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クリント・イーストウッド最新作に注目!(2019/3/7)

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木曜日は、「カルチャー」。


「人生100年時代」と言われる現在。
その終幕近くで、あなたはどんな風に過ごしているか
想像できますか?今日は名優・名監督として名高い
クリント・イーストウッドの最新作『運び屋』をピックアップ。
その前に、まずはいまヒットしている映画をチェック!
興行通信社調べ、先週末3月2日、3日の興行成績トップ3をご紹介します。



第3位『 グリーンブック 』(公開1週目)

今年のアカデミー賞で3部門を制した作品で、舞台は1960年代の差別が色濃く残るアメリカ南部。そこをツアーのために旅する黒人のピアニストと、彼のドライバーを務めるイタリア系の白人運転手の間で育まれていく友情を描いた作品です。


第2位『 翔んで埼玉 』(公開2週目)

「パタリロ」でおなじみ、魔夜峰央さんの漫画を映画化した本作は、二階堂ふみさん、Gacktさんらの怪演が光ります!特に埼玉県内での動員が異様に伸びているそうで、映画を観た埼玉育ちの番組スタッフも、何度も大きくうなずいたとか…。


第1位『 映画ドラえもん のび太の月面探査記 』(公開1週目)

子どもたちの春休みが近づくと気になるのが、やっぱり「ドラえもん」!通算39作目となる今作の原作は、直木賞作家で“大のドラえもんファン”という辻村深月さん。物語の厚みがすごい!と評判だそうで、大人もしっかり楽しめるそうですよ。



以上、最新の全国映画動員ランキングトップ3でした。
そして今日は、今週末より公開されるクリント・イーストウッド最新作『運び屋』について、映画ライターのよしひろまさみちさんに伺いました。


中西:さぁ!おなじみ映画ライターのよしひろさんなんですが、今日は出張中ということで、お電話がつながっています。おっはー!いまどちらにいらっしゃるんですか。


よしひろ:はい。いまはロンドンにおりまして、昨日の夜10時過ぎくらいですね。。今日は伺えなくてすみません…!


中西:いえいえ。ではさっそくお話を伺っていこうと思うんですが、このクリント・イーストウッド最新作『運び屋』というのはどんなストーリーですか。


よしひろ:はい。これタイトルが穏やかじゃないんですけれど、実は内容もおだやかではない話でして、実話なんですね。実際にあったお話は、87歳のご老人がひとりで大量のコカインを運んでいた、という報道記事があったらしんですけれど、それを読んだイーストウッドがぜひそれを映画化したいと実現したのがこの作品です。
映画では90歳の老人という設定になっているんですけれど、商売が失敗して自宅を差し押さえられて途方に暮れていたところ、車の運転さえ出来れば良い仕事があるよ!と声をかけられたが、実はそれが麻薬カルテルの運び屋の仕事だった、というお話です。


綿谷:映画『運び屋』のよしひろさんおすすめポイントは?


よしひろ:あのですねぇ、今までイーストウッドは監督もして、出演もしてと良くやっていましたけれど、さすがにもう88歳じゃないですか。普通だったら88歳で何が出来る、という感じなんですけれど、この方はスクリーンの中では本当にヨボヨボで腰の痛そうな演技をするんですが、それが全て演技だということを考えてみると、もうビックリですよ。


綿谷:わたしも先日この映画を観てきたんですけれど、この映画は“赦し”がテーマだと思うんです。で、エンディングも普通だったらきっと望まないだろうな、という形でしたが、今回はそのおかげですごく解放される感じがすごく良かったと思うんですが、いかがですか。


よしひろ:確かにその通りですよね。テイストとしては「グラントリノ」に近いかな、というノリはあるんですけれど、こうじゃないよね…でもこうだよね。というすごくシブいエンディングだったと思います。
で。プラス、これはいつもの通りなんですけれど、息子のカイル・イーストウッドの音楽が使われていて、それがうまーくこのいぶし銀のお話にぴったり来る、という仕掛けになっております。


綿谷:音楽も本当にぴったりとはまっていましたし、何よりも彼のあの“おじいちゃん”の演技が本当に演技なの?っていうくらいリアルでしたよね。


よしひろ:(笑)正直ね、これ最初に観たとき「大丈夫かな?本当に死んじゃうんじゃ…」と心配したんですけれど、話を聞いてみたらあれは本当に演技で、実際にはカンガルーのごとくはね回っていた、というね。あと10年はお元気そうです。


綿谷:今回の「運び屋」では10年ぶりに主演も務められたということですが、まだまだ活躍する姿を見せて欲しいですね。
で、現在ネット上では「クリント・イーストウッドを語ろう」というキャンペーンも行われているそうです。こちらもぜひチェックしてみてください!