ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週のあぐりずむWEEKENDは、長野県茅野市で、全国でジビエ料理を広める、一般社団法人日本ジビエ振興協会 代表理事藤木徳彦(ふじき・のりひこ)さんにお話を伺いました。

ジビエと言うのは改めて、フランス語で 狩猟で捕獲された野生鳥獣の事。
気になるのはその肉質。
獲ったあとの処理の仕方によって、そのお肉を美味しくいただけるかどうかが変わってきます。
ジビエは、赤身で筋肉質なため、鉄分が非常に多く女性やアスリートの食事にも向いています。

藤木さんは日本ジビエ振興協会の代表理事をされています。
東京から茅野市へ移住。農家へ直接野菜を仕入れに行った際、野菜の獣害の話を聞きます。
であれば、鳥獣被害対策として何かできないかと考えます。
そして、信州ジビエとして広めるに至ったのです。

元々、保健所的にはルールのない食べ物だったジビエ。
2014年に厚生労働省がジビエに対する国としてのガイドラインが作成されるまでは食品として認められていませんでした。
その後、国として認められたことでジビエ振興の流れが生まれました。

協会は「美味しいジビエを日本の食文化として普及させ、地域に貢献する」という理念のもとに活動されています。
ただ、美味しく普及していくにはまずは安心で安全なのかを確証する必要があります。
肉を衛生的に管理するために、平成30年、国産ジビエの人証制度を立ち上げた藤木さん。
認証された加工施設が増え、全国へ流通が回るように活動されています。

藤木さんのレストラン「エスポアール」で提供されているジビエメニューは様々。
自家製シカ肉のサラミ、アナグマのテリーヌ、ジビエの骨で録ったコンソメスープなど。
アナグマ、カモ、鹿、鳩、など様々なジビエ料理を提供されています。

特にツキノワグマと鹿がお好きだという藤木さん。
今後は、「いつか家庭のテーブルに鳥獣肉が定着することを目標に頑張っていきたい」と話してくださいました。

ジビエに抵抗があったという方も、これを機に食してみては?
藤木さん、ありがとうございました!