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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.04.26

3回目の緊急事態宣言

nullネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。

今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。


3回目の緊急事態宣言

ユージ:新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京・大阪・兵庫・京都の4都府県を対象に、きのうから3回目の緊急事態宣言の期間に入りました。今回は期間が短い分、これまでと違い、幅広い業種に強い措置が取られています。そこで、今回の緊急事態宣言のポイントについて、神庭さんに解説して頂きます。


神庭さん:まず、基本をおさらいしておきたいんですけれど

・期間は4月25日から5月11日まで。1〜3月の2度目の宣言では、飲食店に的を絞って「時短営業」を要請しましたが、3度目となる今回は、酒類やカラオケ設備を提供する飲食店、百貨店やショッピングセンターなど、幅広い業種に休業を求める強い措置となりました。
・酒類を提供しない飲食店の営業は「重点措置」と同様、午後8時までということで、時短営業となっています。
・生活必需品を扱う施設は除くので、デパ地下は対象外となります。その他、デパートの中では化粧品も必需品だということで、化粧品売り場は営業しているところもあるようです。


ユージ:なるほど。他にも何かあったりしますか?


神庭さん:1000平米を超える劇場や映画館、家電量販店や書店などの商業施設やスポーツクラブ、パチンコ店やゲームセンター、美術館や動物園なども休業要請の対象となっていますね。ただし、東京都の場合は、1000平米以下のところも休業協力を求めていたりします。
が、書店や美術館など感染リスクの低いところまで、幅広く規制の網をかけるのは「どうなのかなぁ」という疑問もあります。例えば映画館は“密閉空間”というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は高い換気能力があり、20分ほどで館内の空気がすべて入れ替わると言われています。観客動員が2800万人を超えた「鬼滅の刃」大ブームのさなかでも、映画館クラスターが発生したという話は聞かなかったですよね。また、パチンコ店も昨春の緊急事態宣言の際にバッシングを受けましたが、いまだに1件のクラスターも報告されていませんし「娯楽・楽しむこと=悪」みたいな風潮になってしまうのが危ういかな、と思っていまして、「コロナと道徳は混ぜるな危険!」って僕はずっと言っているんですけれど、今回もそれが当てはまるのかな、と思います。


吉田:要請を受けて休業した施設の手当は今回、どうなっているんですか?


神庭さん:気になるところですよね。緊急事態宣言が発出される4都府県では、休業者のために活用できる雇用調整助成金に加えて、休業要請に応じた施設に対して協力金というのを支給することになっています。飲食店の場合、中小企業は4〜10万円、大企業は1日最大20万円。ショッピングセンターなどの商業施設は、1日あたり20万円でテナントは2万円ということで、独自に上乗せする自治体もありますが、1日2万円ではなんともなぁ…という。ひとりの人がちょっと高い服を買ったらそれだけで2万円、というレベルですから「それだけ!?」という感じはあります。
しかも金額が不十分な上に、1〜2月の緊急事態宣言時の飲食店の時短営業に対する協力金が、まだ全然支給されていないんですね。


ユージ:行き渡っていないんですね。


神庭さん:そうなんです。楊井人文さんという方の取材によりますと、1〜2月分がまだ半数ほどしか支給されておらず、3月分は申請すら始まっていない状況だそうです。その上で今回の休業ですので、資金繰りに行き詰まって、倒産や閉店を余儀なくされる企業が増えることが予想されています。


ユージ:これは厳しいですね…。各業界の反応はどうですか?


神庭さん:1日20万円の協力金について、ファッション情報サイトWWDは「百貨店は4000〜5000人の人が働き、1日の売上高は数億円になる。まったく話にならない」という百貨店関係者の声を紹介しています。もうケタが違うよ、ということですね。
また「無観客営業」を要請された浅草演芸ホールは、ホームページに次のコメントを掲載しています。

東京都からは演芸場に対して「無観客開催」の要請がありましたが、「社会生活の維持に必要なものを除く」という文言があり、大衆娯楽である「寄席」は、この「社会生活の維持に必要なもの」に該当するという判断から、4月25日以降も通常通り営業することといたしました。

これを受けて、鈴本演芸場、新宿末広亭、池袋演芸場も同様に営業を継続していまして、ネット上では「英断」「粋だね」ということで支持する声が広がっています。
そもそも寄席を無観客で…ってどういうこと?みたいなことがあると思うんですが、休業要請だったら分かるんですけれど、支援金を払いたくないから無観客と言っているのかな、と。ほかにも無観客を要請しているリストというのがあるんですが、ゴルフの練習場とかテーマパークとか遊園地とか、「一体どういう無観客を想定しているのかな」と。


ユージ:無観客で出来る業種じゃないですよね。


神庭さん:そうなんですよ。だからそこのところがクエスチョンマークでいっぱいになってしまって。きちんと支援金のことなども含めて対応してほしいですし、休業要請を出すなら休業要請で、支援金をしっかりと出す、という形にして欲しいなと思います。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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