PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2021年6月26日放送

Passenger

井森美幸

本日のお客様は、井森美幸様。
群馬県出身の元祖バラエティアイドル。1984年、高校1年生の時にホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝。翌年「瞳の誓い」で歌手デビュー。バラエティアイドルの先駆けとしてTVに多数出演しお茶の間の人気を獲得!「井森ダンス」と称される衝撃的なダンス映像も有名ですが、どの時代でも周りの方から愛される女性タレントさんです。趣味は野球観戦で、プロ野球から高校野球までを網羅!今回は、気さくでお茶目な井森さんと共演経験も多い川島ドライバーが旅に出ました。

 

 

〜井森さんと川島ドライバー〜

井森さんと川島さんは過去に何度も共演されていますが、川島さんが特に印象に残った出来事は、あるロケの移動中の車でのこと。当たり前のようにロケ車に乗ってきた井森さんに対して、川島さんは「井森さんクラスのベテランの方は、事務所の車や他の車で移動されないのですか?」と尋ねたところ、「私はロケバスでみんなと喋るためにロケに来ているんだ!」と返答。笑 井森さんにとって、移動中の車内は、共演者の方々との大切なコミュニケーションの場になっているそうです。現在、芸歴35年の井森さんは、川島さんが幼い頃、初めて見たテレビ番組に出演されていました!その番組は、大橋巨泉さんがMCの「クイズダービー」で、井森さんは、今の“みちょぱさん”のような活躍をすでにされていたそうです。笑


(バラエティ番組に出演されている井森さん)

長年、芸能界で活躍し続ける井森さん。若い女性タレントの皆さんは、一度は井森さんのポジションを目指すものの、敵わない存在だと気付き諦める方が多いそうです。井森さん自身は、「寝て起きてを繰り返していたら35年経っていた!」と笑いを交えつつ、「いいタイミングでいい人に出会ったことで支えられてきた」とおっしゃいます。


(幼少期の井森さん。可愛い子犬とのお写真)

そんな井森さんの日常のルーティーンは・・・毎朝8時に起床。朝食・昼食をとり、仕事へ。夕方に仕事が終わる日は、ひとりでスーパーへ買い物に行き、晩御飯を自炊。その後は、じっくり野球中継を観るそうです。(ご本人曰く、BS中心の生活!) そして1日の終わりに、その日のスポーツ新聞を読むことが習慣に。朝、刊行される新聞を夜にゆっくり読むことを20代の頃から続けているらしく、ネットには乗らない紙のスポーツ新聞ならではの小さいコラムが大好きだそうです。特に「隠しマイク」のコーナー(ベンチ裏などで、野球選手や関係者が発した笑い&涙ありのコメント)がお気に入りで、年に一度の「隠しマイク大賞」を楽しみにされています。様々なところにアンテナを張る井森さんはバラエティ番組を見るのもお好きで、共演することの多いタレントさんが出演していると家族目線で見てしまうそうです。川島さん曰く、「この前の番組観たよ!」と会う度に言ってくださるのは、井森さんと関根勤さんらしいです。長年芸能界で活躍されるお二方のチェック力はすごいですね!

 

 

〜一夜にしてアイドルへ〜


(第9回ホリプロタレントスカウトキャラバン優勝時のお写真)

1984年、第9回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝!当時、高校1年生だった井森さんが応募したきっかけは、友達同士の“ノリ”でした。部活終わりに友達の家でカラオケ(レーザーディスク)を行うのが恒例だった井森さん。そこで、当時の芸能雑誌「明星」「週刊平凡」に付いていたソングブック(ギター進行表)にホリプロタレントスカウトキャラバンの記事を見つけます。優勝特典は「賞金100万円とハワイ旅行」と書かれており、井森さん達は、“本当に貰えるのか?” と何か胡散臭さを感じます。
そこで、友達グループに担がれ、井森さんが応募してみることに!
(元々恥ずかしがり屋ではないため、友達グループの中では、イジられつつも、みんなの代表になる役回りだったそうです。過去には周りに押され、地元の夏祭りのカラオケ大会に出場し、冷やし中華券2枚を獲得したこともあるそうです!笑)


(学生時代の井森さん)

応募すると早速返事を頂き、予選会場の東京に呼ばれます。群馬県在住だった井森さんは、“帰りに原宿でクレープを食べれれば良いなぁ”と、思い出作り感覚で東京のオーディションへ。しかし、トントン拍子で勝ち進み、あっという間に関東地区代表に選ばれます。歌の審査では、松田聖子さんの「夏の扉」を歌われたそうです。そして全国大会はなんとテレビの生放送!そこで井森さんは見事グランプリに輝かれました!この結果には、ご家族も友達も、井森さん自身もビックリ!こうして、田舎の女子高生が、瞬く間に芸能界の道へ進むことになったのです。ちなみに賞金100万円は頂きましたが、特典のハワイ旅行はプライベート用では無く、CM撮影を兼ねていたそうです。笑


(ハワイでCM撮影を行う、白いビキニ姿の井森さん)

そして優勝の翌年、1985年4月21日に「瞳の誓い」で歌手デビュー。「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」というキャッチフレーズは現在も継続中らしく・・・物持ちが良いねと言われるそうです・・・笑 ここまできたら、もう誰のものにもならないよ!と笑いながら宣言されていました。


(「瞳の誓い」のジャケット写真)

