PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2022年10月8日放送

Passenger

ファーストサマーウイカ

本日のお客様は、ファーストサマーウイカ様。
1990年、大阪府出身。高校卒業後すぐ、地元大阪の劇団で約5年間活動され上京。
2013年5月から、avexのアイドルグループ“BiS”に新メンバーとして加入され、メジャーデビュー。BiS解散後は、2015年から2019年まで、音楽グループ“BILLIE IDLE®”でご活躍されました。現在はバラエティー、ドラマ、ラジオなど多岐にわたって活動をされており、川島さんとも度々共演されています!本日は、幅広い活躍を見せるウイカさんの、源泉を探るドライブになりました!

 

 

 

〜川島さんとの関係〜

本日は、川島さんのリクエストで実現したドライブ!度々テレビで共演しているお二人ですが、じっくり話したことが無かったため、川島さんはこの機会を楽しみにしていました。
初めて共演する前、川島さんがテレビでウイカさんを見て、抱いた印象は“真面目”。無茶苦茶にやっているように見えて、しっかりと現場の状況や雰囲気を把握出来る人だと、テレビ越しながら感じていました。ウイカさんがテレビに出始めた頃は、キレのあるツッコミや、物怖じしない発言で人気を集めており、「関西弁で“わぁ~”って言ってた時代の私を見て、“真面目な子”って思ってくれる人は、多分地球上で1人しかいないです。」と驚きつつも嬉しそうでした!川島さんとウイカさんが初めて共演したのは2020年1月11日に放送された『人志松本のすべらない話』。この回には、古舘伊知郎さんやGACKTさんなど、芸人以外のプレイヤーも参加されていましたが、ウイカさんにも白羽の矢が立ちます。川島さんは、プレッシャーやリスクもある番組だけどウイカさんが断らなかったことに感心したそうです。「(本心は)断りたいというよりは、逃げ出したかったですよ。」と語るウイカさんは、“面白い話をするだけなら芸人さんを呼んだ方がお笑いの濃度は高くなる”と考えていたそうですが、“この話を私に持って来たということは、番組の間口を広げる大事な試みだから、オファーを受けて、なんでもいいから形に残すことに意義があるんだろうな。”と、制作側の意図を汲み取り、出演することを決めたと言います。
本番もさることながら、打ち上げも思い出深いものとなっています。コロナの前だったので、出演者全員で打ち上げに。本来なら、芸人が多く出演している番組ということもあり、ウイカさんは楽しい打ち上げを期待していましたが、当時、吉本興業は波乱の時期。笑 吉本関連のニュースが連日報道され、トップの謝罪会見、所属芸人の退社など、会社が激流に飲み込まれている最中で、打ち上げでもその話題が中心に。芸人でもなければ吉本所属でもないウイカさんは、話題に入ることが出来ず、食事にも手を付け辛く…、隣にいた川島さんは当時の様子を、“短い時間でどんどん痩せ細っていき、チワワみたいな目になっていた”と表現。笑 そんな時間が4時間ほど続き、帰り際には「楽しかったです!」と言葉を絞り出したウイカさん。笑 川島さんと小藪さんは、ウイカさんに対して申し訳なさを感じ、「これを打ち上げとは思わないでくれ。また今度、楽しい飲み会に行こな。」と謝罪。打ち上げで心の拠り所が無かったウイカさんにとっては、忘れられない言葉になりました。

 

 


(0歳の頃のウイカさん!)

〜俳優からアイドルへ〜

ウイカさんはもともと俳優。2009年に“劇団レトルト内閣”に入団され、俳優デビュー。関西を中心に小劇場で経験を積みますが、演劇だけで生活することは難しく、ウイカさんは芸能事務所に所属するためにあらゆるオーディションに参加されたそうです。しかし、書類審査の段階で落ちることが大半の厳しい世界。“このままで私の人生良いのかな?”と悩み始め、一花咲かせたい気持ちがあったウイカさんは、思い切って上京することを決意されます。資金集めのためにOLとして働き、1年半で100万円を貯金!22歳の春に上京されてからは、芸能事務所に所属するため、片っ端からオーディション情報を探したと言います。そしてTwitterで見つけたのが、アイドルグループ“BiS”のオーディション。ウイカさんが食いついたのは、書類審査がなく、全員面接からスタートだったこと。 “面接まで行けば受かる!”という自信があったそうです!BiSの曲もメンバーのことも知らない状況での応募でしたが、見事合格!こうして、2013年5月26日にBiSの新メンバーとして加入することになりました。当時のことを、「一番最初に受けたオーディションにたまたま受かった。受かったのがアイドルだったいうだけで、何でも良かった。」と語り、上京後に、何か形を残すことに必死だったと振り返ります。


