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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.04.29

アメリカのディズニーが従業員の“多様性”を認める

nullネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。

今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。


アメリカのディズニーが従業員の“多様性”を認める

ユージ:今日は、アメリカのディズニーが「ダイバーシティ」の推進の一環として、従業員の“身だしなみ”に関する規定を緩和した、というニュースについてお話を伺っていきます。


吉田:はい。ダイバーシティとは、男性・女性といった性別の違いだけでなく、人種、年齢、宗教、学歴など働く人それぞれの「多様性」を意味しています。このアメリカでのディズニールックの規定緩和を受けて、ネット上では一部「多様性が尊重される中、日本も規定が緩和されるべきでは」という声が上がっています。


ユージ:神庭さん、今回アメリカのディズニーが行なった規定緩和について、改めて教えて頂けますか?


神庭さん:はい。「ディズニー・ルック」と呼ばれる、従業員の身だしなみに関する規定が変わったんですね。もともとディズニー・ルックはかなり規定が厳しくて、「ヒゲは1センチ以内」とか「あまり奇抜な髪形はNG」などの厳しいルールがあったんですが、ジェンダーの多様化に鑑みて、髪型やネイルなどある程度緩和しましょう、という話になっています。これはアメリカのディズニーの話なんですが、一定のルールの下でタトゥーやアクセサリーの着用も許可される様になってきている、ということなんですね。


ユージ:自分のルーツを象徴するようなタトゥーもあったりしますからね。


神庭さん:そうですね。民族的なバックグラウンドがある場合もありますから。


ユージ:テーマパークにおける、ダイバーシティ推進の流れ…どう思われますか?


神庭さん:とても良いことだと思いますね。ディズニーの映画に関しては、昔は白人のような見た目のヒロインばかりでしたが、90年代以降は「アラジン」「ポカホンタス」「ムーラン」など、様々な人種が登場するようになりましたよね。この間も話題に出ましたが、最近は場内アナウンスも、多様性への配慮から「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls」という文言を「Hello Everyone」などに変更しています。
また、2016年に公開された映画「モアナと伝説の海」には、タトゥーを入れたキャラクターが登場し、「民族文化」としてのタトゥーが肯定的に描かれています。タトゥーを容認する今回のディズニーの発表も、一足先にタトゥーを解禁していた作品に、現実が追いついた、と考えると、自然なことなのかなと思いますね。


ユージ:多様性を受け入れていくダイバーシティの推進は、日本の政府が掲げる「働き方改革」の一環でもあると思うんですよね。多くの人が働きやすい環境作りは、それ自体が職場にダイバーシティをもたらす、とも言えるんじゃないかと思います。


吉田:そこで、テーマパークのお話から少し離れまして、国内の企業の「働き方の多様性」について、働き方評論家で千葉商科大学准教授の常見陽平さんにお話を伺いました。常見さんによると…

「日本も国をあげて多様な働き方を推進していて、企業内の服装の自由化などはとっくに行われている。また、完全リモートワーク、週休3日制、副業推進などは知られていると思うが、社員の相談を『AIボット』が受ける企業もある。例えば、同性パートナー制度など、人に必ずしも言いたくない件などを相談できる。
ただ、多様性による懸念点として、“自由で柔軟な働き方”は労働時間の増加につながってしまう可能性もあり、多様性の目的が世間の注目を集めるためだけ、というものではダメで、機能しなければ意味がないと思う。」

…ということでした。


ユージ:神庭さんは、どのようにお考えですか?


神庭さん:そうですね。僕は今回のディズニーのような取り組みは非常に良いと思いますけれど、常見さんのご指摘もごもっともで、「働き方改革」というと、メディアは「いいこと」「プラスなこと」という文脈で持ち上げてしまいがちなんですが、例えば週休3日制も選択的だったら良いんですが、それが強制になった瞬間、やり方次第ではリストラの道具にされてしまう可能性もありますし、「新卒の人を役員にします」と言って、実際には残業代のつかない「名ばかり管理職」みたいになってしまったら、それは問題だよね…という話になりますので、「働き方改革」に問題があったら、さらにそれを改革する「働き方改革・改革」が必要になるかもしれませんし、僕ら“伝える側”も「伝え方改革」をしなければならないかな、という風にも思っていますね。



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