ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今日ピックアップするのは、鳥取県湯梨浜町。

鳥取といえば、砂丘もそうですが、なんといっても梨が有名、その中でも二十世紀梨が代表的ですね。

今日はここ鳥取で梨を生産するJA鳥取中央の寺地政明さんにお話を伺っていきます。
そもそも鳥取の二十世紀梨の歴史は、1世紀以上と言われています。
寺地さんがいる東郷では112年だそうです。
明治時代から栽培がされていたんですね。驚きです!

特にここ鳥取の東郷では東郷池という池があり、日本海の影響で気候が温暖な上に、4〜6月の間雨が少なく、しかも台風も影響が少なく水捌けも良いということがあり、梨の栽培にはとても向いているのだそうです。

改めて二十世紀梨についても説明していただきました。
赤梨、青梨に大きく分かれる中の青梨に分類される品種で、甘さと酸っぱさのバランスがよく、食感がシャリっとしているのが魅力とのこと。甘いだけでなくて酸っぱさもあるんですよね。食感にも潤いを感じます。

市場に出しているのでスーパーなどでも買えるのですが、ギフトとしての需要が高いんだそうです。
川瀬さんも、「贈り物で梨が1箱贈られてきたら、思わず目が潤んじゃうくらい嬉しいですよね!」と想像を膨らませてました!

お話をしてくださった寺地さんは32年目の農家さん。
ベテランと言われるそうですが、自分としては「まだ収穫を32回しかしていない。」ととても謙虚な様子でした。
そんな寺地さんに栽培において大変なことを聞くと受粉作業が特に大変だそう。そして梨の実を大きくするときも、鳥取では梨に2回袋をかけるのでとても手間がかかると言っていました。手間をかけた分だけ良いものが実るんですね。

そうして手間をかけた梨。
ギフトにふさわしい、思った通りの梨ができるのが一番嬉しいと語っていました。やっぱり東郷の梨が美味しいと言われると嬉しいんだそうです。

この地域、梨の生産者は280人くらいで、昨年くらいから新規就農がありIターンも増えて若い人もいるのだそう。

長く農家を続けていることについて「自分もこうして仕事ができるのは妻のおかげ。」と恥ずかしそうにしっかりと寺地さん、話してくれました。

そんな寺地さん。今年「も!」良い出来の梨ができたとのことです!

食べる30分前に冷蔵庫に入れて生で食べるのがおすすめですが、サラダ、カレー(3mmくらい切ってのせる)も美味しいんだそうです。カレーにも合うんですね!夏っぽくてお腹が減ってきます!!

寺地さんにこれからやっていきたいことを聞いてみると、「これ以上二十世紀梨を減らさないず、そして流行の味として鳥取が取り組んでいる赤梨・新甘泉(しんかんせん)も育てつつ『今よりも鳥取といえば梨』と言われるようになりたい。」とのことでした。
もっと代表的な存在にという思い、向上心に溢れる素敵な目標ですよね!

本当は冬の12月に歳暮としても出せる梨まで鳥取では生産している鳥取の梨、全国で流通している梨のほとんどは二十世紀梨の血統を引いているくらいなんだそうです。酸と糖のバランスのよい鳥取の梨、ぜひ食べてみてくださいね!