(上京された頃のお写真)

BiSとは、「Brand-new idol Society」の略で、日本語名称は「新生アイドル研究会」。その名の通り、結成当初は、“アイドルを研究して、アイドルになろうとする、アイドルになりたい”をコンセプトに活動していました。「地下アイドルって言う時に、イメージする“ちょっと、こういうことあるんでしょう?”とかが全部詰まってて、その始まりみたいなグループ。笑 もし純粋に“アイドルになりたい!”って思ってる子だったら、多分続けられないグループ。私は演劇からやってきてアイドルの“ア”の字も知らない状態で入ってるから、すごい過激なことを要求されても、“そういう芝居だ”って思ってやっていたので、無理をしてるっていう感じではなかったです。」と当時を振り返り、大変なこともありましたが、ウイカさんになりにアイドル活動が出来たと言います。
2014年にBiS(第一期)解散後、ウイカさんは2015年からファッションデザイナーの“NIGO®︎”さんがプロデュースする5人組音楽グループ“BILLIE IDLE®”に所属。BILLIE IDLE®はアイドルという枠を超え、末長く活動することを目標にしていましたが、ウイカさんがテレビでブレイクをし始めた2019年の年末に、惜しまれつつ解散。解散理由は、ビジネス的な大人の事情だったにも関わらず、“ファーストサマーウイカが売れたから解散した。”という心無い声が届くなど、ウイカさんは勝手に悪者扱いされましたが、解散を機に“1人で生きていかなくてはならない!”と、気持ちを切り替えたと言います。


(アイドル時代のウイカさん!)

 

 

〜キャリアにおけるマイ事件〜

近年、バラエティー界で大活躍中のウイカさんに、今までのキャリアにおけるマイ事件をお伺いしました。
1つ目は、師匠として崇める“くっきー!”さんとの対談。ウイカさんは、大阪出身ということもあり、お笑いの世界は身近にありました。なかでも、くっきー!さんの大ファンで、ライブやイベント、さらにはくっきー!さんが趣味で行なっている音楽バンド“THE SESELAGEES”のライブも観に行ったことがあるそうです。対談が実現したのは、ウイカさんがBILLIE IDLE®時代の2018年。くっきー!さんは大ブレイクを果たしている頃で、過去に、「BILLIE IDLE®の曲かっこええなぁ〜」と言ってくださっていたことがあり、ダメ元で対談をお願いすると、快諾してくださったそうです。その時、ウイカさんは、「どうしたら、くっきー!さんみたいになれますか?」と尋ねました。理由は、大阪時代の破天荒で独自路線を貫いていたくっきー!さんが、まさかこんなに売れるとは思っていなかったから。笑 くっきー!さんは、「テレビに出れるチャンスがある時は、どんな小さいコトでもフル満タンMAXでやれ。そして、メジャーな番組に出て“ホップ・ステップ・ジャンプ”で、3連続で跳ねたら売れると思うわ。」と、くっきー!さん自身の成功体験を教えてくれたのです。このアドバイスを胸に、ウイカさんはチャンスを待ちます。

