PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2021年5月1日放送

Passenger

藤井隆

本日のお客様は、藤井隆様。
1972年、大阪府出身。1992年に吉本新喜劇の若手オーディションに合格され、一時期はサラリーマンと芸能活動を両立されていました。その後、「ホット!ホット!」などのハイテンションギャグで全国区の人気を獲得。2000年には、「ナンダカンダ」で歌手デビューされ、同年には紅白歌合戦に出場。その音楽性の高さは、音楽業界でも一目置かれる存在となります。また、俳優としてもNHK大河ドラマ「真田丸」、TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演するなど、幅広く活躍されています。
昨年は、ご自身主催の音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」から、アルバム「SLENDERIE ideal」をリリース。このアルバムでは、川島さんも「where are you」「若者のすべて」の2曲で参加しています。
今回は、公私ともに仲の良いお二人がドライブを楽しまれました。


「SLENDERIE ideal」

 

 

〜藤井さんと川島さんとの関係性〜

過去には、「北斗の拳」の作者・原哲夫先生の元へ、一緒にロケに行ったこともあるそうですが、お二人が仲良くなったきっかけは、6年ほど前のイベント。新宿NAKED LOFTで行われた藤井隆さんのイベントに後輩の川島さんが呼ばれました。藤井さん、レイザーラモンRGさん、椿鬼奴さんのお三方が歌うイベント!川島さんの出番となり舞台に呼び込まれると、お客さんは総立ちで、音楽のライブ会場のような雰囲気でした。ここで川島さんは尾崎豊さんの曲を歌い、ほとんどトークをしないイベントは初めての経験でした。打ち上げの1次会では、藤井さんとお笑いのお話もされましたが、メインは二次会のカラオケ。4時間歌いっぱなしで、お二人は仲を深めていったそうです。川島さんにとって藤井さんは、歌を教えてくれた不思議な先輩!スタッフへの気配りなど見習う事が多いと、尊敬しています。


(2019年・藤井さんと川島さんのお写真。
この日にアルバム「SLENDERIE ideal」に参加して欲しい!そして、サックスを練習して欲しいと頼んだそうです!)

 

 

〜芸人の道へ〜

吉本新喜劇の若手募集オーディションを受け、芸人の道へ進んだ藤井さん。当時は、サラリーマンと芸能活動を両立されていました。しかし、TVでレポーターをしている姿が職場の人に見つかり、会社の方針として副業はしてはいけないと言われてしまいます。また、同じ頃に吉本興業のマネージャーさんからもどちらの道で生きていくのか、選択を迫られていた時期でした。勤めていた会社にも恩がありましたが、珍しい職業に就きたいという想いがあり、芸人の道を選択されました。
新喜劇に入団された頃は、お客さんの反応もあまり良くなく、吉本の社員さんからは注意を受ける日々で、あまり楽しさを見つけ出せませんでした。そして藤井さん自身、当時は、芸能活動に関して正直どうでもよかったと語られます。いずれクビになると思っており、嫌になったらすぐ辞めればいいとすら考えていたそうです。そのため、しっかりした芸名をつける方(池乃めだかさんなど)が多い新喜劇の中で、本名で出演されていたとおっしゃいます。


(吉本新喜劇に入団された頃の藤井さん)

しかし、新喜劇の優しい先輩方のフォローのお陰で頑張ることができ、舞台で笑いを取ることも増えていきます。そして、舞台の台本がきっかけに、その後、藤井さんの代名詞となる“ハイテンションキャラ”を確立させていきます。また、当時視聴者だった川島さんが印象深い出来事は、ダウンタウンの番組企画(キャラ設定だけ決められており、部屋に入ると怖い人たちが居て、どういう振る舞いをするかという企画)で、周りの芸人が次々とスベるなか、藤井さんだけが爆笑を取っていたこと。この日、藤井さんはこの番組収録とモノマネ番組の収録を掛け持ちされており、モノマネ番組では華原朋美さんのマネをする山田花子さんと一緒に、小室哲哉さんに扮して出演し、その後すぐにダウンタウンの番組に向かうというハードスケジュール。忙しさのあまり後先を考える余裕もなく、ガムシャラに挑んだことが良い結果に繋がったそうです。


(配信ライブのお写真)

 

 

