探そうとしていませんでしょうか?


第2位 『 相手のすべきことを、責めていませんか? 』

中西:3位の問いかけと関連してくるものなんですけども、自分が出来なった理由を正当化するために、相手のすべきことについて、過度に責めたりしていませんでしょうか?


第1位 『 自分を裏切っていませんか? 』

中西: この本は僕の人生を変えた一冊といっていいほどの本なので詳しく解説していきます。
『自分の小さな箱』とはいったいなんでしょうか?
忙しい年末の時期、改めて読んでみたい、今回はそんな思いで、中西哲生の本棚からセレクトした一冊、
【自分の小さな「箱」から脱出する方法】をフォーカスします。
この本は10年くらい前に読んだんですけど、ことあるごとに、読み返しています。

こちらの本は、アメリカ・ユタ州を本拠地とする、『アービンジャー・インスティチュート』がまとめた本で、組織内の人間関係について、法律や経済、教育、心理学、哲学のプロが一堂に会して解決していくプロ集団によって、出版されております。
あるアメリカの企業の人間関係を、小説仕立てにして、状況別に問題点を解説しています。
発売から12年が経っているんですけども、今も増刷が続いていて、グーグルやマイクロソフト、IBM、ナイキといった企業の企業研修のテキストとして用いらているんですよね。
ラグビーの五郎丸歩選手もよく読んでいるということで、そのさわりをご紹介したいと思います。

まず、アナタはこれまで、こんなふうに感じたことはありませんか?
“自分は一生懸命やっているのに周りがついてこない”とか、
“あの人が何も教えてくれないから仕事が進まない”とか…
ランキング第3位にも挙げたんですけど、「自分を正当化する」というのは、気づかないうちに起きてしまいがちということなんですよね。
そうなってしまうと、その結果、他の人に出来ない理由を押し付けてしまうことにもなります。

でも人間は、最初は、“他の人のため”とか、あるいは、“会社のため”、“社会のため”に「やってみよう!」と思っているはずなんです。
それが些細なきっかけで、そう思わなくなってしまうということなんですけども、
その状態を、『自分を裏切っている』として、この本では、『自分の小さな「箱」に入っている』状態としているんですよね。

そんなふうに物事をこじらせる些細なきっかけは、意外と身の回りにあったりするんですよ。
例えば、ちょっと、想像して欲しいんですけど、比較的空いている電車で、2人掛けのシートに座れた。出来れば、隣に誰も来てほしくないと思って、足を大きく開けたり、書類を広げたり、もしくは、カバンを置いたりして、“来るなよオーラ”を出してみたりすることがあると思うんですけど、でも、これって、偶然座席に座ることができただけなんですけど、自分の権利のようにふるまっていることになるんですよね。
他の人にも自分と同じく、“座りたい気持ち”があるということに気づけなくなってしまっているんです。
こういった些細なきっかけが積もり続けることで、本来の自分を裏切るということで、この本でいうところの『自分の小さな「箱」に入ってしまう』ということになります。

では、どうやって自分の小さな箱から出るのか?ということなんですが、それについては、この本に書かれているので、読んでいただきたいと思います。(笑)

ですが、例えば、今回も銀座ソニーパークにいろんな方々が来ていただいて、皆さんが“中西哲生と写真撮りたいな”と思ってくださっているとすると、僕も同じニーズとして、“僕も是非リスナーの方々と写真を撮りたい”と思って、時間があればすぐに外に出ていくとか、いろんな場面でそういうことがあると思うんですよね。自分と相手が思っているニーズが同じであれば、その瞬間にすぐ行動に移す。
さっきの座席の問題でも、1人で座っているときに、2人組の誰かいらっしゃって、それがお子さんとお母さんだったら、その瞬間に僕が立って、その親子に席を譲るという行動が選択肢としてあれば、全然ちがう人生になると思うんですよね。

ほんのちょっとの想像力で、自分を裏切らずに済むと思いますし、忙しい年末だからこそ、自分に問いかけるクセをつけてみていただきたいと思います。
今回は、中西哲生の本棚からセレクトした一冊、【自分の小さな「箱」から脱出する方法】をピックアップしました。