語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年11月08日(日)

お兄ちゃんの赤ちゃんがえり

ボクの宿ぬしは5歳の平太くんです。
最近、妹ができたばかり。
お兄ちゃんになったんだから、そろそろ泣き虫を卒業したいんだよねぇ。
宿主:「ママ、どうしたら泣き虫がいなくなる?」
今日も幼稚園で泣いてしまった平太くん。
お迎えにきたママに尋ねると…。
ママ:「う〜ん、おまじないかな〜」
宿主:「おまじない?」
ママ:「ママが子どもの頃はね、“ちちんぷいぷい 痛いの痛いの飛んでいけー!”って言うと、涙が止まったんだよ」
宿主:「ふーん。でもさ、泣き虫は? 泣き虫はどこへ行くの?赤ちゃんに行ったりしない?」
あは! 平太くん、いつのまにかお兄ちゃんらしくなって!
赤ちゃんのことが、心配なんだね。

ママ:「それは大丈夫だと思うよ。昔から “大声でよく泣く赤ちゃんは元気に育つ”って言ってね!だから、赤ちゃんに平太の泣き虫が移るのは、いいことなんだよ。」
へぇ〜、ママ、説明上手!
これで平太くんも納得かな?

宿主:「ふ〜ん。泣いてもいいなんて、赤ちゃんって、いいな〜」
あれれ! せっかくお兄ちゃんらしくなってきたと思ったら、赤ちゃんがえり?
平太くん、赤ちゃんに笑われないように、少しずつ頑張ろうね!

ボクら乳酸菌は、赤ちゃんのおなかも見守っているよ。
生まれたその瞬間から、ずっと一緒だからね!

じゃあ、また、日曜のお昼に!