PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2022年2月26日放送

Passenger

JP

本日のお客様は、モノマネ芸人のJP様。
1983年、滋賀県出身。NSC大阪校27期生。上京後に入ったワタナベコメディスクールでは2期生。
代表的なモノマネは、先日テレビでも話題になったダウンタウン松本人志さん!仕草や特徴を見事に表現したモノマネで、現在TV番組やイベントに引っ張りだこ!人気急上昇中の芸人さんです!
今回、冒頭から早速、川島さんのモノマネを披露!他にも多数のレパートリーを披露していただき、モノマネ満載の楽しいドライブとなりました!

 

 

〜時の人〜

様々な人をモノマネされるJPさん。川島さんが『ラヴィット!』を休んでいる時には、川島さん役としてVTR出演。あまり自分のモノマネをされない川島さんは、自分のマネをする時に何を気をつけているのか伺うと、JPさんは「清潔感と品の良さ、言いそうな言葉、喋り方の抑揚」とお答えに。川島さんがテレビで発言した言葉などはできる限り覚えるようにしているそうです!JPさんは、実はもともと“麒麟”のファン!麒麟が若手時代に「Baseよしもと」で行った単独ライブも観に行かれたそうです!その中で、川島さんがサングラスを掛けて、ゲームセンターにあるビートマニアをするネタに衝撃的を受けたと振り返ってくださいました。


(先週の『ワイドナショー』にも出演されていましたね!)

JPさんに一気に注目が集まったきっかけは、ダウンタウン松本さんと東野幸治さんがMCを務める『ワイドナショー』。先月、松本さんが新型コロナウイルスの濃厚接触者となり番組を欠席された時、JPさんと原口あきまささんが、松本さん、東野さんのモノマネをして、オープニングを行いました。お二人の見事なモノマネは、SNSで話題に!オンエア後、JPさんの携帯は、知り合いからの連絡やTwitterの通知などで、2日間鳴りっぱなしだったそうです。Twitterのフォロワー数は、7年間で4千人だったのが、『ワイドナショー』後の10日間で2万9千人も増えたと言います。
この出演に至る経緯は、松本さんのTwitterから。最初は代演として、かまいたち・濱家さんを松本さんは指名しましたが、濱家さんも濃厚接触者となり、濱家さんは「誰かピンチヒッター…。リ、リリーっ!!」とツイート。そこに、松本さんが「リリーよりJPやな」と反応したことで、いきなりJPさんに大役が回ってきました。このTwitter上の一連の流れを見ていたJPさんは、「JP動きます。」と、以前、松本さんが呟いた言葉を引用してツイート。しかし、「動きます。」だと、“少し上から目線かな?”と思ったJPさんは、ツイート直後はあまり反響が無かったこともあり、一旦投稿を削除して、「JP動けます!」と、“スタンバイは出来ています!”という意思を伝えるため、再度ツイートします。すると、すぐに『ワイドナショー』から声が掛かり、出演が決まりました。それまで松本さんとあまり接点がなく、同じ事務所でもないJPさんは、松本さんを“画面越しの人”と捉えており、神のような存在の方から直接大役を任されたことを、「映画を観てたら、出演者からいきなり“そこに座っているキミ、ちょっと出て来ないか?”と言われた様な気持ちでした。」と、その時の震えた心境を語ってくださいました。いざ本番では、松本さんを憑依させ、原口さん扮する東野さんと、見事な掛け合いで番組を盛り上げたのでした。
今回のドライブ中、松本さん以外にもたくさんのレパートリーを披露していただきましたが、JPさんがモノマネをする基準は3つあるそうです。1つ目は、容姿・声質が自分と似ていること。2つ目は、時代に合っているかどうか(その時、流行っている人のモノマネをする)。3つ目は、その人のことが好きだからやる。川島さんをモノマネする理由は3つ目の「好きだから」に該当し、先日ラヴィットに出演できたことは本当に嬉しかったそうです!ちなみに最近推している新作モノマネは “東野さんと喋っているメッセンジャーの黒田さん”。実際のモノマネが聞きたい方は、是非radikoタイムフリーで!

