ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今回ご紹介するのは、四国三大河川の一つ、仁淀川の近く、高知県土佐市。
ここで、小夏の生産を営むご夫妻、西原久史さん・秀香さん。

この小夏、実は以前ご紹介したニューサマーオレンジと同じ種類の柑橘なんです。地域によって呼び名が変わるもので土佐では小夏・土佐小夏と呼ぶんですね。3月末から4月上旬に旬を迎える、テニスボールくらいの黄色い果実が特徴です。

白い甘皮も食べられる、爽やかな味のこの小夏。
もともと小学生の頃から家で栽培されていた文旦の収穫を手伝っていたという久史さん。結婚を機に3年ほどしていた仕事をやめて、農家を継ごうと決意。
最初はご夫婦二人とも、農業はわからないことだらけて、くじけそうになることも多かったそうですが、子どもが生まれ、やるしかないという覚悟で臨むようになったそうです。

それでも周りの農家さんも気軽に相談に乗ってくれる環境で農業を営む西原さん。自分でも経験を積んだときに若い農家さんの相談に乗りたいと言ってました。思いも経験も受け継がれていく、素敵な連鎖ですね!

小夏生産の楽しいところを聞いたところ、久史さんは「春になって花が咲いて大きくなっていくのを見ると、自分の子どもを育てているようで楽しい。」、秀香さんは「収穫された小夏を綺麗に箱詰めできたときが楽しい!」とそれぞれ違う部分で楽しさを感じていらっしゃるようでした。
夫婦でずっと一緒に作業をしている西原ご夫妻。言い合いにもなるけど、やはり自然に仲直りできるし、仕事が一緒だからこそ、今考えていること、悩んでいることがわかることもいいことだと語り合っていました。通じ合うって、大事なことなんですね。

そんな西原ご夫妻の今後の夢は、規模を拡大して、いつか子どもが大きくなった時に農業をやりたいと思ってくれたら嬉しい。そして農家で育つことを誇りに思ってくれて、自分たちが育てる食べ物を好きになってくれたらいいなと語ってくれました。

甘みと酸味のバランスのとれた爽やかな初夏の味、ぜひ食べて見てください!
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