そして、ウイカさんの2つ目のマイ大事件は、くっきー!さんの言う“ホップ”の部分。
タイトルは『流木が汐留にとまった日』(ウイカさんが付けました。笑)
「難しいフランス映画みたいっ!」と川島さんはツッコみますが、内容は聞くことに。笑
流木の意味を理解するには、ウイカさんの人生を少し遡る必要があります。大阪で劇団員をやる前は、ドラムを10年ほど続けていました。しかし、次第に“もっと目立ちたい!”“ボーカルとギターが被ってくるのが腹立つ!”と前に出る意欲が高まり、劇団に入団することに。その後は、アイドル、音楽グループを渡り歩き、ウイカさんはそんなご自身の人生を、“流れるままに色んなジャンルのことをやって、特に軸もなく、いろんな大きい所を転々としてる流木のような存在”と感じていました。そして、そんな流木が流れ着いたのが、汐留(日テレ)。『上田と女が吠える夜』のパイロット番組『女が女に怒る夜』のオーディションに合格したのです!オーディションには、女性タレントの卵が60人ほどいましたが、ウイカさんは今までの苦労や溜まっていたモノが悪口として飛び出し、それが好評を得たと言います。こうして、はっきりとした意見を言う“毒舌キャラ”でブレイク!その後、“ホップ・ステップ・ジャンプ”のステップとなるのが『今夜くらべてみました。』。ジャンプとなるのが『ワイドナショー』。こうしてウイカさんはバラエティーで活躍していきますが、ブレイク後も苦悩はあったと言います。
今までの人生や音楽・演劇活動においても、“70点は取れる器用なタイプ”だとご自身を分析されていたウイカさん。ただ、芸能界のひな壇などに座っている方は、全てにおいて90点以上を取る秀才タイプか、普段はダメでも一発逆転で1000点を叩き出す天才タイプだらけ。芸能界は才能を寄せ集めた世界だから、“そつなく70点取れます。”という人間があんまり輝けない場所だと感じることが多いそうです。
過去には、“お笑い怪獣”・明石家さんまさんの洗礼も!さんまさんの大阪の番組に出演された時、自己紹介を20分ほど掛けて行うパートがあったそうですが、ウイカさんはブレイクしたてということもあり、あまり話せる経歴がない時期。なので、“ファーストサマーウイカ”という芸名について、深く掘り下げようと考えました。スタッフの方々も、「皆さん、モンスター級の演者さんだらけなので、身を任せて大丈夫です!」と、後押し!そして本番を迎え、5分ほど掛けて芸名の由来を明かそうとした時、さんまさんが「ウイカちゃん。初めての夏と書いて“初夏(ういか)”が本名だから、ファーストサマーウイカって言うんやろ、ほんで?」と、先に全暴露!笑 それを言われて、ウイカさんは冷や汗が止まらなかったそうです。笑
ウイカさんはテレビに出始めたのはここ2〜3年の話。短い期間であらゆる荒波に揉まれ、今のポジションまで辿り着いたのでした。


(こちらは、本編に入りきませんでしたが、ウイカさんの思い出の場所、大阪・中津にあるカフェ“カンテグランデ”!)


(ウイカさんのおすすめは、チャイとチャパティ!)

 

 

〜ウイカさんから川島さんへ質問!〜

ウイカさんは、川島さんにとっての“忘れられない地獄”について聞きたいそうです。
川島さんにとっての地獄は、相方の田村さんが『ホームレス中学生』で大ブレイクしていた時。“じゃない方芸人”として扱われ、“俺も面白いんだ!”という気持ちで番組に臨んでも話を振られず、打席にすら立てない日々が続きます。
特に、危機を感じたのは、『ザ・ベストハウス123』(“一つの分野のベスト3を知れば大体のことは分かる”というコンセプトで、あらゆるランキングのベスト3を発表する番組)に出演した時。この日も田村さんの付き添いという形での出演でしたが、MCのロンドンブーツ1号2号・淳さんが、「川島が考える、次やって欲しい“ワンツースリー”って何?」と話を振ってくださったそうです。しかし、“チャンスが来たらボケなければ・・・”と気合が入り過ぎていた川島さんは、「じゃんけんの、ワンツースリーどうですか?」と回答。「グー、チョキ、パーしかないやん!笑」とツッコまれるかと想像していましたが、スタジオは静まり返り・・・スベりすぎて空間が切り裂かれ、収録が終わるまで耳が聞こえなくなってしまった川島さん。笑 チャンスがあれば活躍出来ると信じていましたが、それすらも出来ない自分に絶望したと言います。
そんな辛い日々のなか、川島さんはある方からの言葉で兆しが見えたと言います。それは、よく共演されていた島田紳助さん。紳助さんは川島さんにお笑いというよりは、お金についてのアドバイスをくれたと言います。「円だけ持っててもあかんで。ドルもユーロもウォンもペソも全部持っとくねん。どれかが下がった時にどれか上がるやろ。だから自分はシーソーの一番真ん中におるねん。だから、浮きも沈みもせーへんねん!」と真剣にお金のことを教えてくれた紳助さん。ですが、川島さんはこの言葉を聞いて、“芸能界も同じかも!”と気付いたのだとか!
1つのテレビ局だけで活躍するのではなく、バラエティー番組だけで活躍するのではなく、様々な選択肢を増やす事で、シーソーの真ん中に立ち、1つが沈んでも他でカバーが出来ると感じました。それ以降、選択肢を増やすために全く仕事を断らなくなった川島さん。この話を聞いたウイカさんも、「常に70点を取る平均点人間でも、いろんな分野に根を張っていれば、どこが落ちても大丈夫!」と共鳴されていました。
また、川島さんは、1000点も取らなくて良いとも考えます。リアルなことを言うと、“0点か1000点しか取れない人は、まあまあギャラ安いから・・・笑” これを川島さんに教えたのはトミーズ雅さん。「川島な、スベリ芸ってあるやろ?あれな・・・・・金にならんっ!」とおっしゃり、司会者の方が儲かると教えてくれました。笑 レジェンドお二人の教えを守ったのか、川島さんは今やTBSの朝の顔に。「ラヴィット!の後ろには紳助さんと雅さんがおんねん!笑」と川島さん。これには、ウイカさんも「鉄のウサギや・・・!」と驚かれていました。笑

