ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週は、神奈川県伊勢原市でお米と小麦を生産する、内藤正行(ないとう・まさゆき)さんにお話を伺いました。
小田急線で新宿から約1時間。大山を望むことが出来る、自然豊かな場所です。

内藤さんは「はるみ」というお米を生産されています。
「はるみ」は、全農営農・技術センターが開発した品種で「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」を交配させたつやと甘みが特徴のお米。

小麦作りは、7〜8年ほど前からスタート。ビール麦を作る同級生と一緒に始められました。
この日は青々とした小麦の稲が広がる風景がありました。

小麦作りのきっかけは、パン屋さんから小麦生産を依頼されたこと。
「湘南小麦」として使われ、市内および都内のパン屋さんで販売されています。
その美味しいパンを求めて、週末は長蛇の列が出来ることもあるとか!

今回、内藤さんの田んぼにてお話を伺いましたが、今は、前の稲刈りが終わって切り藁と土がうなった状態。
田んぼの土をよく見てみると、切り藁が!そのおかげで、ふかふかの土をつくることが出来ます。
6月1日頃から田植えがスタートし、早くて9月下旬に稲刈りが行われます。

内藤さんがお米作りで大事にしている事。それは、土づくり。
有機質(たい肥や切り藁)を使うことで土に還元していらっしゃいます。
生産者同士のつながりも大切にされていて、稲刈りの際に出た藁を牛のエサとして酪農家に譲ります。
それを食べた牛から出たたい肥を酪農家から貰い田んぼに肥料として還元することで、農家にとっても酪農家にとっても良い循環が生まれているそうです。

日々の作業に加えて、内藤さんが取り組んでいらっしゃること。
それは、田んぼの生き物調査。全農から声がかかり、17〜18年前から始められました。
1年に1回、参加者の皆様と一緒に田んぼに入って普段中々見る機会のない、田んぼの生き物に触れることが出来ます。

「それによって消費者の皆様とのつながりが強くなり、皆さんの声が直接聞けるようになって嬉しい。」と話してくださいました。

「今後は若者たちにお米作りの楽しさをわかってもらいたい」という内藤さんの想いが伝わってきました。