今日のお客様



先週…「初めて宮崎に行った時、最初に感動したのが“冷や汁”」と話されていた俳優・佐野史郎さん。今週もワカ姉のおつまみに舌鼓を打たれてましたが…♪


56歳の佐野さん。同窓会の時のお話に、心打たれました…「中学の頃の友達から連絡があって、田舎に帰る時にみんなで会おうか?って話になって、6〜7人、当時仲の良かった男子、女子で集まってね…すごい心地よかったんですよね。思い出話がほとんどだったんですけど、例によって“本当は誰が好きだった…”とかネ(笑) 楽だなって思って、なんなんだこの心地良さはって…結局“駆け引きがない” なんの利害関係も無く、こういうのって中々最近ないなって思って、とてもリラックスしてみんな楽しかったんですよね。


その同窓会からしばらくたって、僕にギターを教えてくれた友達が心臓病で亡くなってしまって…自分もいつ同じ命ですからわからないじゃないですか、本当にわからないんだってことを感じて。で、その事を同窓生達に教わったっていうか、仲間から生きているってこういうことなんだって…この間まで元気にしていたのに…“ポカッー”ってあくんですよ。普段は、いてもいなくても何も変わらないはずなのに…少年時代の時間ってものすごく大事だったのではないかって…彼とは、ロックも聞いていたし、スクリーンミュージックや、ボサノバを教えてもらったなとか…アストラッド・ジルベルトを二人で聞いてたなとか…どういう中学生だったんだって思うんだけど…ちょっとやっぱり切なくて…。


いよいよ、舞台『おもいのまま』今月30日から公演がスタートします。詳しくはオフィシャルHPをチェックして下さい。


さて、来週は…作家であり、フランス文化、料理文化研究家の宇田川悟さまからご予約のお電話…初めてお会いする作家さんなので緊張するなぁ…でも楽しい夜になりそぅ。
声も素敵な…佐野史郎さま。共演したこともある佐野史郎さまが今夜のお客様♪


“ドラマの打ち上げの前に一杯ひっかけにね…”ありがとうございます。リアルなお話で以前、芝居の旅で九州に行かれていた時に宮崎県で“黒霧”と、珍しいんだよと言われ“赤霧”を飲まれたそぅ。因みにお店では…初“白霧”を堪能されていましたヨ。


吉祥寺で飲まれているという佐野さんおすすめのお店は…
“吉祥寺「のろ」”
“ホルモン酒場 焼酎家「わ」”
“吉祥寺「いせや」”
今度、偵察に行ってみよっと。


“料理はしない、しない…”と、言い続けられていたという佐野さんでしたが…ご飯を炊いたり、チャチャっとお味噌汁を作ったり、焼き魚を焼くぐらいなら時々するそうで。。。あと…夏になると、コチラも芝居の旅の時、宮崎で初めて食べた“冷や汁”を作るそう。レシピを伺うと“味噌をホイルに塗って焦がして、いりこでダシをとって、鯵とか焼いてほぐして、ジャコ入れて、いくらと大葉とミョウガと豆腐をいれて出来上がり。”と、本格的!美味しそう!和歌ネエに、今度作ってもらおぅ。


“『朗読』を通じて学んだこと。100年前の日本の美しい風景をうまく語れると、その風景が蘇る、浮き上がってくる。文字を音にすれば、言葉にすれば浮き上がる…言葉のチカラってすごいと思いました。100年前と、今、が…地続きになる感じがする。”朗読の世界のお話も聞けて、勉強になったし、刺激的だったなぁ…来週も楽しみ♪ いよいよ、6月30日からスタートする舞台『おもいのまま』のお話等、たくさん聞いちゃおぅ!

今日から全国で上映されていますよ…是枝監督が脚本も手掛けられている映画『奇跡』。もう、ご覧になれれました? 撮影が続くと夜食にラーメンを、ついつい食べてしまうという監督。確かに、その気持ちわかります…私も大食いなんでネ(微笑)。

“撮影が始まって女優さんに太られちゃうとチョット困るんですけどネ…”なんて事も言ってましたが…あっ!あと、裏話で“撮影中に、キャストの方が日焼けされてメイクでなおしたりなんてこともありましたよ…”なんてお話も(秘)

“僕ね、本屋さんが好きなんですよ。本屋さんと美味しい珈琲があると幸せですネ。紙の匂いと珈琲の香り…ブラックでね。あ、ブラック珈琲とチョット甘いものがあるとね。良いですよね…”うぅん…たまらないですね、確かに♪

“あとね、その本屋さんの独特の並べ方をしている店主の拘りの見える本屋さんが好きです。時々あるんだけど…変わってる感じ。店主の趣味に走っている感じ…こんなものが平積みか!?みたいな感じの本屋さん。好きなんです…バンダナ巻いてたりしてね♪”わかります、わかります。ジーンズはいててねインしちゃってる感じ…私も昔、そういう本屋さんで本買った事あります(笑)

“とにかく子供を未熟な者としてとらない…子供をちゃんと尊敬して撮る。今回に限らず、映画を作るときには大事なことだと思っていて、子供を主役にしなくても、大人が主役のドラマに子供を出す時って特にそうなんですけど、ドラマの中で子供の役割が決まっちゃっている事って多いんです。そうなると役割を演じていくということになるんだけど、そうではなくて…ひとりの人間として、どういう風な広がり、背景を持っているかをちゃんとやりたいと思っていた。だからオーディションで会って、その子と向き合いながら魅力を引き出して、立体的な人間としてどう描いていくか…テックニックがあるわけではないんですが、ちゃんと表現したいと思いました。”出演している子供、ひとりひとりの本当に細かな、繊細な心の動きが、すごく感じられる映画『奇跡』…是非、ラジオの前のお客様も、劇場でその奇跡を拝見してみてください。梅雨の中休みの土曜日にて…


今月11日から全国で上映される映画『奇跡』の監督・是枝裕和さん、ご来店!初めましてだったんですが…


子供たちの姿をリアルに見ていたような気持ちにさせられ、本当にすっごい映画『奇跡』…良かったです。「これはしちゃいけない。あれをしちゃいけないというと子供は萎縮してしまうので“怒らない。”というルールを自分の中で決めて撮影したんです。 僕ね怒られるの嫌いなんですw 私がアシスタント・ディレクターだった時に、怒鳴られたり、蹴られたりして…だから早く終わんないかな…とか、作品を少しでも良くしよう…とか考えなくなっちゃったんです。僕は…何クソっておもうより、怒られないように静かにしていようと思う人間だったので、だから僕が演出する監督の側にまわったら怒らないようにしようと今やっているんですけど…されて嫌だったことはしない。単純な事なんですけどね…」その話を聞いて優しいと思い「現場では優しいんですね?」と聞くと「いえ、優しくはないです。」ですって…仕事に対する姿勢は“厳格”だけど“優しい” 本当の意味の「優しさ」をあたえてくれる監督さんなんだなぁと、だから映画『奇跡』のような作品を作れるんだなぁと思いました。


そして映画『奇跡』は…九州での撮影。美味しいものをたくさん食べられたなんて言うグルメなお話に、お腹がなりつつ“福岡の新鮮で白くなく透明なイカづくし”“熊本の馬が旨かった馬刺しと、馬汁で食べる〆のつけめん”1ケ月で2キロ太っちゃいました…ですって。あらあら…


とっても温かい是枝監督のお話。 他にも、九州新幹線のお話を聞いて乗りたいなぁと思ったし、鹿児島の恋バナを聞いて、心がふわふわ♪ホワホワして…