日曜アートサロン和錆  Every Sunday 6:00-6:30

この番組は、毎週さまざまなゲストをお迎えして、
アートと過ごす幸せなひと時について、お伺いします。

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TOKYO FM

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2018.11.18
書道家・武田双雲さん 「新しい道へ」
「日曜アートサロン 和錆」では、毎週さまざまなゲストをお迎えして
”アートと過ごす刺激的なひととき”について語っていただきます。

今週ゲストにお迎えしたのは、先週に引き続き、書道家の武田双雲さんです。

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【武田双雲】
書道家。1975年熊本県生まれ。
3歳より書家である母、武田双葉(そうよう)に師事し、書の道を歩み始める。
2001年、25歳で書道家として独立。NHK大河ドラマ『天地人』、世界遺産『平泉』、スーパーコンピュータ『京』など数々の題字を手がける。
独自の世界観で、個展や講演活動も開催、メディア出演も多数。
一方、主催する書道教室には300近くの門下生が通う。
また、さまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーションや、世界各国からの依頼で書のパフォーマンスやワークショップを行い、海外へ日本文化を発信している。
2017年には藤沢市の鵠沼海岸でオーガニックカフェギャラリー「地球」を開く。
ベストセラーになった『ポジティブの教科書』ほか、著書も多数。
唯一無二の活動を展開する書家として、その言動は常に注目を集めている。



現在、「アートサロン和錆 名古屋店」で開催中の個展「楽」では、これまでに双雲さんが書き溜めていた作品を展示販売しています。

日々、書を書かれている双雲さんですが、「筆があることが当たり前で、書を書くことが当たり前で、書けるのが当たり前になっている自分が嫌で」と思い、「2020年に書道教室をやめる」と、昨年突然宣言をされました。

“書道から離れて一から出直そう”という考えに至ったそうなんです。
そのためには書道教室も、書道道具からも断絶することが必要になり、“書きたくても書かない”という、ストイックな生活を送ったそうなんです。



そうすることによって、今までのことが新鮮に見えてきて「本当にありがたい気持ちになった」と、感謝を感じるようになったんだとか。そういったことを経て、今では新鮮な気持ちで書道に向かっているそうなんです。

そして、アメリカのカリフォルニアにアトリエを買った双雲さんは、2020年を目処にアメリカの田舎に移住の計画をしているんです。
そのきっかけは出雲大社の奉納の書を依頼された際、当日はひどく気持ちが落ち込んでしまったそうなんです。
まったく体が動かず、完全に暗闇にいるような状態になり、周囲がとても心配をするほどでした。



そして、いざ書を書く時に風が吹き、すべてが吹き飛んだ気がしたそうなんです。
その書を書き終えた夜、寝ている奥様を起こして「書道教室をやめるんだ」と言ったそうなんです。
さらに、その場で師匠であるお母様に電話をして、「書道教室をやめるんだ」と、涙をボロボロ流しながら伝えました。

顕在意識の中では「書道教室をやめるのは嫌だ、アメリカに行くのも怖い」と思っていても、潜在意識の方が勝っているそうなんです。

【開催情報】

「武田双雲展『楽』」
開催期間:2018年11月10日(土)〜11月25日(日)
※初日は14:00開館
展示:アートサロン和錆名古屋店
11:00〜18:00 (月・火曜日定休)[入館無料]

アートサロン和錆「武田双雲展『楽』」

書道家・武田双雲 公式ブログ『書の力』

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