 

 

〜アメリカ発のアニメ映画「バッドガイズ」公開中!〜

こちらの映画は、アメリカの大人気コミックが原作で、権力者や富豪から華麗なテクニックで財宝を奪う怪盗集団「バッドガイズ」の活躍を描いた作品。笑いに満ちたキャラクター、スパイ映画のようなスリル、ノンストップなカーチェイス、予測不能でエキサイティングな物語になっており、ウイカさんは、天才ハッカーの毒舌ガール・“タランチュラ”の声の吹き替えを担当!
実は、ウイカさんは小学校の文集で“声優になりたい!”と書いており、声優の専門学校に通った過去もあるそうです。学校は中退されましたが、心の底には“声優になりたいな!”という気持ちは常にあったと言います。また、アメリカ版でタランチュラ役の声を担当しているのは、俳優・ラッパーのオークワフィナさん。彼女の吹き替えをやるの『ジュマンジ/ネクスト・レベル』以来2回目だそうで、「“オークワフィナさんの吹き替えといえば私”ってなるように頑張りたい!」と、意気込みを語りました。映画「バッドガイズ」は、お子さんから大人の方まで楽しめる作品となっていますので、皆さん是非チェックしてみてください!

 

 

〜ファーストサマーウイカさんのエウレカ(発見・気付き!)〜

ウイカさんのエウレカは、“クリリンが最強!”ということ。
『ドラゴンボール』のクリリンは地球人最強ですが、サイヤ人(孫悟空やベジータ)ほど強くはありません。ウイカさんはそんなクリリンを芸能界での自分と照らし合わせています。「私はきっと(芸能界で)サイヤ人では無く、地球人。そして、主人公(孫悟空)でもないし、主人公を悩ますベジータ(ライバル)でもない。ただクリリンになれば空も飛べるし、“クリリンのことかぁー!!!”って主人公が泣いてくれる。(27巻の其之三百二十三「ふたつの願い」でフリーザと闘うシーン)
それでまた、主人公の力が発揮される。」と語り、周りほど強くはないが、信頼されていて、欠かせない存在に憧れを抱くと言います。「平均70点しか取れないような、可もなく不可もない凡人でも“クリリンを目指せばいいのでは?”と思ったので、私の気づきは“目指せクリリン!凡人の中のトップを目指そうぜ!”」と熱く語ってくださいました。最後に今後の夢を聞かれたウイカさんは大きな声で「何でも王に・・・俺はなる!」と、まさかのワンピースの主人公・ルフィのように宣言!笑 「あれ・・・クリリン目指すって言ってましたよね・・?」と戸惑う川島さんには、「まぁ、(クリリンもルフィも)声優は、田中真弓さんですからね。笑」と即答!  川島さんもこの返しには、「声は一緒か、中の人は一緒か。そうかそうか。笑」と納得しつつ、“何でも王”を目指すウイカさんを応援していました。

 

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PLAYLIST
  • 「カメレオン」
    ファーストサマーウイカ
  • 「Fly」
    BiS
  • 「獣ゆく細道」
    椎名林檎と宮本浩次
  • 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
    影山ヒロノブ
  • 「すばらしい日々」
    ユニコーン