井森さんの同期は、中山美穂さん、斉藤由貴さん、南野陽子さん、浅香唯さんなどスター揃い。アイドル戦国時代、あまり曲がヒットしなかった井森さんは、アイドル本流の道では苦杯を嘗めることになります。2〜3年目から歌手の仕事が減り、今後の活動を考えていくなかで、バラエティ番組へ進出されます。その後、松本明子さんや山瀬まみさんと共にバラエティアイドル、通称“バラドル”の先駆けとして活躍!長年鍛え上げられたバラエティ能力は今も健在で、番組内でコメントを求められると、「無いです」とは絶対に言わず、反射的に「有ります!」と言ってしまいます。笑 しかし、コメントが特に無くても井森さんが話を伸ばてくれている間、他の共演者はコメントを考える時間ができます。川島さん曰く、“プロの遅延行為!” チームワークが重要なバラエティ番組で、井森さんが犠牲になっている間に、みんなが助けられているそうです。


(バラエティ番組出演時の井森さん)

 

 

〜井森さんの私生活〜

井森さんは、現在お雑煮に作りハマっているそうで、お正月じゃなくても、週に1回以上は作られています。子供の頃はあまりお餅が好きではなかったそうですが、大人になってお餅の美味しさに気付き、朝にお餅を焼いて食べることもあります。また、ご自宅には上京時に持ってきたタオルとシーツが大事に取ってあり、現在はダンボールに入れているそうですが、そのタオルやシーツを見ると初心を思い出されるそうです。


(井森さん作のお雑煮!とっても美味しそうです!)

私生活があまり見えない井森さん。これまでに川島さんも何度かプライベート情報を聞き出そうとしたそうですが、上手くはぐらかされて、逆に質問を受けるばかり。川島さんは、井森さんは敢えて自分が話の中心にならないように意識されているのではないかと考えます。それは意識的なのか・本来の性格がそうなのかは分かりませんが、周りの方を活かす才能があり、中心にいないからこそ飽きない存在。そんな井森さんを川島さんは、『芸能界の大根おろし』と例えました!何故なら、ステーキや焼き魚などの中心の食材(芸能界でいえば、大橋巨泉さんや明石家さんまさんなど!)に対して何でも合わせることができる。大根おろしブームは来ないけど、どの時代のどの料理にも必要とされるから。それを聞いた井森さんは、ぜひ所属事務所のタレント方針会議に出て欲しいと懇願されていました。笑

 

 

〜思い出の場所・甲子園〜

プロ野球のみならず、高校野球にも詳しいことで有名な井森さん。ご実家に住んでいた頃は、夏の風物詩としてご家族で甲子園の中継を観ていました。上京後は、会社の寮にテレビが無く一時期遠ざかっていましたが、一人暮らしを始めて以降、再び観るようになりました。いつか現地で観戦したいとかねがね思っていた井森さんは、2013年、ついに甲子園球場に!その試合はたまたま、井森さんの地元・群馬県の代表高校のベスト8戦、「前橋育英高校(群馬)VS常総学院(茨城)」という好カードでした。


(井森さん撮影のお写真)

試合は、9回・2アウト・ランナー無しの段階で、「0-2」で負けていた前橋育英高校が、その後同点に追いつき、結果、延長で逆転して勝利を収めました。実は井森さん、9回2アウトのタイミングで、前橋育英は負けるだろうなと思っていたそうで、“みんなよく頑張ったから良かったと良かった”と労いつつも諦めの気持ちがあったそうです。しかし、土壇場で追いつき、さらには逆転してみせた前橋育英の球児達・そしてベンチ入りが叶わなかった選手・チアの子・応援に来ている方々は、誰1人諦めていませんでした。その熱気と声が、現地で観戦したからこそより鮮明に感じました。会場で諦めていたのは私だけかもしれない・・・と、井森さんは自分を恥ずかしく思ったそうです。そこから、高校野球を人生と照らし合わせながら見るようになり、ますます熱中していきました。今では甲子園の通し券を買うほど高校野球通で、年間何十試合も観戦!高校野球を見るたびに、大人になって忘れていた気持ちや挑戦する勇気、そして諦めない、妥協しない心を再認識されるそうです。

 

 

〜井森美幸さんのエウレカ〜

井森さんの見つけたエウレカ(発見)は、「苦手なこと・コンプレックスが仕事として楽しく成立する」ということ。実は怖がりの井森さんは、心霊系のロケが苦手。当初は、こんなことして何が楽しんだろう?と疑問に感じていたそうですが、スタジオで自分のロケVTRを観て笑ってくれる人がいることに、芸能界は不思議な場所だなと感じたと言います。芸能界ならではかもしれませんが、苦手なことやコンプレックスを曝け出すことで、いい意味でみんなが楽しく見てくださり、仕事に繋がることがある。一般社会では、隠したくなるような事も、この世界は朗かに見守ってくれるのが発見でした。ちなみに、皆さんもご存知かも知れませんが、井森さんの苦手ジャンルは、心霊系とダンスです。笑

井森さんの今後の夢・目標は、ナレーションのお仕事と、セリフのない女優業。様々なお仕事をされてきた井森さんですが、少しギャップのあることにも挑戦されたいそうです。落ち着いたナレーションや、ミュージシャンのMVの中でのセリフのないドラマ出演。井森さんがお好きなミュージシャンは、竹内まりやさんやサザンオールスターズ、小田和正さんなどレジェンドの方々ですが、MVに出るなら、敢えて若いアーティストもありかも?Official髭男dismなど意外性があって良いですね〜と川島さんは勧めていました。Official髭男dismさん!井森さんへのオファーお待ちしております!

 

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PLAYLIST
  • 「夏の扉」
    松田聖子
  • 「幸せのものさし」
    竹内まりや
  • 「ルパン三世のテーマ'78」
    Symphonic Wind Ensemble 21
  • 「ビンテージ」
    Official髭男dism
  • 「恋の予感」
    安全地帯