〜歌手活動〜

2000年に、浅倉大介さんプロデュース曲「ナンダカンダ」で歌手デビューを果たした藤井さん。同年には紅白歌合戦にも出場されていますが、実は歌手活動は最初、あまり乗り気ではなかったそうです。しかし、所属していた音楽レーベル「アンティノスレコード」の社長さんはよく面倒を見て下さって、「あなたのライブが人生で初めてのライブになるお客様がいるからしっかりして(音楽活動に真剣に取り組む)下さい」と声を掛けられました。実際、藤井さん自身、人生で初めて観た大貫妙子さんのライブは鮮明に覚えていました。社長からの言葉を受け、あの時の大貫妙子さんの立場に自分がなるのだと気付き、目が覚めました。


(『ナンダカンダ』リリース時のアーティスト写真)

初コンサートでは、今の藤井さんの礎となる経験をされます。新喜劇では「ネタ振りが大事!」と教えられ続けてきた藤井さん。しかし音楽のコンサートでは、ネタ振りの必要がなく、曲のイントロが掛かるだけで歓声が湧いていて、大きな衝撃を受けます。それまで藤井さんは、本業のお笑い以外の仕事をすることに対してあまり理解が出来なかったそうですが、初コンサートを終えて、“やり方が違う(他ジャンルの仕事)ことをこれから色々教わって、藤井隆という人間を伝えてくんだ”と感じたそうです。
この発見を踏まえて、藤井さんは改めて、自分は劇場やコンサート、テレビの生放送など、お客さんが目の前にいて、LIVEで時間を共有できる環境が好きなんだなと気づきました。


(番組ロケ時でのお写真)

 

 

〜結婚、そして今後〜

仲良し夫婦で有名な藤井さんと乙葉さんご夫婦。お二人のキューピットは関根勤さんだそうです。「笑っていいとも!」にレギュラーで出演されていた頃、同じレギュラーだった関根さんと、好きな芸能人について談笑している中で、ただファンとして乙葉さんのお名前をお互いに出し合っていたそうです。その後、「いいとも」の忘年会で、別の曜日のレギュラーだった乙葉さんを、関根さんが藤井さんの席の近くにアテンドして下さり、その後二人は意気投合されました。そして、気になる藤井さんのプロポーズの言葉とは・・・川島さんが、噂で聞いた(ネット上でも有名な)話の真相に迫りました。

(以下、噂の話)

藤井さんと乙葉さんが結婚について話し合った際、一年後にお互いの気持ちが変わっていなかったら結婚しましょう、ということになった。そして一年後、乙葉さんは「私の気持ちは変わっていません。藤井さんのことが好きです」と伝えると、藤井さんは「僕は気持ちが変わってしまった」と伝えた。その言葉を聞き、ショックで泣いてしまった乙葉さんに対して、藤井さんは「僕はもっとあなたのことが好きなりました」と伝え結婚に至った。

この素敵なエピソード(噂)に対し、藤井さんは照れながら、芸能人同士の結婚ということで、事務所の方や周囲の方へのご理解・ご協力を頂くために時間を置いたことは確か、プロポーズの言葉に関しては・・・言った可能性はゼロでは無い、と濁しながらも回答して下さいました。謎が謎を呼びましたが、藤井さんの素敵な人柄なら、おっしゃっていそうですよね!


(2020年・アルバム『SLENDERIE ideal』発売記念イベント後のお二人)

今後の目標は、ずっと喜劇やコメディの劇場に呼んでもらえる芸人になること。現在は東京在住で、吉本新喜劇に出演することはないですが、吉本新喜劇で生まれ育った藤井さんだからこそ、新喜劇に出演することの難しさも含め、伝統を守る大切さを知っておられます。だからこそ、お客さんと時間を共有できる、吉本新喜劇に今後も呼ばれ続ける芸人でありたいそうです。そして、近い夢は、再び川島さんに楽曲を提供すること!息の合ったお二人のタッグで、今後新たな曲が生まれることを期待しましょう!

 

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PLAYLIST
  • 「ナンダカンダ」
    藤井隆
  • 「where are you」
    川島明
  • 「14時まえにアレー」
    藤井隆
  • 「アイモカワラズ」
    藤井隆
  • 「Love's Moment」
    椿鬼奴