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リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.04.09

『競泳の池江璃花子選手』にフォーカス

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金曜日の『リポビタンD トレンドネット』は“スポーツ”をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うのは、水泳競技を中心に取材をされている、スポーツライターの田坂友暁さんです。
田坂さんにお話を伺う話題はこちら!


【競泳の池江璃花子選手】


「そもそも、こういう結果をもともと始まる前は狙ってなかったですし、まあでも、しっかり結果もついてきてくれて、良かったと思いますし、まあこれから、あと数か月でどこまで自分が体力をつけて、記録を伸ばせるかというところがこれからの課題かなと思います。」



ユージ:池江璃花子選手、昨日の女子100メートル自由形で優勝した後のコメントでした!すごいですね!


吉田:快挙ですね!


ユージ:本当にいろんな戦いを乗り越えてきている池江璃花子選手です!


吉田:東京オリンピックの代表選考会を兼ねている競泳の日本選手権は、第6日のレースを終えた昨日の時点で、競技生活に戻ってからおよそ1年の池江璃花子選手が400メートルのリレーとメドレーリレー、2種目のメンバーとして東京オリンピック代表入りを内定させています!


ユージ:すごいです!池江選手の活躍について田坂さんにお話を伺いました。


田坂さん:今大会においてですね、池江選手に周りが期待していたことというのはですね、“期待”という言葉が適当かはわかりませんけれども、彼女には本当に良い記録、楽しく泳いでもらうということが本当に関係者の皆さんが願っていたと思います。何よりですね、日本選手権という日本一の大会に、まず、そもそも出場するという事自体がですね、まだ現場に復帰してから1年も経っていない状況の中で、よくここまで記録を伸ばしてきてくれたと、本当に希望でいっぱいだったと思います。一部ニュースで報じられた100メートル バタフライの入場時に「ただいま」と呟いて入場したようにですね、彼女も望んでいた復帰ですので、そういう場を楽しもうという気持ちで彼女は望んでいたと思います。その結果が素晴らしい結果で、それについて、驚きよりも胸に何かがこみ上げてくるような、そんな雰囲気がやはりですね、会場全体に伝わっていったような気がします。

怪我をする前とした後、病気をする前とした後、それはやはり身体だったりとか、メンタルもですね、経験したことによって大きく変わると思うんですよ。それをですね、池江選手は元に戻すという頭はないと思います。どちらかというとですね、病気を受け入れて、筋肉が落ちてしまった自分も、泳げない自分も、練習についていけない自分も受け入れて、その上で病気を経験した後の新しい池江璃花子というものを自分で作ろうとしているような雰囲気を感じますね。なので、本来の自分を取り戻すアスリートの気概という面で言えば、だいたい1回目は、“試合という場に戻ってきたことへの感動”、そして、インカレに出た時にですね、“勝負というものに身を置く楽しさ”、そして、ジャパンオープンで“負ける悔しさ”、そして、今回の日本選手権で“勝つ喜び”ですよね。本当にアスリートとしての感情を少しずつ取り戻していったところだと思いますけれども、それも含めてですね、そういうことを新鮮に感じられる自分だったり、そこに向けて今できることを精一杯にやって、結果を残して行くという“新しい自分”ですよね、まさに今までの自分に戻るのではなく“新しい池江璃花子を作っていく”ような感じで頑張ってきたんだと思います。

アスリートが“楽しむ”という言葉を使うと、ちょっと批判に晒されたりとか…そういうことがよくあるんですけれども、楽しめないとですね、記録だったりとか結果はやっぱり残しにくいんですよね。今までもそうでしたけども、世界で戦って、ただ負けた勝っただけでなくて、彼女の存在が非常に大きいのは、2019年の世界選手権の時に女子100メートル バタフライの1、2、3位の選手が手のひらに「Never Give Up Rikako」とメッセージを送ったのと同じように、サラ・ショーストロム選手が数ヶ月前に骨折をした際に、逆に彼女が「Never Give Up」と手のひらに書いてメッセージを返した。そういうことは、とても素晴らしいと思うんですよ。ただの馴れ合いではなく、勝負の世界になったら、“絶対に負けたくない!”、“彼女に負けるもんか!”、“ぜったに勝ってやる!”という気持ちがある。でも、彼女の素晴らしさも認めていて、アスリートとしての素晴らしさも認めていて、そういう関係性を彼女は、世界と戦うことで世界中のアスリートと通じていたと思うんですけれども、またですね、これからも彼女は、まだまだ若いですから、パリも目指すとおっしゃっています、だから、3年後もですね、2024年、また、その先だったりとかとなると、多くの選手と接する機会も増えてくるでしょうから、ぜひ、たくさん交流して、世界中にたくさんライバルを作って、ライバルと戦って、そこで、“負けた”、“勝った”、“ベストが出た!”やっぱり、そういう中でするスポーツ、“水泳は楽しいな!”と思い続けてもらいたいなというふうに思いますね。


ユージ:はい。いやぁ、本当に池江璃花子選手には多くの方々が勇気とか元気をもらっていると思うんですよね。まさに今回のオリンピックへの切符を手にした池江璃花子選手の背中を見てね、多くの方が感動したと思うんですけれども、本当に素敵ですね。


吉田:池江璃花子選手、今日は、50メートル自由形に出場します。2月にあったジャパンオープンでは2位だったということで、万全を期して優勝を狙ってくるのではないでしょうか。楽しみですよね。


ユージ:楽しみにしております。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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