 

 


(幼少期のJPさん)

〜モノマネ芸人へ〜

高校卒業後、“モノマネ”と通じる仕事という理由で、声優を目指していたJPさん。滋賀県出身で、お笑いが身近にある環境ではありましたが、プロの芸人のレベルの高さに圧倒され、お笑いの世界に飛び込むのは少し怖かったと言います。しかし、声優業界は声だけでなく、お芝居が求められる世界。“モノマネ”と“芝居”の違いに苦戦したJP さんは、覚悟を決め、一番挑戦したかったお笑いの道に踏み出します。
NSCに入学し、コンビを組んでいましたが、担当はモノマネ!当時は、笑福亭仁鶴さん、桂小枝さん、中田カウスさんなど師匠方のマネをされていました。評判は良かったそうですが、1年ほどでコンビは解散。その後、お笑い界から一度距離を置きますが、夢を諦めきれなかったJPさんは、上京してワタナベエンターテインメントに所属。同期にはハライチやサンシャイン池崎さんなどがいました。この時には、モノマネ芸人としてピンで活動していく覚悟を決めていました。当時のレパートリーは、「Baseよしもと」で活躍していた大阪の芸人さん達が多かったそうですが、元ネタとなる芸人さん達の知名度が東京ではまだ高くなく、お客さんに伝わらず苦戦されます。
そんななか、生み出したのが“GACKTの砲丸投げ”というネタ。こちらは、砲丸を投げるまでの動作を普段のGACKTさんのトーンでモノマネして、投げるタイミングで、名曲『ANOTHER WORLD』の「どこまでも遠く〜」の部分を歌うという、大イジリ(!?)のネタ。笑 このネタで、ワタナベエンターテインメントの同期の中では一番早くテレビ出演ができたと言います。しかし、これでブレイクとはならず、R-1グランプリ(2007年)も準決勝まで駒を進めましたが、決勝に進出することはできませんでした。
そこから現在のブレイクまで十数年の間、JPさんはショーパブなどでモノマネの技術を磨き続けました。


(NSC時代のJPさん。当時は本名で活動されていました。)

松本人志さんのモノマネが生まれた最初のきっかけは、小学校6年生の頃。当時放送されていた大人気番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』の感想を友達と話しながらコントのマネをしていました。
その後、本格的にネタにしたのは、20歳の頃。トラックの運転手をしていたJPさんが、運転中にラジオを聴いていると、松本さんが作詞をして浜田さんが歌う『チキンライス』が流れてきたそうです。その歌にのせて、JPさんは何気なく、松本さんの声を意識して、「いやぁ〜浜田の歌って良いよな〜」と言ってみると、その声がそっくり!“あれ?今の声、松本さんに似てない!?” と自分で驚いたJPさんは、その声を忘れないように頭に録音されます。しかし、あとでもう一度、同じ声を出そうとチャレンジしても、なかなか上手く出来ません。
そこでJPさんは、モノマネ芸人がよく使う、“その人のキャラクターやキラーフレーズから本人へ寄せる”、逆算という方法を試します。この逆算というのは、例えば武田鉄矢さんの場合だと、本人のモノマネをする前に、まずドラマ『101回目のプロポーズ』の「僕は死にましぇん!」のモノマネを習得して、そこから本人の地声に近づける方法。そこでJPさんは、小さい頃によく観ていた『ごっつええ感じ』で松本さんがやっていたコントのキャラクター“MR. BATER(ミスター・ベーター)”のモノマネから練習を開始します。MR. BATERをマスターした後は、『人志松本のすべらない話』の決め台詞「すべらんなぁ〜」などで、音域や雰囲気を調整。MR. BATERの声(松本さんもキャラを入れている声)→「すべらんなぁ〜」(キラーフレーズ)→普段の松本さん(地声)と、“声の引き算”を行い、現在の完成度まで仕上げたそうです。

 

 


(若手時代のJPさん)

〜研音所属〜

JPさんはモノマネ芸人でありながら、現在、唐沢寿明さん、反町隆史さん、天海祐希さん、菅野美穂さんなど名だたる俳優が在籍する芸能事務所・研音に所属。JPさんが唯一のお笑いタレントとしての所属ということで、研音に入るまでの経緯をお聞きしました。
ワタナベエンターテインメント退所後、15年ほどフリーで活動されていたJPさんは、ショーパブのお客さんの中にいた研音のマネージャーさんから、「今後タレント部門も作るから、フリーなら来ないか?」と誘いを受けます。また、JPさんには研音に入りたい理由がもう一つありました。それは、戦隊ヒーロー・仮面ライダー・ウルトラマンなど特撮が大好きということ!研音といえば、多くの特撮俳優を輩出している事務所。“特撮俳優になりたい”という目標も持っているJPさんは、プロフィールに「仮面ライダー〇〇の〇〇役変身」と載るのが夢だそうです。近年、お笑い芸人さんが特撮に出演することも多いですから、JPさんが変身する日も近いかもしれませんね!

 

 

〜音マネ対決〜

実は、川島さんが漫才で行う“細かい声帯模写”が大好きなJPさん。例えば、「お箸箱のスライド」。音マネは大喜利だと考えるJPさんは、音のクオリティーより“何の音なのか?”が大事だと言います。「お箸箱のスライド」という絶妙な音のチョイスに痺れたそうです。
車内で川島さんは「モノマネの本職の方の前でやるレベルではないですけど・・・」と謙遜しながらも、JPさんからの要望に応え、実際に披露!さらには、同じ音でスピードを変えると「インベーダーゲームの音」に!これには、JPさんも「お世辞抜きで痺れます!」と興奮されていました。一方、JPさんは「線香花火の音」「ポケモンGOの音」の音マネを披露!そのクオリティーの高さに川島さんは「すごい!(人のモノマネだけでなく)そっちもできるんだ!」と驚いていました。

 

 


(ショーパブ時代のJPさん)

〜影響を受けた人〜

JPさんが影響を受けた人は『ワイドナショー』でも共演された原口あきまささん。
JPさんは原口さんのことをモノマネ芸人と思っておらず、“お笑い芸人でモノマネが器用な人”と捉え、モノマネをしなくても番組を回せるほどの実力を持っているが、そこにモノマネが加わることで、さらにリアリティーが増すと言います。また、後輩にダメ出しは一切せず、好きな様にやらせてくれる懐の広さもあるそうです。
『千鳥のクセがスゴいネタGP』で、ワイドナショーのモノマネを初めてお二人で披露された際、JPさんは大先輩である原口さんに対して緊張していました。モノマネの役回りでは、松本さん(JPさん)の方が、東野さん(原口さん)よりも先輩なので、ネタ中は上から物を言う立場ということもあり、最初は戸惑いがあったそうです。しかし、そんな心配は原口さんの前では必要ありませんでした。アドリブで行う二人のやりとりは、JPさんが気を抜くと原口さんが全てを食い尽くすほどの勢い!JPさんは、このままでは“食い殺される!”と焦りを感じて、全力で立ち向かいました。すると原口さんは、JPさんの本気を全て受け止めてくれたそうです。モノマネ界では、各々がそれぞれの世界観でネタを披露するため、コラボネタ中にアドリブを入れると怒られる場合もあるそうですが・・・、全てを受け止めてくれる原口に対してJPさんは、“この人は、ぶつかって良い人なんだ!”と、改めて度量の大きさを感じたと言います。
また、自分はメンタルが弱いと語るJPさんは、精神面で原口さんからアドバイスを受けることがあり、真似をすることでご本人から怒られることもあるが挫けないことが大事と教わったそうです。
そしてもう1人欠かせないモノマネの先輩がホリさん。JPさんは、声の出し方などの技術面をホリさんから学ばせて貰っていると言います。ホリさんのモノマネの特徴は、一言で“似てる”と思わせること。えなりかずきさんや木村拓哉さんなど、一つのフレーズで“この人だ!”と認識させる技術が凄いそうです。

声だけでなく、雰囲気や容姿も似せるJPさんは、“ご本人が身に付けているものと同じモノを身に付ける”というこだわりがあるそうです。松本さんが愛用される口内清涼剤“仁丹”を持ち歩いており、ワイドナショーで実際に使われた後には、製造会社の“森下仁丹”さんから大量の商品がJPさんの元に届いたのだとか!そこで、川島さんは休養中の感謝も込めて、愛用しているポーチをプレゼント!大好きなスターウォーズのダースベイダーが描かれており、日本では手に入らない品だそうです!お守りとして大事に持ち続けますと約束されたJPさんはお礼に、ダースベイダーのモノマネと、ライトセイバーの音マネをお返ししました。笑

 

 

〜JPさんのエウレカ(発見・気付き)〜

JPさんのエウレカは、“継続は力なり”ということ。
今年で芸歴19年目、常にモノマネの努力を怠らなかったJPさんにお笑いの神様は微笑みました。「20歳で東京に出てきて、やっていることはひとつも変わらない。やり続けていたら、たまたま見つかった。」とご自身のブレイクを分析されるJPさん。
今回のドライブ中に、川島さんを観察し続けた結果、さらに川島さんのモノマネ・クオリティーが上がったそうです!

 

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PLAYLIST
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  • 「ふうせんガム 〜 MHK 2011 ver. 〜」
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